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3.南インドマイソール:ワイルドなジャゲリー(サトウキビ糖)はいかが?

 マイソール郊外には、青々としたサトウキビ畑が一年中広がっている。

 サトウキビを絞って、その汁を煮詰めて固めたものはジャゲリー(Jaggery)と呼ばれ、鉄分を始めとしたミネラルに富んでいて、香り高く味わい深い砂糖だ。サトウキビ畑の中に、ジャゲリーを昔ながらの作り方で作っている村がある。

 ジャゲリーを作るには、まずサトウキビを絞る機械に投げ込む。

 この機械で絞られた汁が大きな鍋の中に注ぎ込まれ、ぐつぐつと煮込まれる。いっぽう搾りかすの方は、乾燥機にかけられ、鍋の下に送り込まれ、鍋を煮る火に次々とくべらる。


 煮詰められた汁は、型の中に流し込まれ固まり、ジャゲリーの出来上がりだ。


 おじさんがひとつ拾って、食べさせてくれた。できたてのジャゲリー、香ばしく、野趣いっぱいで、とてもおいしかった。


 そうしているうちに、次のサトウキビが牛車で運ばれてきた。

 このジャゲリー(サトウキビ糖)はマイソールのデパートでも買える。お土産にいかが?

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