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ほつれた糸を引き抜いてみると

その時はほつれた糸がなくなるが

またしばらくすると同じ所からほつれた糸が新しくでてくる

1度切れてしまった糸は永遠に切れ口をもったまま

交わることの無い糸どうしを掻い潜って

長くほつれた糸を生み出していく

ほつれたままで放置すれば

その長さは段々と長くなり布全体の1部を糸に戻してしまう

いまほつれたものを発見できたなら

すぐに結び目をつくることが求められる

結び目をつくれば、ほつれた糸は重なり合い

布の1部に戻れるのだ。

布は糸と糸の重なり合いの連続で生まれる

重なり合いをまた形成するには

自然では戻すことはできない。

自然は整理整頓されたものを無秩序なちらかりへと変化させる以外にベクトルをもたない

世界は常にエントロピーで縛られている。

そのことをしれば

自然に戻る事に抗うために

手を加えることを忘れないことだ。

たった一つのほつれた糸でも

その糸は常に布を形成している大事なファクターだと

改めて気づくべきである。

むだだと感じる小さなことは

明日の大きな出来事にも変わるということを

心に刻んでいこう

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