2020年2月の記事一覧
"トップが語るべき言葉"について考える
テクノロジーの進化やグローバル化の進展は、日本企業に大きな機会と脅威をもたらします。
各国間の貿易交渉など国際情勢の変化によって我が国が受ける影響は以前より格段に大きくなっているように感じます。
「中国がくしゃみをすれば・・・」と言われて久しいですが、もはや中国が風邪をひくと、日本の方が高い熱を出すのではないでしょうか。
そんな先行きの見通しがきかない中でも、経営トップは進むべき道を示し
「組織は変われるか ー経営トップから始まる組織開発」
加藤雅則氏 著「組織は変われるか」(英治出版)
組織開発コンサルタントとして経験豊富な筆者が、クライアントの事務局とともに進めたとある組織開発プロジェクトを題材に、組織開発の好機、立ち塞がる障壁、事務局の在り方などについて解説する実践的な一冊です。
生産性向上や働き方改革への圧力、また空前の人手不足によって多くの企業に従業員の疲弊感が拡がっています。そんな中で筆者は、流行りの“高速PD
組織は「言葉」から変わる
黒田天平 氏 著『組織は「言葉」から変わる 〜ストーリーでわかるエンゲージメント入門』
新規事業開発プロジェクトのリーダーを任された中堅エース社員(今居完人)の目線で描かれた、従業員エンゲージメント向上のためのインナーブランディングプロジェクトの物語。
主人公の高校サッカー部時代の監督であり組織コンサルタントでもある灰出巌がインナーブランディングの進め方や各プロセスにおける課題を独自のフレ
少数の法則 ー最高の企業文化を育む
ジョン・カッツェンバック著「The Critical Few ー少数の法則」
PwCの戦略コンサルタントである著者が実際に携わった企業変革の実例を題材にしたサブ・フィクションとその解説。
本書のタイトルである「クリティカル・フュー」とは、企業に変革をもたらすために戦略的に的を絞って選択された少数の
・社員の感情に訴える形質
・重要な行動
・真の非公式リーダー
を指しま
Hit Refresh
サティア・ナデラ氏 著「Hit Refresh 〜マイクロソフトの再興とテクノロジーの未来」(日経BP社、2017年)
世の中がスマートフォンへとシフトしたことに伴い停滞したパソコン全盛期の覇者マイクロソフト。
2014年に第3代CEOに就任したサティア・ナデラが行なった象徴的なことは「脱・Windows」でした。
仇敵であったAppleとの提携など、「Office」のアプリケーション
モラル低下の原因は?
ある企業で「従業員のモラルが低下している」という話を聞きました。
具体的には、社内で挨拶が行なわれない、共用の手洗いの使い方が汚い、また職場生活の中で決められた最低限のルール(ゴミの分別など)が守られていない、というようなことなどです。
景気の影響もあって業績も低下しており、人事部門が示すデータによると従業員エンゲージメントが低く、離職率が上昇しているということです。
またこの会社の給
「強靭な組織を創る経営」
綱島邦夫 氏 著「強靭な組織を創る経営 〜予測不能な時代を生き抜く成長戦略論」
GAFA、BATの興隆を、戦略のポリシーとそれを支える組織能力の観点から分析、そしてそのエッセンスがSONYやHONDA、セブンイレブンなどかつての日本企業と重なるところが大きいとの指摘のもとで、日本企業が未来に活路を開くための数々の提言を行なっています。
第3章(GAFAやBATは異星人)で述べられた躍進
自由闊達にして愉快なる理想工場
SONY の設立趣意書(※)を改めて読んでみました。
80年代を知る私と同世代の多くの人々が抱くであろう"眩いSONY像”が見事に表現されています。 ※正確には「会社設立の目的」と「経営方針」
戦後間もない1946年にあって、「日本再建」という大義とともに”愉快なる理想(工場)”を目指した貴く明朗な想い、業界における知己関係や信頼性といった自己の強みに対する揺るぎない自信。
そして