僕がAIをやる理由

僕は、親友の死を背負ってデータサイエンティストになろうとしています。

あいつは、もし生きていたら僕がこの先どう頑張っても追いつけない優秀なデータサイエンティストになっていたはずなので、いずれ僕がスタートアップを立ち上げるときに無理やりCTOにしてやるつもりでした。

でも、今年の初めにあっけなく死にやがりました。

癌でした。


あいつがいれば、僕がAIなんてやる必要なかったです。だってあいつの方が絶対できるから。

思えば、人生であいつに勝ったと思ったことは一度もなかったです。小学校からずーっと一緒にいましたが、勉強でもスポーツでもなんでもあいつの方ができました。

高校を中退して引きこもっていたあいつを無理やり外に連れ出して社会復帰させた時も、いずれ自分の仲間にしてやろうと思ったからでした。


それくらい有能なやつだったんですよ。

その上、死ぬほど負けず嫌いで努力も惜しまないタイプだったので、他人に負けたら次は裏で誰よりも努力して、絶対にまくってきてました。


社会復帰してからのあいつはやっぱりすごくて、短期留学して英語が話せるようになって帰ってきて、その後は大学で数学科に入っていろいろ難しいことやってました。

もともと中高生時代から数学の成績が抜きん出ていたので、数学的なセンスもあったし何より好きだったんだと思います。(しかし、国語と社会の成績は僕の方が良かったです!ここ重要!!笑)


そして、あいつが4年遅れで大学3年生になった時、ちょうど世間ではデータサイエンティストやAIというワードがもてはやされ始めた頃、完全に素養があると踏んでいたので、僕はデータサイエンティストになったらどうかという話をあいつにしました。

そしたら、僕に言われるまでもなく、そのつもりだとあいつは言っていました。

あいつにとって、データサイエンティストってのは天職だったんですよ。

好きなことができて、能力を100%発揮できる仕事だったんです。

そのための道も開けていたはずなんです。


それなのに、あいつは26歳の若さで癌に罹り、死にました。



そして、それに加えてあいつは僕の嫁にとても優しかったです。それが本当にたまらなく嬉しかったです。(僕の他人への好悪の第一条件は嫁を尊重してくれるかどうかなんですよね)

嫁は人見知りなので、普通は僕の友達と会っても打ち解けることはあまりないのですが、あいつだけは別でした。3人で一緒に映画を見たりとかしたこともあるくらいでした。

全部あいつが優しかったからです。


能力を取っても、人格面を取ってもやっぱりあいつはすごいやつだったんですよ。



そういうあいつの人生を、僕は背負って生きてます。


僕はろくに考えもせずにデータサイエンティストになるための道に進みましたが、あいつが勝手に死にやがったので、あいつの死を背負ってデータサイエンティストになることにしました。

僕がどれだけ頑張ってもあいつの足元にも及ばないのですが、せめてあいつがやるはずだったことの数%でも代わりにやって、あいつが生きた足跡をこの世に刻み込みたいです。

だから僕は、これからも全力をぶち込んでデータサイエンスおよびAIをやります!!!!



余談ですが、最近は朝6時に起きて仕事に行き、業務終了後は終電までAI Questの課題の売上予測モデルの作成をやるっていうリズムで生活してます。ガチADHDで要領が悪く集中力もない僕が、何かを成し遂げるためには、とにかく大量のリソースをぶち込むしかないです。

なので、今日も全力で足掻いて頑張っていきます!!!!!

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