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ネガティブ思考が辛い時の対処法

こんにちは、心理カウンセラー(公認心理師)の高牟禮です。

ネガティブ思考に囚われていると
とても辛いもの。


「ネガティブを切り替え、もっと明るく前向きになりたい」
と思うのも無理はありません。

ただいきなり、ポジティブは
無理がある。


ハードルが大きすぎて、
かえって辛くなってしまうことも。

ポジティブになろうとすることが
ますます絶望感に繋がってしまう。


そんな時、助けになるコンセプトがあります。

それは心理学者キャロル.S.ドウェックが提唱する
「成長思考」「固定思考」という考え方。



行き詰まりやすい状態を
「ネガティブ思考」ではなく
「固定思考」と捉えます。

そして変化が起きやすい状態を
「成長思考」と捉えます。



「固定思考」に陥っていると、

「どうせ何も変わらない」
「何もやっても同じ」
「どうにもならない」
となりがち。

このような「固定思考」から
「成長思考」にシフトさせることが大切。

「成長思考」では
「能力は、自分の取り組み、良い戦略、
他人からのインプット等で高めることができる」

と考えます。



大切なのは結果や目標に
過度に焦点を当てないことです。

これは背伸びした「ポジティブ思考」になりがちで
苦しくなってしまう。



そうではなく、潜在的可能性や
過程に焦点を当てていきます。

例えば

「今のところ、うまくいっていない」
「まだ、見通しは立っていない」

こういった言葉は暗黙のうちに、
今後変わっていくかも
というニュアンスを含んでいます。

悲観的な気分も
和らぎやすい。


「今思わしくないのは、
まだ結果の出るやり方を知らないから」


これは能力の問題ではなく
単にやり方を知らないから
というニュアンスが感じられ
自己否定が減っていきます。



「私は十分、よくやっている」

結果どうこう抜きにして
ねぎらいは大切ですね。



「今やっていることに、良い反応がある」

大きく素早い変化に固執するのではなく
小さくてゆっくりした変化にもフォーカスし
成果として認めてあげる。

すると自己効力感がアップし
気分も良くなってきます。


「ネガティブ思考からポジティブ思考」は多くの場合
帰って苦しくなりやすい。

今辛いのは「固定思考」に陥っているから。


「成長思考」にシフトさせ
暖かい眼差しで自分を眺め、勇気づけていく。

その結果自然な形で
ポジティブ思考になっていく
というのがお勧めです。

ご参考になれば幸いです。


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