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備忘ログ「自分であること。」2/11-17

僕たちは1日にたくさんの情報にふれる。

ネットが見れるようになってからは、それはもうあふれんばかりの情報に。まるで駅のホームで電車が過ぎ去るかのように情報を眺め、朝のラッシュ時の人混みのように巻き込まれていく。

本が好きで日に一冊読むか読まないかのペースだけど、ネットの記事も同時に読む。ただ本とは違い、読んでいてもまた同じ記事を読むことはそうそうない。本は何度も読み返すのに、同じ文字でもネット上の文字、文章は見返すことが少ない。いいと思えるものはあるのになぜだろう。

情報の性質が違うとか色々理由はありそうだが、タイムラインに残した記事が流れていってもしまうのも、なんだか寂しい。そこで、読んだ記事の中でこれは残しておきたいと感じたものを記録する「備忘ログ」なんてものを始めようと思う。

軽くルールもつける。

①更新はだいたい週一
②拾う記事は3つまで
③何か一つのテーマにちなむといい

まぁ、なるべく続けられた方が自分としてもありがたいので緩めにいきたいところだ。僕と同じように情報が多すぎて何読んでいいかわからないし結局読まないなんて人もいると思う。

ここに載せたものは読んできた数多くの記事の中で残しておきたいと思えるいい記事のはずだから、読んでみてもいいかもしれない。

ではそろそろ本題にいこうかな。

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好きも嫌いも、どちらも”私”だ

これは『beの肩書き』を著した兼松佳宏さんによるワークショップのレポートと、そこから見えてくる自分との向き合い方について書かれたものだ。

特に響いたのはこの部分。

嫌いな自分をまっすぐ見つめるのは難しい。つい「わたしはダメな人間だ」なんて雑な言葉を投げかけてしまいそうになる。だからこそ、好きなところも嫌いなところも、イケてるところもイケてないところも、ひっくるめた「わたし」を語る時間を大切にしたい。

できない自分に、求めてる自分の像とあまりにも離れている姿に、ほとほと嫌気が差すときもある。でもそんなある意味で”ダメな自分”も、自分であることに変わりはない。

嫌いだ、いやだと思っている部分も、人からしたら魅力なのかもしれない。変えたほうが自分を好きになれることもあるかもしれないけど、全てを変える必要はない。

真面目で、つい自分のあり方に厳しくしてしまう人ほど読んでほしいと思った。肩の力がふっと軽くなるだろうし、気づかずにいたその味方にハッとさせられることもあるだろう。

plus : doとしての肩書き、beとしての肩書き


自らの感性は、自分にしかないものである

サイボウズ式で編集者・ライターであるあかしさんの、自分であることの希少性を考え、スキルではなく物事の感じ方・見方にこそ自分が宿ることを思い起こす話。

響いたのは特にこの部分。

「自分の体を使って世の中を知り、見て、感じ、考えること。それが、誰もが平等に持っている、『自分にしかできないこと』です」
この言葉を聞いたとき、私はとても衝撃を受けた。なぜなら、私はそれまで、「自分にしかできないこと」を「スキル」の面でしか考えたことがなかったから。他の誰よりも業務効率化に長けているとか、データをまとめるのが速いとか、文章を書くのがうまい、とか。仕事をする上では「他の誰かには真似できないスキル」を身に付けることが大切なんだろうなと、そう思っていた。でも同時に、それらの「スキル」は結局のところ、上には上がいることを思い知らされ、自分のちっぽけさを感じる原因の一つになるということも分かっていた。また、それらは代替されてしまう可能性があるものばかりだ、ということも。

「自分にしかできない」ことは、ついスキルの面を考えがちだ。もちろん特別なスキルを持とうとする精神は素敵なことのように思うけれど、それに固執して自分の存在意義そのものを危めてはいけないと思う。

木で例えるなら、根っこが自分の感性やあり方を示すものであり、ここをおろそかにしては自分が倒れてしまう。

あかしさんは、書くことで自分の感じ方を見つめている。いい方法だと思う。

以前、友人数人で文章を好きに書いてみることをした時期がある。同じ価値観・感性で集まって書いているから文章は似てくるかなぁとも思ったが、人が違えば全然文章も変わるのに驚いた。感じ方は十人十色なのだと実感した瞬間だった。

まさにこうした記事の拾い読みも感じ方を見つめる一つの方法だ。何にひかれ何を感じどう書くのか。やっていくうちにまた見えてきそうだ。


モノの扱いに「あり方」が染み出す

よく読む最所さんのnote。片付けコンサルタントである「こんまり」こと近藤麻理恵さんの取り組みから見える、知性ある消費のあるべき姿を考えるものだ。

特に響いたのはこの部分。

こんまりメソッドは、これまで巧みなマーケティングで商品を『買わされていた』私たちに、意思を持って『自分は何を欲しているのか』を考えるきっかけを与えたように思うのです。

僕も3,4年前にこんまりさんの本に出会い、実践して片付けられるようになった一人だ。具体的方法はもちろんのこと、これはモノに対する向き合い方を捉え直し、ひいては自分のあり方にすら繋がるものだと今なら思う。

モノとどう向き合うかということは自分の思想がダイレクトに浮き出る。モノの選び方に自分のあり方がじわじわと染み出している。

逆を見れば、自分の周りのモノ、それは日用品であったり衣服や家具、文房具まで買うものを考えてみることで、あり方を見つめ直せるきっかけになるかもしれない。

plus : 人生がときめく片づけの魔法


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引用もしたから多くなってしまった。

だがこうして書いてみるのはいいことだ。パッと読んでいいと感じたものにもアンカー、錨が降りて自分の印象に残りやすくなるなぁとここまで書いてきて思う。

今回の三つは「自分であること。」としてまとまった。さて、次回はちゃんとまとまるのかわからないが、続けていけるよういい具合にしていこう。



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