見出し画像

社会人大学院に進学した理由

この4月に社会構想大学院大学・コミュニケーションデザイン研究科に入学しました。
実は前々からずっと考えていたんです、、、っていうことでもなくて、3月に勢いで入学試験を受けることを決めて、オンラインで相談させてもらって受験して、、、という感じでバタバタっと決めました。
私はずっと現場の人事を担当してきたのですが、組織開発とか人材育成、リーダーシッププログラムといった課題を深く考えることもなく、とにかくサービスデリバリーに集中してきました。サービスデリバリーというのはちょっと分かりにくいかもしれませんが、別の言葉で言えば本社人事と現場をつなぐオペレーション人事っていう言い方がいいのかもしれません。本社人事の経験はほとんどなくて、本社が企画したことを実際に現場で運用する。そんな感じです。それが2016年に立場が変わり、本社機能系人事組織を担当することになりました。その中でDE&I推進は直接統括責任も有するようになって、これに企業が取り組む意味、意義、その成果がどこに表出するのか?
そんなことも考えるきっかけになりました。そして、それから「組織開発」ということに自分の関心が徐々に向かい始めました。

「組織を開発する」ってなんだ?

この「問い」はずっと自分の中にあります。企業は組織の塊、集合体であり、その組織にもある種の人格的な特徴が生まれます。それによって組織(チーム)のパフォーマンスも変わってくる。CSR、ESG、サステナビリティ等いろいろな文脈から企業は社会における存在意義を問われるようになった昨今、組織のパフォーマンスも単に財務的な業績のみならず、社会に対する貢献も問われています。
その責任を果たそうとするとき、その組織の人格をどのように築くのか?
これが課題になってくると考え始めました。組織を組織足らしめているのは内部で交わされるコミュニケーション。それは人体における血液のように組織の中を巡ります。このコミュニケーションはコントロールできるものではないでしょう。組織の構成員はそれぞれアジェンダを持っているし、何についてコミュニケーションするかの自由を持っている。
管理(コントロール)しないのに、組織の中で一定のアジェンダが流れている。そういう組織は力強い。現場を見ていてそのように感じてきました。

ここに働いているメカニズムは何なのか?

それを掴みたい!というのが今回進学しようと決めた理由です。
卒業には研究成果報告書(研究論文)を書き上げる必要があります。いまの自分の漠とした課題感ではとても研究論文を書き上げることはできませんが、再現性があるメカニズムの解明につながるアウトプットを出せたら、、、と思っています。
あと1年半の修学期間に何らかのアウトプットを出して、それが世の中にとって一定の”意味”をもたらすことができたら、と思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?