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実は怠け者、日本人

昨日、バンド仲間の先輩と忘年会を行ったのですが、その時に感じたことです。
居酒屋で飲み食いをし、話し合うという普通の飲み会で、今回提供側に物申したいことがありました。
目黒にある大手の居酒屋チェーン店だったのですが、オーダー方式が、スマホのQRコードをかざして、その上で発信されるWeb画面から注文を選択する、という形式を取っていたのです。
もちろんそれだけなら悪くない、それどころかホールスタッフの負担削減が出来ている、と手放しで誉めたいところです。が、私が今回気になったのはそのQRコードのWeb、すなわちアプリの方です。

例えば、ホッピーを頼むのに、まだ頼んでない状態であるにも関わらずグラスや氷を選択出来てしまったり、とりわけ昨日は、先輩が「生林檎酎ハイ」というものを頼んだ際のことです。その生林檎酢ハイというメニューは、どうやら最初にジョッキで頼んでその後何杯でも何倍でも擦りおろした林檎シャーベットやアルコールをおかわり出来るという形式だったのですが、よく見てみるとジョッキを頼む前に最初から林檎シャーベットやアルコールを選べてしまうのです。
先輩はその時よほど林檎を口にしたかったらしく、最初からシャーベットをWeb画面から注文しました。そして、その後店員さんがやってきて「最初にジョッキを頼まなければおかわりはできないんです」と説明しました。よく見ると、画面にもそのような注意書きがありました。

この話だけ聞くと、店側には何の非もないように見えますが、その通りです。注意書きを読まなかったのか、それとも読んだ上で敢えて頼んだのか、いずれにせよ先輩が悪いのですw(こんなこと先輩の前じゃ面と向かって言えませんが💧)。
ただ、私個人としては職業柄、これはWebアプリ制作側が9割がた悪い、という結論を頭の中で下しました(あと強いて言うならそのアプリの不備を見つけられなかったお店の上層部あたり?)。

日本人は、勤勉だというのは、本当に今は昔です。自分の分の仕事で忙しいと言う人ほど、単なる新人教育回避の免罪符に使い、無駄な残業や無駄な会議に何時間もかけます。
このアプリのエンジニアも「どーせ最初からおかわりメニュー頼む奴なんていないだろうし、いたとしても店側が説明させるという形にすれば良い」というスタンスでいたに違いありません。
私は居酒屋で働いていたこともありますが、お客さんが大勢入ってきた時の厨房やホールは本当に戦場です。そんな状況を少しでも回避するように、アプリを作ったのに違いない、にも関わらず、そのエンジニアは想像力を働かせることや技術的に欠陥があると言う事実を認めることを放棄しました。

日本はいつからこんな惰性で働く人ばかりになってしまったのでしょう。しかも現場の裏側にいる人間ばかりがそんな有様で、救いようがありません。
本当は、昭和の時代から勤勉だったのではなく、いろんな情報や統計やシステムなどから、日本人は実は怠け者、というのが最近になって露呈しただけでしょうか。正直同じ日本人として恥ずかしいです。

私も現場で働く者の1人として、こういった手抜きや不備には、全力で目を光らせていきたいと思います。何故なら、そういう小さいことから直していかないと、日本が本当の意味で良くなることはあり得ませんから。

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