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つまらないエンタメ制作現場という地獄


インターネットで人気を獲得するための基本的な方法は「おもしろいものを作る」なのだが、99.9%の企業メディアは実現できず、死屍累々だ。

これは、「おもしろい」という要素の特殊性による。

たとえば、「美しい」を体現するのはそれなりに簡単だ。「美しいデザインのWebサイトがほしい」と思ったら、そこらのデザイン事務所にそれなりの金を払えばいい。テンプレ通りに作ってもらえば、90点ぐらいの美しいものが手に入る。金を出せば美しさは買える

しかし、「おもしろい」を体現するのは難しい。デザインと違って、定石が存在しないからだ。「こうしておけばおもしろくなる」というテンプレがない。というか、テンプレを破壊する方がおもしろいことが多い。したがって、どこかの制作会社に金を払ってテンプレ通りのものを作ってもらっても、それがおもしろいことは滅多にない。金を出してもおもしろさは買えない

地獄のエンタメ制作現場を眺めながら、僕はそんなことを思った。


ということで、今日は「つまらないエンタメ制作現場という地獄」である。エンタメ業界にいるので、たまにこういう地獄を目にすることがある。

「うわっ、地獄だなぁ」と思うのだけれど、だからといってどうしようもないので、僕はいつもニコニコしてやり過ごす。

しかし、たまにはnoteネタにしてもいいのではないかと思い、実録ものを書いてみることにした。


ということで、バリバリに実名が出るため、ここからは有料である。単品購入(300円)もできるが、定期購読(500円/月)がオススメだ。6月は4本更新なので、バラバラに買うよりも2.4倍オトク。いつ入っても当月書かれた記事は全部読める。


それでは早速見ていこう。僕が見た地獄のエンタメ制作現場は、こちら……。

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