子どものための造形教室「アトリエmado」で撮影してきました (後編)
後編は、その他の作品を紹介させていただきます。
こちらは魚図鑑を見て作ったそうです。元々立体の生き物が撮影されて平面の写真集になり、そこから紙粘土を使って立体の魚の作品が生まれる。これをみてゼリーみたいというコメントもあり、人によって見え方が変わる可能性を感じました。
アンバランスさ楽しんでいるかのような規格外の大作、1人のクリエーターからの写真家への挑戦とも感じられました(笑)
扇風機で小さな揺れを作り出すことで、吊り作品特有の面白い動きが出る瞬間を狙っています。しかし、見事に苦戦させられています。。
この一連の作品群はミシン糸の芯、糸の廃材を使用して作られています。これは繊維業が盛んな桐生、足利地方特有の素材かもしれないと思い、子供の作品に地域性が感じられて非常に興味深かったです。
「逆さでも顔に見えるよ〜」と教えてもらいながら、いろんな角度で撮影させてもらいました。お面自体の面白さもさることながら、固定する台との色彩の調和にも惹かれました。
松ぼっくりの帽子 ON 白帽子というの冬を感じる微笑ましい世界観。冬の夕暮れに特徴的な、低い角度から光を意識して撮影しました。
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既存のアート作品、書籍、体験からインスピレーションを得て、そこから新たに作品が生まれる。その作品をみた人からまた違った作品が生まれる。なんだかそんなアイデアのエッセンス達の、旅の途中に立ち会っている感覚を感じました。
このプロジェクトから生まれていく写真達も、本人とその家族にとって貴重な記録であるとともに、いつの日か意図せず誰かのインスピレーションの旅で立ち寄る止まり木のようなものになったらいいなと思いました。
集中してものづくりをしたその時の感覚を記録することで、未来の自分にメッセージを送る。作品を作った子供達が10年、20年後に自分の作品をみて、何を感じるんだろう。その瞬間を想像すると、わからないからこそワクワクします。タイムカプセルのような時間を超えたプロジェクトにしたいと思っております。
まだまだ小さなプロジェクトですが、この度快く撮影に御協力していただきましたアトリエmadoの三木さん、こども達、保護者のみなさま、お繋ぎいただきました川堀さんに感謝いたします。
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