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2021/11 ベルリン渡航記

11月第1週、仕事でドイツの首都ベルリンを訪れました。新型コロナウイルス感染症が終息しない中、今後海外に出られる方々の参考になるのではないかと思い、渡航記を記すことにしました。

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1.羽田空港からベルリンへ

深夜の出発ということもあり、羽田空港第3ターミナル(国際線ターミナル)は閑散としていました。休業を続けているお店も多かったです。現地で利用するモバイルルーターの貸し出しも、窓口の営業時間が短縮されており、無人ボックス前でセルフで手続きができるようになっていました。

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羽田から全日空でフランクフルトに向かい、そこでルフトハンザに乗り換えてベルリンに入るルートを使いました。旅費の節約のためエコノミークラスにしましたが、乗ってみるとガラガラで、横のシートも使ってフルフラットで眠ることができました。ここまで空いていると、居心地はビジネスクラスとそう変わらないかもしれません。機内誌はなくなっていて、食事も以前よりも量が減ったように感じました。

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機内で長く眠っていたためか、いつの間にかフランクフルトに到着。私にとっては1年10カ月ぶりの海外となります。やはり嬉しいです。ドイツはパスポートのほかに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種証明があれば、隔離なしで入国できるようになっています。入国審査でいくつか質問はありましたが、すんなり入国することができました。国内線の手荷物検査でなぜか細かく調べられてしまい、ベルリン行の飛行機の搭乗ゲートに着いたときには、もう搭乗が始まっていました。

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機内は結構混雑していましたが、マスクの着用が義務付けられており、日本と同じ運用がなされていた点に安心しました。1時間ほどで1年前に開業したばかりの新空港、ベルリン・ブランデンブルク空港に到着しました。

2.ベルリン滞在報告

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『地球の歩き方』を持って行ったのですが、記事がコロナ禍前の情報であるため、新空港について何も掲載されていません。そのため、市内へのアクセス方法は到着してから調べました。最初は市内に乗り入れているSバーン(都市近郊列車)に乗ろうと思ったのですが、停車駅の少ないFEX(空港列車)やRE(地域快速)の方が早く市内に入れます。私はFEXを使いました。

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ホテルにチェックインするには時間が早かったため、まずは落ち着いた環境でメールの送受信をしようと、スターバックスコーヒーに向かいました。「店内で過ごしますか?持ち帰りますか?」と尋ねられたので、「店内で」と答えたところ、「ワクチン接種証明を見せてください」と言われました。事前の情報で「飲食店に入るためにはワクチン接種証明かCOVID-19回復証明を提示することが必要」と聞いてはいたのですが、まさかスターバックスに入るのにも必要になるとは思ってもみませんでした。日本から持参したものを提示して無事に中に入れました。

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今回の渡航の主な目的は、「Berlin Science Week 2021」への参加です。会場となるフンボルト博物館(Museum für Naturkunde)では、マスク着用はもちろん、感染対策を意識してか、座席もソーシャルディスタンスを考慮して配置されていました。日本と同じような感染対策です。ただ、ベルリン市内を歩いてみると、屋外ではマスクを外している人も結構見かけました。

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また、縁あってベルリン市長から招待を受け、「Berliner Wissenschaftspreis 2021」(ベルリン科学賞2021)の受賞式典に参加する貴重な機会にも恵まれました。こちらも会場内の定員を控え目にしており、かつ、ワクチン接種証明か回復証明を提示しないと中に入れないようになっていました。(コンサートなどのイベントも同じ運用となっているようです。)ただ、参加者限定ということもあってか、その後に軽い立食パーティがあったのには驚きました。念のための対応として他の人たちから十分離れた場所に立っていました。

3.日本帰国準備

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日本に再入国するためには、ドイツ出国前72時間以内にPCR検査を受ける必要があります。私は日本大使館が推薦しているというベルリン市内のテストセンターで検査を受けました。検査結果は日本政府が指定する様式を使う必要があります。検査時にそのことを尋ねると、「日本政府の様式が既にPCにインストールされているので、それを使います」との返答がありました。鼻咽頭ぬぐい液を取る検査は初めてでした。検査員の方が手慣れていたのか痛みは全然感じませんでしたが、検査後はしばらく鼻水が止まりませんでした。およそ22時間後にメールで結果が届き、結果はNEGATIVE(陰性)でした。添付されていたPDFファイルは日本政府の様式を使ったものでした。これをホテルで印刷して空港に持参すれば、無事に帰りの飛行機に乗れます。

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ベルリン最終日の夜、ブランデンブルク門を訪れました。観光客が本格的に戻って来ていないこともあり、人はほとんどおらず、閑散としていました。中国人観光客がまったくいない中、私自身、アジア人ということもあり、現地では結構目立っていたように思います。

4.大変だった空港検疫

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往路と同じように、ベルリンからフランクフルト経由で羽田空港に戻ってきました。やはり機内はガラガラでした。着陸後はしばらく機内で待たされ、その後、検疫エリアに向かいました。自分と紐づいたQRコードの作成、機内で配られたアンケートの回収、入国者健康居所確認アプリ(MySOS)のインストールと設定、唾液による抗原定量検査など、ベルトコンベア方式で進んでいきます。日本の空港の検疫にも関わらず、中国人の係員(もちろん日本語の話せる人)が多いことに驚きました。

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検査結果が出るまでしばらく待たされ、陰性の結果をもらって無事に入国することができました。結局、到着ゲートのキティちゃんの顔を見たときには、着陸から2時間以上が過ぎていました。それも、フランクフルトの乗り継ぎで預け荷物の搭載が間に合わず、預け荷物については翌日届きました。(最近ではこのようなことは珍しくないようです。)

次回は帰国後の自主隔離生活についてレポートしたいと考えています。



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