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最強のルール

プレジデントオンラインの最新記事から、『「スマホ禁止を部員が提案」名物女子ダンス部のすごすぎる自己管理 〜チームをまとめる「部則」の意義』。 

    先ごろ「ツーブロック禁止」議論で盛り上がった“厳しすぎるルール”の是非。ここでも「最寄駅で電車を降りたらスマホの電源オフ」という厳しいルールが題材です。

   しかし、大きな違いは誰が何を目的に作ったルールなのかです。

  ダンスの世界大会で優勝経験がある宝仙学園女子ダンス部。同好会的な集まりから全国大会出場、そして優勝、更にはアメリカで行なわれる世界大会出場と目標が上がるたびに、メンバーの意識が高まっていき、その現れがこの“スマホ禁止ルール”なのです。

  なぜスマホのルールにそこまでこだわるのかというと、「スマホは個人の所有物でありそれをどう扱うかに個人の規律意識が現れるからだ」だと顧問の氷室教諭は言います。

  電源をオフにしたかどうかは、本人以外確認しようがありません。すなわち、人が見ているからルールを守るのではなく「自分がどういう人間でいたいか」という個々人の自律心やプライドによって保たれる規律だからです。

  言わば、彼女たちの行動を律しているのはもはやルールではなく自らの“理想”であると言えるでしょう。

  組織にはルールは付き物。しかしそれがどういうルールかでその組織の風土は大きく異なります。

    ①主体的に決めた目標を達成するために自ら課したルール

    ②目標のために他者(組織)から課されたルール

    ③ルール自体が目的化したルール

  全ての組織が全てのルールを①にすることはできません。だとしたら、ルールを伝える側が伝えるべきことは、ルールを守った先にある“理想”なのではないでしょうか。


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