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エレクトーンを習うメリットは?~その1~

前回が自己紹介による初投稿でしたので、今回が初めて真面目に書く記事となります(前回も至って真面目でした)。
さて今回は、

エレクトーンを習うメリットは何か?


についてじっくり考えてみたいと思います。


皆さんが思うエレクトーンを習うメリットってなんでしょうか。

・音感が身に付く。

・ドレミがわかるようになる。

・音の高低がわかるようになる。

・楽しく手軽に音楽に親しむことができる。

などなど挙げればキリがありません。「音感が身に付く」「ドレミがわかる」と言うところに関しては他の楽器にも共通するところだと思います。特にピアノを習うこととは相違はほとんどないと思います。

では、エレクトーンと他の楽器の違う良い点は何なのか(焦らし過ぎ)。
自分が思うエレクトーンを習う最大のメリットは

①幅広いジャンルの音楽・楽器のことを自分自身の演奏表現の中で学ぶことができる。

②既存の枠組みに捉われない自由な発想での創作活動ができること


の2点にあるように感じています。
今回はその①について感じてること・考えていることを書いてみようと思います。


①幅広いジャンルの音楽・楽器のことを自分自身の演奏表現の中で学ぶことができる。


まずこの①についてですが、当然ピアノや管楽器・弦楽器でも、クラシカルなものからジャズ・ロックなどといったジャンルのものを演奏することは可能です。

じゃあエレクトーンは何が違うのよ!!

っていうところですが、自分が思うに

自分1人でそれぞれのジャンルの音楽を本物の音色感で演奏しながら学ぶことができる

ではないかと思います。この辺はエレクトーンをすでに演奏される方でしたら首がもげるくらい頷いていただけると思うのですが、エレクトーンを知らない・見たことがない方からすると、エレクトーンを演奏している様子は

「何じゃこりゃ!!!」(某ドラマ)

って感じらしいです(笑)




例えば、エレクトーンでヴァイオリンの音色を使った曲を演奏するとしますと、

・弦楽器であること
・弓を使って演奏する楽器であること(pizz奏法もありますが)
・ビブラートを使えること

といったことを(もちろんこれ以外にも色々ありますが)、

曲を楽しく演奏しながら学ぶことができます。


それってすごいことですよね。それが次に、フルートだったり、トランペットだったり、サックスだったり、チェロだったり、ギターだったり…(以下略)エレクトーンは約1000種類の音色がありますので、いわゆる世間一般に知られている管楽器や弦楽器に加え、ちょっとマニアックな古楽器や民族楽器まで出てきます。

「なんだこの名前の楽器は!!」

と思い調べたり、勉強したりすることで単純に知識として蓄えることができそうですよね。

あとエレクトーンの特徴といえば、ドラムセットやオーケストラの打楽器といった

リズムを流すことができること

も最大の特徴かと思います。オーケストラのマーチやワルツのリズム、ドラムセットのジャズやスウィングのリズムをボタン1つで流すことができ、演奏者はそれに合わせて演奏できますので、短い時間でかつ簡単にいろんなジャンルの音楽を体感することができます。

…すごいですよね(語彙力)。



エレクトーンのすごいこと・いいことをここまでたくさん書いてきたわけですが、ここで大きな注意点…というかこれが最も大事な気がしますが…それは、

ただ音色を選びリズムを流すだけでは楽器の奏法やリズム感は身につかない

と言うことです。先ほども書いたように、エレクトーンは便利ですので、ボタン1つでヴァイオリンやフルートの音が出たり、スウィングやジャズのリズムが流れたりします。

それに合わせて24時間365日、ぼーっと弾き続けても奏法などの習得は難しいかと思います。

じゃあどうしていく必要があるのか。それは、

・主体的に音色や音楽に向き合うこと

・しっかりと自分の音を良く聞くこと


が大事だと感じます。


主体的に音色や音楽に向き合うこと


先ほどもいったように、ただヴァイオリンの音色を選んで曲が弾けるようになっても、ヴァイオリンについて学んだことにはなりません。
ヴァイオリンという楽器がどういうもので、どうやって演奏されて、どんな風に弾いたらより本物に近づけるのか(エレクトーンによるリアリティの追求についてはそれだけでとんでもない文量になりそうなので、また別の記事で書いてみようと思います笑)を考え、自らが主体的になって学ぶことでようやく身に付くと思います。ここをスルーして曲を完成させるとこでストップしてしまうと、せっかく色々な音色に触れているのに勿体無いような気がしますよね。


しっかりと自分の音を良く聞くこと

「自分の音を良く聞く」って多分、楽器を習っている人なら1度は…あるいは何百回も先生から言われたことがあるフレーズではないでしょうか(笑)
言うのは簡単ですし、自分もよく生徒さんに伝える言葉ですが、これ結構難しいですよね(笑)特に、演奏しながら自分の音を聴くって、同時に2つのことをやっているわけで中々大変なことです。自分が思うに、自分の音を良く聞くって

細心の注意を払って演奏すること

と同等の意味があるように思います。ですので、

自分の音を良く聞く=気をつけて演奏する

と言うことに繋がっていくと思います。もちろん録音して客観的に自分の奏法・音を確認するのも十二分に効果はあるかと思います。


ここまで書いたことを、例えばエレクトーンを習い始めた低学年のお子さんには中々難しいと思います。そこは講師主導で、ポイントとなるべき部分を取り出して、曲が弾けたらOK!と言う段階の1歩先に導いていく必要があるかと思います。

趣味で習われている生徒さんや大人の生徒さんも、今自分が弾いている曲に出てくるリズム・音色を全て分析してその奏法に気をつけて弾き切る…なんてことをしていたら日が暮れるどころか、年が明けてしまいそうです。
ですので、今自分が弾いている曲のメロディーくらいは何の楽器が使われているのか知る・調べてみるといった小さなところから始めて積み重ねていくことが大事なように感じます。


エレクトーンは教具でありますので、正しくかつ丁寧に向き合っていけば本当にたくさんの知識や可能性を得ることができる楽器だと思います。

ただの色々な音色の出る鍵盤楽器

と言う枠組みにだけは絶対に入ってほしくないので、この辺はまずは自分が担当しているレッスンから、自分が演奏するステージから発信していけるようにしたいです。

エレクトーンこそ音楽を学ぶ皆さんに経験してほしい!


と言う思いを持って日々の音楽活動を続けていきたいです。


2024.7.21. 

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