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小説新潮で連載が決まった。プロセスエコノミー作家として、最高にコスパの良い働き方かもしれない。

※本体はすべて無料で読めます

小説新潮で連載が決まった。

兼ねてから書き続けていた「読むだけでグングン頭が良くなる下ネタ集」みたいな企画である。

(こっちはセンシティブな領域を攻めすぎてボツになった)


(こっちはバッチリだったようなので、ブラッシュアップして第一弾連載に回すことになった)



さて、小説新潮といえば、松本清張も連載していた一流雑誌である。今も名だたる一流作家たちが連載陣に名を連ねている。赤川次郎だの恩田陸だの原田マハだの。

そんな中、突然僕のようなインターネット人間が出現して「読むだけでグングン頭が良くなる下ネタ」などと一目見るだけで頭が悪いことが分かるキャッチコピーを標ぼうして、意味の分からない雑文を書き散らしていくワケだ。テロ行為に近い。

とはいえ、半ばテロリストとして生きていくことは覚悟を決めているので、堂々と意味不明な雑文を編集者に送りつけ続けようと思う。格調高い雑誌の格調を下げるテロリストです。よろしくお願いします。


プロセスエコノミー作家として地位を確立するために

新潮社から「本を出しませんか?」というオファーが来て、担当者と初めて話したとき、僕は「連載がやりたいっすね」と言った。

なぜ連載がやりたかったか。それは、プロセスエコノミー作家として最も適切な執筆形態が連載だからだ。


一つずつ説明しよう。このアイデアは、「ビジネス書100冊本」を書いた経験に起因する。


この本、書きながらリサーチ工程(ビジネス書を読む工程)をライブ配信した。

この試みは大成功だった。何といっても、印税以外の収入を得られるのが大きい。

この手の本を1冊書くのにかかる労力はすごいので、印税だけではとてもペイしない。「労多くして功少なし」といった趣がある。「時給換算すると、本なんてとても書いてらんねえな」と感じる。作家に向いてない

一方、リサーチ工程をライブ配信のネタにできれば、その懸念は解消される。ライブ配信をすることによってスパチャがもらえるし広告収入も入る。時給がハネ上がるのである。魔法のスキームだ。

しかも、さらに視聴者からアイデアやらおもしろいコメントやらももらえて楽しい。いい事ずくめだ。これがプロセスエコノミーの威力である。『プロセスエコノミー』は内容がこの上なく薄いしょうもない本だったけれど、この理念自体には共感している。


そういうワケで、僕はプロセスエコノミー作家としてやっていきたいのである。

それだけではない。プロセスエコノミー作家として最も効率が良い形は何かというと、連載である。こんな形。


1. 毎月の締め切りに合わせてリサーチをライブ配信(スパチャや広告収入が入る)

2. 原稿を書き、雑誌に掲載される(原稿料が入る)

3. 1.~2.を繰り返した後で、単行本になる(印税が入る)

これが一番効率が良い。3段階でお金になる魔法のシステムだ。

そして、プロセスひとつの大きさで言っても都合が良い。「本を1冊書く」というのはスパンが長すぎる。ひとつの区切りがマラソンのように長大なプロセスになってしまう。それよりも「来月号に向けてこれを書きまーす!」という短距離走パターンの方がしっくり来る。

だから、僕は連載がやりたかった。


結果、担当者と初めて飲んでいるときから「連載をやらせろ」と伝え続けた。

単に連載をやらせろという要求にとどまらない。「Webは新鮮さがないので、紙がいいんですよね~」「できれば格式高い雑誌がいいですね~」と、信じられないほど厚かましい要求を繰り返すことになった。

その結果、めちゃくちゃな要求が全部実現されてしまい、「小説新潮の来年の誌面を空けました!」と言われた。世の中、なんでも言ってみるものである。お骨折りくださった新潮社の皆さま、本当にありがとうございます。

