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「厳原港」に戻って、次のクルーズステージに備える(2024年春夏クルーズ10日目)

2024年6月5日水曜日、6時30分に出港、17マイル先の「厳原港」を目指した。出港時間を早朝にしたのは、9時ぐらいから徐々に北東風が強まる予想だったからである。強まるといっても昨日の15mほどではない。最大10m、追い風、追い波の海況だが、我々の航路は波と風がやってくる対馬の東側、それも岸側を走るので、島に当たって戻る波と、沖から来る波のせめぎ合いの中を走ることになる。前回も「比田勝」に北上する際、波頭が鋭角のものが多く、馬乗りロデオのようであった。これを嫌って朝凪時間を選択することにした。ヨットでは当たり前の早朝出港だが、ボートの場合はスピードが速いのでいつも10時ぐらい、朝食を泊地で済ませて片付けてから出港するのが常である。その代わり、航行中は原則飲まず食わずとなる。1時間後の7時30分に「厳原港」に到着、泊地は前回同様の通称税関岸壁である。

この1週間、梅雨入りが遅いためか毎日晴天が続いている。風はともかく太陽光は真夏のそれに近い。それで、天幕を数日前よりセットし、日陰を作っている。毎度ゼロからセットするのは大変だが、天幕をロールアップして固定する仕掛けを作ってあるので、走行中は天幕を端から捲り上げ、ついたらロールアップを伸ばしてセットしている。今の所は走行中でもロールアップが風や振動で解けることもなく、上手に機能してくれている。

「対馬八幡宮」は対馬の一の宮であり、街のど真ん中に鎮座している。この神社の御祭神は神功皇后。普通、八幡社の御祭神は地元の「浪打八幡宮」同様、応神天皇だが、社伝掲示板を読むと「神功皇后が三韓征伐の凱旋時ここに立ち寄って、ここ清水山は良き所、よってここに社殿を設けよ」と命じて677年に建立されたと書かれている。だから御祭神は神功皇后という次第であった。日本書紀に記載されている三韓征伐の時期とは大いにずれているが良しとしよう。

さて、この神社の取り付け階段が団体の集合写真撮影の場所と化しており、週末は韓国人観光客の撮影場所として混んでいる。階段は占拠状態であるため、これまでは参拝を諦めていたが、今日は平日それも朝の早い時間であったため、誰もいなかった。そこで私も記念に写真を一枚撮ってみた。

このゴールドに輝くパッケージは長崎名物のカステラである。対馬でカステラ?と思ったが、対馬は長崎県、韓国人観光客はレジ横に積み上げられたこのカステラを大量に買っていく様を見た。私もつられて前回、買ってみた。これが中々美味いのである。「異人堂」というメーカーだが、「福砂屋」を超えているのではないか。パサパサ系ではなく、しっとり系である。我々は最初、お試しで小さい方を3つしか買わなかったが、今回は大きい方を選択、しばらくこれをアテにお茶会を楽しむつもりである。

さて、今日が対馬最後の日になるので、次のステージ移行のための作業が続いた。いつもの「アポロステーション(厳原)」で配達給油400Lの受け入れ、電波の都合で見ることのできなかった朝のNHKドラマ「虎に翼」を3日ぶりに見てキャッチアップ、ゴミ捨て、水汲みのためのポリタンシャトル6回、コインランドリーで溜まった洗濯物の全部洗い、そして今夜の食材調達といった内容である。これらを一気に連続してやり終えた。

今はもう15時、これから1時間、朝早起き分の寝不足の解消の昼寝ができる。

明日は「壱岐島(芦辺港)に入ろうと思っている。海況はしばらくベタ凪が続くと予測されている。

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