プログラミング小説:第14章「今生の別と報われなさ」


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 入社してから3日目の早朝、私は起きて家の周りを散歩した。

 歩いている最中も、いい大人ながら涙が止まらなかった。今回の仕事を辞めれば、経歴に傷がつくだけでなく、無職期間もかなり長くなるだろう。そして何よりもう、絶対にプログラミングは出来ない。そう信じ込んでいた。

 数十社応募してようやく引けたのがあんな劣悪なSES企業であり、そこを辞めても地獄、辞めなくても地獄。貯金もそれほど多く残っているわけではない。私の人生は終わりだ。

 私は、近くのコンビニで日本酒と合成酒を買い、公園のベンチに座り、普段から常備している頓服薬を60錠ほど取り出した。そして一気に酒で押し流した。

 たちまち目の前が真っ暗になり、私は意識を失った。

 ……はずなのだが、真っ暗闇の中に自分がいることだけははっきりわかる。

 そうか、僕は死んだのか。

 そして、永遠に命が途絶え、目覚めないことを悟った。


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