無事に格調高い雑誌で連載できることだし、僕も明日から「こんにちは! 松本清張と同じランクの作家です!」と言っていこうと思う。


リサーチャーと一緒に

連載が決まり、無事にプロセスエコノミー作家として新しい展開に望めるようになったワケだが、ここでひとつ問題がある。

最近は忙しすぎてネタ出しのために十分な時間が取れないということである。かといって、ライブ配信で本をダラダラ読みながら「何か使えるネタねえかな~」と言っていたら、それこそ時間がいくらあっても足りなくなりそうだ。

解決する方法はひとつ。優秀なリサーチャーである。

優秀なリサーチャーがいれば「この話おもしろいっすよ」とネタを集めて来てくれるし、「この文献のここに記載があります」と教えてくれるので、地道にアレコレ読む必要がなくなる。

さらに言えば、一緒にブレインストーミングをしてくれるので、1人(+コメント欄)だけで考えるよりも良いアイデアにたどり着きやすくなる。


そういうことで、今回は頼れる友人に声をかけた。ほりぬきチャンネルの中の人である。

ほりぬきさん、切り抜き動画の中でも圧倒的なリサーチ力を誇っている。たった一行のテロップに「元論文ではこう書いてありました」というような情報が書かれており、「リサーチの労力すごっ」とびっくりさせられる。


そして、ほりぬきさんは喋ってもおもしろい。彼は僕がやっているオーディション企画「ゆる学徒ハウス」にも申し込んでくれていたのだが、「ホメオパシーを正しくバカにする」という極めて底意地の悪い話題を持ってきてくれた。そしてこの動画がなぜかチャンネル内で一番人気になっている。みんな性格が悪い。


そういうことで、今回の連載については彼の力を全面的に借りることにした。「リサーチしてくれませんか?」と聞いたら「良いですよ!」と快諾してくれて、既にめちゃくちゃおもしろそうなアイデアをいっぱい提出してくれている。前回書いた「キスを義務付ける古代ローマの法律」も彼がくれたネタである。


つまり、今後の流れはこうなる。

①ほりぬきさんがリサーチ

②その結果を堀元とブレストする様子をライブ配信

③ネタが固まったら適宜、追加リサーチ&詳細を話してまたライブ配信

④まとまったところで原稿を書き上げて新潮社の編集者に送りつける



金曜日、初回ブレスト配信。

そういうことで、早速今週は連載に向けて、初回ブレスト配信をする。

11月4日(金)20時45分~。

どう転がるかさっぱり分からないけれど、なんとなくおもしろくなる気がしているので、ぜひ皆さんご視聴ください。

一応、初回話す予定のお品書きを書いておくと、こうなる。

・自慰行為をやめさせようとする文部科学省 VS 自慰行為を推奨する哲学者。~街中での自慰行為は是か非か!?(朝まで激論)

・勃起のための薬(バイアグラ)を飲みすぎて死ぬヤツがたまにいる。あと、昔はバイアグラは注射だった。性交の前に注射が必須なので、「注射を前戯として捉えよう」という広告が出た(ムリがある

・200年以上、巨人のキンタマだと思われていた恐竜がいる(かわいそう

書いてみて思ったが、これ、YouTube規約的に大丈夫だろうか?

言葉遣いには細心の注意を払いつつ、YouTubeに怒られない程度に頑張ろうと思う。最悪の場合、戦場をPornhubに移す必要があるかもしれない。そうならないように頑張りたい。

皆さん、ぜひお気軽にライブ配信をご覧くださいませ。皆さまからのコメントで刺激をもらえることを心待ちにしております。


ビジネス書100冊ライブ配信はどうするの?

現状、90冊くらいしか終わってないビジネス書100冊ライブだが、これはちゃんと100冊分やり抜く気満々である。

実は、年末に行なわれるイベント「ゆる言語学ラジオ大忘年会」の中で、使い終わったビジネス書100冊をガチャにして売ろうということになっている。

つまり、それまでにはどうしても終わらせなければいけない

納期を作ることで、自分を追い込むことができる。年末までにはすべて終わらせて、心機一転、連載に望めるようにしたい。今後のビジネス書を読むライブ配信については続報を待たれたい。多分4時間くらいの配信を3回くらいやって終わらせると思う。


以上、本題はこれで終わり。

以下、購読者向けの長めのおまけ。表で書くべきではないお金の話とかを書きます。

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