ラーニングデザイナー&ファシリテーター 中村健司

探求心、主体性、チーム学習を活性化させる学びのデザインとファシリテーションで対話的な学…

ラーニングデザイナー&ファシリテーター 中村健司

探求心、主体性、チーム学習を活性化させる学びのデザインとファシリテーションで対話的な学習する組織づくりをサポート / 🇯🇵 事前読み不要の読書会、高校・大学での研修、リーダー向けクリエイティブな問い活用講座 🇰🇭教員養成校の読書演習プログラム開発 🇹🇭🇰🇪日系企業の組織開発と人材育成

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ラーニングファシリテーター中村健司

ラーニングファシリテーターの仕事は、人やチームが何かを学ぶプロセスをデザインし、サポートすることです。中でも、「学ぶ楽しさ」を中心とした学びあいのワークショップや組織開発で日本と新興国の企業、教育機関をサポートしています。 僕にとって、ラーニングファシリテーターというのは、職業であるだけでなく、自分オリジナルの国際協力であり、一生かけて探求し続けるあり方であり、生き方です。 ラーニングファシリテーションとは何か、どんなプロジェクトをてがけているのか、などは別の記事で書いて

    • 読書を楽しみ、短時間で理解を深め、記憶に定着させるための「読む前の1分」

      本は読むけれど、日常の成果になかなかつながらない。そんな時は、読む前に目的を明確にして問いを立てよう。そうすることで、理解が深まり、短い時間で読めるようになる。さらに、読んだ内容が記憶に定着し、使える知識になる。そしてもっと読みたくなります。 ただ大量に読むだけでは効果は少ない読書は僕らの世界を広げてくれる。そんな読書の楽しさに僕が目覚めたのは大学生2回生。NGOのスタディツアーで訪問したバングラデシュから帰った後だった。はじめは、自分を成長させるためにと、義務感で始めた読

      • 人と学ぶ楽しさは閉塞感を打ち破る。読んでこなくてOK、人と繋がり、学ぶのが楽しくなるオンライン読書会。

        答えも問いも用意されていない課題今、新型コロナウイルスの影響により、世界中の人が不安でいっぱいになっている。私たちは不安を解消するため、答えや指針が欲しくて情報を集めます。誰もが気軽に情報の発信や共有をできるようになった結果、アクセスできる情報はあまりにも多くなりました。どんな情報をどうやって活かせばいいのかがわからなければ、情報の海で溺れてしまいます。 これからどうすればよいのかを考えることは、学校の授業のように、あらかじめ答えが用意されていて、あらかじめ教えてもらった解

        • "学び"こそが途上国の「人の問題」を解決する。しかも、共に助け合い、学びあいながら。

          発展途上国では、日本の常識なんてまったくと言っていいほど通じない。資源や機会の不足、リーダーシップとマネジメントの欠如、社会の隅々まで浸透している腐敗、偏った国際支援と支援漬けにされた人たち。そんな山積みの問題を解決する突破口になるのが学習(ラーニング)だと僕は考えている。この記事では、僕が学習ファシリテーターになるきっかけとなったカンボジアでのある体験を共有する。他の途上国や新興国で挑戦する人の参考になれば幸いです(また、この記事の内容は、広く人材育成にも役立つはずです)。

        ラーニングファシリテーター中村健司

          読書が楽しくなるワークショップのデザインと、ファシリテーターの心構え 〜カンボジア教員養成校での読書ワークショップにて〜

          カンボジアで読書をする人を見かけることはあまりありません。でも、本を読むDNA、読まないDNAがあるわけではありません。ただ、読書が習慣になるような環境や学習体験がなかっただけです。カンボジアの教員養成校で読書ワークショップを行った際、普段読書をしない多くの学生が、読書を楽しみ始めました。読書が自分ごとになるようにプログラムをデザインし、読書に関するネガティブな固定観念を手放せるようなファシリテーションがあれば、多くの人が読書を楽しみ始めるんですね。 カンボジアの教師に求め

          読書が楽しくなるワークショップのデザインと、ファシリテーターの心構え 〜カンボジア教員養成校での読書ワークショップにて〜

          社内の人材育成に読書会を活用するメリット

          自分で考えて動く人材がほしい・・・日本でも、タイでも、カンボジアでも、企業の経営者やその他の組織のリーダーが人材に関して口を揃えてこう言います。 「自分で考えて主体的に動く人材がほしい」 標準化された製品を大量生産することが最も大切だった工業化時代では、とにかく言われたことをミスなくできる人材が求められました。この時代では、あらかじめ正解を用意して、解き方を教えて何度も同じことを練習するマニュアル教育は効果的でした。 しかし、今は社会の変化が激しく、顧客が求めるものはす

          社内の人材育成に読書会を活用するメリット

          誰でも練習をすれば、イノベーティブな発想を身につけることができる

          そもそも「考える機会」がない?僕たちは学校教育の中で、解答が用意された問題をたくさん解いてきました。先生がまず解き方を教えてくれて、言われた通りにやれば正しい答えにたどりつける。だから解き方を暗記する。時には、すべてまとめて暗記する。みたいな。こうした教育の全てが悪いなんて思っていません。(このおかげで、一定の知識や思考力を身につけることができたわけです。また、教える側の観点からも、限られた時間内にたくさんの生徒に一定の知識を伝えないといけないので仕方がない。) また、今や

          誰でも練習をすれば、イノベーティブな発想を身につけることができる

          良い学習プロセスは、自然にセルフイメージや自尊心をひきあげてくれる

          超学歴社会のタイとカンボジアタイとカンボジアの学校教育は、先生による一方的な情報・知識の伝達が中心です。生徒からの意見の発表や、質問の機会などは限られていると言われます。この状況に対応でき、先生から言われたことを忠実にやり続けるタイプの人は、いわゆる「勉強のできる良い生徒」となります。そして、「良い大学」に行き、高学歴、教育を受けた人、となります。 この点は、転換期がが来ているとはいえ日本の受験教育と同じです。ただ、もう多くの日本人が感じています。どの大学を出たかなんて、一

          良い学習プロセスは、自然にセルフイメージや自尊心をひきあげてくれる

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          スキルの前に必要な、ファシリテーターとしてのマインド

          ファシリテーションという言葉を目にすることが増えました。日本ではファシリテーションに関する本もずいぶん出版され、様々なファシリテーションのスキルが紹介されています。聴き方、質問の仕方、イラスト(グラフィック)の書き方まで、ファシリテーションの現場で使えるスキルって本当にたくさんあります。それだけ、人間の可能性を引き出すことが大事という認識が広まっているんだなあと嬉しくなります。 僕は学習ファシリテーターを生業としています。そこで、ファシリテーションのオススメの本や、ファシリ

          スキルの前に必要な、ファシリテーターとしてのマインド