長持ちする住まいの為に 〜みんな知らない基礎の寿命〜

今回は
●長持ちする住まいを建てたい
●将来の住まいを負債ではなく資産にしたい
●住まいにメンテナンス費用をかけたくない
そんな方へ

あなたが将来自分の家を建てた時に
後悔する事がないように
現役の住宅設計の専門家がお伝えいたします。

まず ”住宅” というのは、
地面(地盤)の上に基礎を造り、
基礎の上に建物が乗ってできています。

そこで、今回はほとんどの方が知らない

「基礎」の寿命は実は短い! 

について分かりやすく簡単にお伝えします。

基礎の寿命は、コンクリートの品質が同じ場合
コンクリートの強度」で決まります。
そして住宅の基礎の強度は、一般的に

「18,または21 (単位N/mm2は省略します)」

という強さで設計され、施工されます。
その理由は2つ

理由その一
住まいの耐震性能とコンクリートのコストパフォーマンスを考慮すれば「18」「21」が最適だから

理由その二
日本建築学会の標準仕様書に、設計基準強度は18,21,24,27,30,33,36を標準にすると規定しているからです

しかし「18」というのはあくまで耐震性能を考慮しただけの数字

これとは別に、実は「耐久設計基準強度」分かりやすく言うと「長持ちさせる為に定めた強度」という規定があり
建築学会は次の様に定めています

コンクリート耐久年数30年・・・18(N/mm2)
          65年・・・24(N/mm2)
           100年・・・30(N/mm2)

つまり、コンクリートの設計基準強度18のまま、基礎工事をしてしまうと、
耐震性能は問題ないが、コンクリートの中性化が早く進み、約30年程で弱くなってしまうのです

いくら屋根や壁が丈夫でも基礎が弱く脆くなってしまっては築30年で建て替えなくてはいけなくなるのです

そこで基礎の強度は、次の様に決めなければいけません
条件1:設計基準強度・・・18
条件2:耐久設計基準強・・100年=30

結果: 施工強度・・・・・30(18 < 30) 

という具合に決定するのが本来あるべき施工方法なのです

きちんとした知識を得て、信頼できる工務店に依頼して下さい

きっと100年後もあなたの住まいは
堅牢なままの姿で
未来の家族を守ってくれます


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