働く尊厳「千年企業」生む
イタリアのファッションブランド❝ブルネロ・クチネリ❞。
2021年12月1日の日経朝刊で「社員はコストじゃない」との題名を見てこの企業を知りました。
創業者のブルネロ・クチネリ会長が「人間主義的経営」を掲げジェフ・ベゾフCEO他名だたる経営者がこの地を訪れクチネリ氏の理念に触れ感銘を受ける。正に企業理念の聖地のような場所です。
(↑こちらは日経朝刊ではないですが、参考情報として共有します)
働くことは消耗ではない。誰しも仕事を通じて人間の尊厳を高めることだ。
人こそ競争力を左右する資産だ。働きがい向上は3年後の業績に寄与する。
等々、記事にあるこれらの言葉は「確かに仰る通り!」と思いつつ、この手の記事に触れると「自分の周りの企業はどうか…」とよく考えさせられます。
創業間もない会社・スタートアップ・上場会社等々、企業が置かれた環境やステークホルダーの顔ぶれによって投資判断は異なります。当然、人件費も研究開発費も広告費もすべて支出なので、事業の成長と確度を見ながら限りある原資の分配先を決定する訳です。
如何ともしがたい状態で社員をコストと見ざるを得ない時もあれば、その反対もあるでしょう。
人件費はコストか投資かというよりも、同じお金をかけるのであればそれに見合うリターンがあるかどうか冷静に見極めることが大切です。
また経営者や事業責任者は社員に対して会社の目標だけではなく「社員個人の人生の目標」も設定して、会社と個人それぞれの目標を繋ぎ合わせ働く意味を明確にすること。そしてその目標達成に向けてお互いに握ることも当初見立てたリターンを実現性する上では肝になります。
そのサイクルが回りだせば社員一人ひとりが自立して働き、自己実現も果たせる”自立分散型組織”を創り出せるのではないでしょうか。
綺麗ごとでも何でもなく、社員一人ひとりが幸せに働ける企業が1社でも増えれば嬉しいですね。