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“自分のパーパス”を考えることを促す

  コロナ禍において、メンバーは健康上の恐怖や経済的な不安を覚えるこに加えて、大した仕事をしていないようなもどかしさを覚えていたり、孤独感や喪失感を抱いています。

  この危機の中で、リーダーはメンバーに対して、自分の仕事が誰に利益をもたらし、自分がどのような貢献をしているのかを振り返るきっかけを提供し、より仕事によりやりがいを持つよう促すことができます。

(Harvard Business Review 「先行き不透明ないま、リーダーはコーチングを通じて従業員を支援しよう」から)

従業員が自分のパーパスを見つける手助けをする

  昨今、企業が社会における意義を明確に打ち出す「パーパス経営」の重要性が叫ばれていますが、メンバー一人ひとりにとって、ここ1〜2ヶ月の急速な環境変化によって、「自分がいま、やるべき仕事は何か、どうすれば会社に貢献できるのか、自分は仕事に何を求めているのか」に揺らぎが生じています。

  リーダーは、仕事の基本的な部分に変化がないか、今後誰の役に立とうとしているのか、そのためにリーダーである自分に何を最も求めているのかについてよく考えることを促す必要があります。(与えられたタスクについて従業員に質問し、回答のたびに「それはなぜ重要なのか」と尋ねることを4回繰り返すエクササイズによって個人の日々の仕事と企業の大きな目標を結び付けるアプローチが紹介されています)

この機会に従業員にジョブ・クラフティングを促す

  リーダーは、メンバー一人ひとりと本人の強み、新しい働き方での活かし方、これからの数週間、数ヵ月、数年間で、どのような能力や才能を仕事でより発揮し、身につけたいと思っているのかを聞き出すことで、今後も個人の強みを活かすことが可能になります。

  すなわち、独自の興味や視点、経歴を拠り所にして、仕事の進め方や組織に提供する価値を決めることで「ベストセルフ(最高の自分)」が自分の働き方となり、仕事がいっそう楽しくなるというのです。

  在宅ワーク下で、既にかつてないほどの自主自律に対応しようとしている今、メンバーに自分らしく働く自由を与え、それぞれの才能や興味を探らせるチャンスです。

  メンバーそれぞれが独自の強みを強調し表現するよう促し、「最高の自分」で自主自律的に働いてもらうことで、より仕事のやりがいを高め、自宅にいながらにしてエンゲージメントを向上させることができれば理想ではないでしょうか。


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