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【詩】スリーカードplusワン

「パラサイトが咲いたような気がしたら、目の前の名前の知らない植物が向こう側の壁をぶつ切りにしているのに、いきいきとしている草は「名前の知らない」を彩るだけで、捨てられていた発泡酒の空き缶のことを飾ってはいないけど、見知らぬ人と目があった瞬間に何かがまた咲いたのだが、その時パラサイトから何かが引かれ、ただピピピと発光するただのカタカナが、乾いた音なんかたてるわけでもなく、ギャーギャー鳴く鳥と白いモニターに書いたら、啼くあとからやってきて僕はさっきから逆立ちをしていることを忘れる」

「アイフォンのイヤホンを何かの昆虫の触覚のように収納しているケースは表面を透明なプラスチックで覆われていて、よく見れば僕の顔が映っているはずだが、なぜかグレーのパーカーが山のようにそびえ立っていて、「ハサミで切り抜きたくなる」は全く偽の欲望で、僕のハサミの取っ手のなんとも暗い青色を、たこ焼きを焼いている時に思い出したが、青のりは深緑だし、たこ焼きに埋め尽くされている鉄板は、いじらしい」

と決めてしまうのは簡単だが

「前輪とつぶやきながら自転車の後輪を触るならともかく息を吹きかけているだけなのは、徒労というよりは熱があるかもしれないと心配してしまうのだけど、坂が急すぎてあのすべり台の階段を登る前に必ず何度も自販機のことをチラ見して、スキップした、たぶんそうだ、あの川の向こうには煙突が3本あって建設中のものの完成図をだれかが持っていて、それがあのイチョウの寿命と関係があるだなんて、想像する前にアイスクリームが溶ける、いや溶けた」

くらいの軽い「もの&モノ」だから

「AIが回答してくれたコードのように巻かなくてはならないもの10選の中に、圧力鍋のシール用のゴムパッキンとあったので(事実)一生懸命空想してみたが、やっぱり空のどこにも風船は浮かんでいなくて、空なんてものもなくて足がいつまでたっても底には届かなくて、「落ちてるの?」そうじゃなくて気休めに見るテレビも延々と通販番組を放送していて、両手を左手は前、右手は後ろ回りに振り回していても「なんにもならなかった。」とつぶやきたくなるばかりで、何よりも間違っているのは過去ではなく未来に続く、何度もリロードできるボタンを押すあなたの人差し指の影が、僕を何かなくしたような気分にさせる。」

だよね、だから
鳩ではない鳥が飛び去って(独断と偏見)
夕飯までにはまだ時間があって 
(個人的な意見です)

「わたし石ナンコあったか数えたい。」

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