見出し画像

アはアーケードのア 第28回『スカイスキッパー』(1981年/任天堂)

幻の任天堂ゲーム?

 アーケードアーカイブスで『スカイスキッパー』を購入してプレイしました。

 昔からタイトルだけは知っていて、遊んだことのなかった幻のゲームで、ホントに感動の対面だったのですが、遊んでみていろいろ驚きました。任天堂としてはかなり変わった作品ですね。当時、『ドンキーコング』と同時期に発表されたゲームです。

スカイスキッパー02

ゴリラを倒して王国民を救出せよ! ……でもちょっとわかりづらい?

 複葉機を操縦し、地表にいるゴリラたちに爆撃することで気絶させ、トランプ王国の人々を救出していくというゲームなのですが、自分の攻撃方法はホントに爆撃だけ、コング側の攻撃も爆弾を投げてくるだけで、攻防はかなりシンプルです。

 1981年という時代を考えるとそんなものかなとも思うのですが、コングを気絶させると救出対象のキャラクターたちがジャンプし始めて回収できるようになる、この因果関係が何というか……わかりにくいんです。何が起こっているのだろう? という感じで。

スカイスキッパー01

 遊んでいて一番大変だと思ったのが、自機の複葉機の旋回半径がけっこう大きいのに、地形に当たるとミスになる仕様で、その地形もかなり細かい道を通らされるので、慣れないうちはほぼ地形への激突死の繰り返し。かなり難しい。当時はよくわからないうちにゲームオーバーになる人が続出だったのではないかと思います。

 画面レイアウトも、当時のアーケードとしては少々詰め込みすぎで、何を意味しているのか一見してわからないところが多い。慣れてくると段々おもしろくなってくるのですが、コインオペとして考えるとつらかっただろうなと。

 何にしても37年もの間、一度も移植されなかったことには事情があると思うのですが、ここに来て移植をしてくれたハムスターさんと、それを許諾した任天堂にはホント感謝の一言です。数十年来のモヤモヤが溶けて、いろいろなことがわかって楽しかった。 了

スカイスキッパー03

スカイスキッパー04



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?