見出し画像

「知的な勇気」の文化がイノベーションを育む

    Harvard Business Review から『「知的な勇気」の文化がイノベーションを育む―組織の脆弱性を受け入れ、心理的安全性を高める7つの方法』

    本稿で筆者は、イノベーションを起こそうと必死に取り組むにもかかわらず、組織に新たなアイデアが枯渇し、衰退していく原因は「知的な勇気」の消失にあるとしています。

    「知的な勇気」とは、恥をかいたり、疎外されたり、何らかの処罰を受けたりしかねないという社会的リスクがあっても、現状に異議を唱え、反論し、挑戦する意欲のこと。
そして「知的な勇気」が消失した組織では、「故意の無知」が定着し、官僚主義が大胆さを葬り去り、効率が創造性を押しつぶす、と筆者は言います。

    筆者は、「知的な勇気」の文化はリーダーによって築かれるものであるとし、ミスや初歩的な質問といった「脆弱な行為」を認めることで創造的な摩擦と建設的な反対意見を維持する(=心理的安全性を保つ)ことの重要性を説き、そのためにリーダーがとるべき7つの行動を挙げています。

          ①恐怖のスイッチを切る
          ②「反論役」を決める
          ③自分の役割を超えて考えるように促す
          ④破壊的なアイデアや悪い知らせに建設的に対応する
          ⑤フィードバックを拒否する理由を説明する
          ⑥発言は最後に
          ⑦脆弱性の手本を示す

    一方、このような文化を醸成しようとしない上司のもとで、部下はどのように「知的な勇気」を保ち、イノベーションを起こしていくべきなのでしょうか。

    私は、同じビジョンや問題意識を持つ人たちを①見つけ、②繋がり、③ともにムーブメントを起こしていく、、、変に徒党を組んで組織に反逆するということでは決してなく、健全に「非公式チーム」を作るスキルやマインドが重要ではないかと考えます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?