孤独のグルメを愛して
シーズン10。今もなお人気を博すグルメドラマがある。テレビ東京の孤独のグルメだ。
松重豊主演。輸入雑貨を営む井之頭五郎が商談の先々で自分の食べたいものを食べるだけの1話完結ドラマ。
冒頭のナレーションで「時間や社会に囚われず、幸福に空腹を満たす時、つかの間、彼は自分勝手になり自由になる。誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為。この行為こそが現代人に平等に与えられた、最高の癒しと言えるのである。」
というものがある。
井之頭五郎の心の声と、実際にある店の実際にあるメニューで人気のドラマ。放送後はその店は直ちに大行列に見舞われる。
OA後の店以外は誰も傷つかない素敵すぎる飯テロドラマ。このドラマを知るきっかけは2018年の年末だ。実家に帰省した際、父が見ていて教えてもらった。
その頃、拠点が東京だった私は、帰省後に再び東京の杉並区に戻り周辺の店を調べた。
一番初めてにいった店は渋谷区の長崎飯店。
ドラマを予習して乗り込んだ。
頼んだのは五郎さんと同じ“皿うどん”全く同じ食べ方で楽しんだ。
「うまっ...」
私の舌が新たな体験を起こした。
そして五郎さんと同じように〆に春巻きに付いていたパセリを食べ完食。
一人で美味しいものを食べる快楽を得たのだった。
すぐに父に連絡を入れ、私の孤独のロケ地巡りという趣味をスタートさせた。
今では新シーズンを除き、県外含め70軒以上訪れた。
高くて美味いのは当たり前
数多くの一人飯にハマった私。
だが全てが美味しいという訳ではない。人間には好き嫌いがあるように並んでも口に合わないものはある。
値段にあう料理が出てくる中で、私はある気付きがあった。
それは町中華最強説
小汚い店舗、値段が安く、味が本格的な店を知り私の視野が広がった。
中でも私が70店舗以上行った中で圧倒的な美味さを誇る店を紹介したい。
横浜市日の出町駅にある第一亭だ。
衝撃が走る美味さだった。
豚のチート(胃)しょうが炒め、ホルモン炒めをご飯でかき込む。名前を聞くだけでよだれが出そうだ。
それをビールでクッと飲み込む。
極め付けはパタンと呼ばれる麺!これがうますぎる。ニンニクをフルで使い辛さまで感じる。麺と絡み合ったこのハーモニーはもう止まらない。
私の30年ちょっとの人生で一番好きな料理だ。
この店には5、6回きている。
シチュエーションは様々だが、いまの彼女を初デートに連れて行ったくらいだ。
みなさんにパタンを食べてもらいたい。
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