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ビデオゲームを遊ぶ側の歴史も大事ですよねという話

ゲーム史関連の話題で、最近あるかたと話していたのですが、今後eスポーツがどんどん盛んになっていくと、当然プレイヤーの注目度もさらに上がっていくので、プレイヤーサイドの歴史も遡って顧みられる時代が来るかもしれないですね。スタープレイヤーの話だけではなく、コミュニティの歴史も含めて。

ゲームセンターとコンソールだと、遊びかたにおいてまったく異なる事情や文化がある。PCもまた全然違う。さらに家庭用ゲームが普及してなかった時代やネットがなかった時代はどうやって遊んでいたのか等々。「ゲームと競技性」なんてのもビデオゲームの生い立ちからして切っても切れない関係なわけで。

アーケードゲームで競うというと、継続的なものだと『アミューズメントライフ』や『ベーマガ』のハイスコアコーナーあたりが最初だと思うのですが、その手の雑誌が生まれる前から各店で記録を紙に書いて都度貼り出すような文化はありましたし、家庭用でもハドソンの『キャラバン』なんて大イベントもありました。

ゲームはそれをプレイする人あってのもので、とくに遊びかたが千差万別であるという点でも、それ自体が一つの文化たり得ると思うのですが、後世になってゲームの仕様や動画だけを見ても、それがどういうものであったか、どう遊ばれていたかが伝わらないんじゃないかというのが心配ですね。

余談ですが、ぼくも学生時代にいわゆる「○○名人」の仕事を一度だけやったことがあります。タイトーのファミコンの『六三四の剣』の名人という名目で、東北のゲームイベントに行ってプレイするんです。うまくもないのに裏ワザなどを教えてもらって必死で練習してそれっぽく見せました(笑)。  了

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