ファミコン『デビルワールド』を久しぶりに遊んでみました
当時からそのアイデアが好きだった『デビルワールド』。Nintendo Switch Onlineで久々に遊んでみました。
改めて見ても、強制スクロールを「進行(進攻)」に使うのではなく「フィールドの揺らぎ」に使うという捻り方がユニーク。やりたかったことがすごくわかる。
当時、あまり遊びこんでなくて、恥ずかしながら今回プレイし直して気づいたのですが、これって『パックマン』のようなオート移動型だったんですね。スティックの入力ON時のみ移動するタイプではなく、ニュートラルポジションに戻してもそのまま角(コーナー)まで移動し続けるタイプ。
けっこう独特だなと思うのが、聖書や十字架を持ってないとドットを取れないとか、聖書と十字架で仕様が少しずつ異なること。十字架の方は時間経過で消えてしまうし、聖書はそれ自体がステージクリア条件も兼ねている。アイスクリームなど迷路平面を無視して移動するターゲットがあるのも特徴的。
あと思ったのは、迷路の壁が厚く、画面も強制でスクロールするので、実質的に自由に移動できる範囲がかなり狭いということ。そこも考慮されていて、敵がたった2匹しかいないし、十字架等で倒すこともできる。敵に捕まるリスクと、スクロールに挟まれるリスクが、いいバランスになっている。
これはすごく勝手な想像なのですが、もしかしたら最初はボーナスステージのシステム(プレイヤーがスクロール方向を制御できる)で通常面を作りたかったのだけど、ゲームとして難しいのでボーナスステージ専用のギミックにしたのかな、なんて思いました(過去にインタビュー等あったらすみません)。
このゲームで自分でスクロールを制御できれば、敵を狙ってつぶすなどできるので、攻略性が高まってかなり面白そうだけど、一車線タイプの迷路ゲームは移動の際に道にあるギミックを避けることができないので、敵をかわしながらスクロール方向を制御するのはかなり高度な思考が必要になりそうですよね。 了
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