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small museum

1.プロジェクト「small museum」を開始します
2.自己紹介
3.子供の美術作品との出会い
4.立体の作品は賞味期限のある存在
5.未知の作品との出会いを求めて

1.プロジェクト「small museum」を開始します
新たな写真のプロジェクトを開始します。名前は、「small museum
」といいます。子供たちが制作した美術作品を捨てられてしまう前に撮影し、保管しやすい写真作品として残して行こうという取り組みです。
今まで12年間培ってきた技術を、子供の立体作品に全力で向き合い撮影することで、新たな平面作品を作り出します。

2.自己紹介
初めて読まれる方もいると思うので簡潔に自己紹介をさせていただきます。

香川 賢志 (Kagawa Kenji)
写真家

東京で人物、ファッション、広告、プロダクト、建築、美術作品などジャンルレスに活動しています。光の演出を特徴とする写真や、視点を変えて被写体の新たな魅力を引き出す写真も撮影しています。
http://kenjikagawa.com/

独立して三年間、日々奔走してきました。徐々にですが仕事の量、規模、幅も広がりとても充足感がありました。そんな中、僕には新しい欲求が生まれはじめていました。今までにない新しい作品を創りたい。振り返ると、自分が一番力を注いできたものは修行期間を含め12年間で培った写真の技術で、その力を別の何かに注ぐことで何かが作れないかと考えるようになりました。

その対象は、今まで力を注いだことのないもの、未完成のもの、曖昧なものにこそ注いでみたいと思いました。それらに力を注いだ時に何が起こるか想像ができないという自分の状態に面白みを感じたからです。


3.子供の美術作品との出会い
なぜ子供の立体作品になったかですが、昨年、町田のアトリエアルケミストという美術教室のクラウドファンディングの撮影に協力させて頂く機会がありました。その時みかけた子供たちの作品がふっと頭をよぎりました。あの子達の作品にこの想い注いでみたらどうなるんだろうと思いました。 そして、早速相談に乗ってもらい撮影が実現しました。数時間の試行錯誤の末、撮り終わったデータを見返してみると、更に撮り続けるとどうなるんだろう、と感じる作品が生まれていました。

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4.立体の作品は賞味期限のある存在
その日はもう1つの気付きがありました。造形教室教室の作品を保管する空間に、「2週間以内に持ち帰らなかった作品は廃棄することになります」というメモ書きを見つけました。これは一見勿体無いと感じましたのですが、多くの生徒さんが通う教室に対して立体物を置ける空間は限られているため、ある種、賞味期限のある存在と感じました。

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家庭に持ち帰ってもやはり場所には困ります。僕が実家の断捨離の手伝いをしていたところ、昔の自分の保育所や、小学校で書いたであろうと思われる絵はいくらか出てきたのですが、立体物に関しては殆ど残っていない状況でした。

僕個人の意見ですが、図工で感じていた集中している時間が好きでした。その気持ちが宿っているかもしれない作品も1つの成長の過程の記録だと思っているので少しだけ寂しい気持ちがありました。

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そして、この書き置きは、掘り出し物に惹かれる普段の自分の視点とリンクしました。みんなが知っている何かより、自分で見つけてきたなんでもなさそうだけれど、何か光るものがある存在の方がいつも気になります。なぜだかわからないのですが、たまに見かける「ご自由に持って行ってください」と玄関先に置かれている、使われなくなった食器や家庭から出た一見ガタクタのようなもの達を見かけると、常に立ち止まって引き返して物色していたものでした。その日は硝子のコップを持ち帰りました。

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5.未知の作品との出会いを求めて
この活動を開始しようと1月から3月にかけて名前やロゴを考えたり、テスト撮影を行っているところ、コロナウイルスの影響も日増しに強まり新規の撮影は自粛していくつもりでしたが、SNS上でとある知り合いの幼稚園時の子の作品の投稿をみて驚きました。そこにはダンボールを使用した等身大のランドセルがとても丁寧に作られていました。今までの生活よりも家庭内にいる時間が増え、今までよりも多くの時間と労力を注いだ傑作が生まれ続けているのでは、と直感で感じました。これは今動くしかない、この記録を撮っていきたいと思いました。

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この活動から何ができるか、何を還元していくかということは撮りながら考える必要がありますが、これからも発信をしていきながら作品を積み重ねていきたいと思っています。

未知の作品と出会えることを楽しみにこの文章を書かせていただきました。

いずれはサービスとして提供できればという思いはありますが、まずはトライアルで事例を増やしたいと考えておりますので、写真に残したいお子さんの作品をお持ちでご興味のある方は是非ともご連絡くださいませ。

ご依頼は下記のインスタグラム、或いはツイッターのアカウントのDMにて承ります。これから少しづつ作品を発信していくので、よかったらフォローいただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。


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香川 賢志

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