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シンガポールでの幼稚園選び~ところ変われば、物差し変わる~(兼業主夫 シンガポールシリーズ)

皆さん、こんにちは!兼業主夫への道を邁進する兼業主夫パパです!毎回、共働き家庭の家事・育児が円滑にいくために夫(パパ)が実践したほうがいい事を紹介しています!いずれも私、兼業主夫パパが実践してみて確かに効果がある!と思うものを共有できればと思います!

今回はシンガポールネタです。

シンガポールに赴任時に、一番上の子は2歳10か月程度でした。会社からの幼稚園代の補助が満3歳から出るので、赴任開始時からさっそく園探しを始めました。

海外赴任で、子供が小さいとなると、皆さんは何を思い浮かべますでしょうか?
私は、「お~、これで子供をバイリンガルに自動的に育てられる!」と考えていました。

そもそも、私自身が英語で相当に苦労した(している??)ので、子供には自然と英語を覚えてほしいと思ったのです。そのため、シンガポールのLocal幼稚園にいかせようとしたのです。

しかし、その目論見は主に3つの理由で崩れ去ることになります。

その1、妻の反対
その2、子供自身の反対
その3、シンガポールの幼稚園事情

その1、妻の反対
意外に思う人もいるかもしれませんが、私の妻がローカル幼稚園に行かせることに反対しました。
多くの海外で生活をしたことのない日本人にとって、「海外で住む=現地の言葉を覚えられる」という認識ではないでしょうか?
それほど日本人にとって、外国語へのあこがれは強いものと感じています。
しかし、海外で生活したことのある人にとって、「海外で住む=現地の言葉を覚えられる」ではないことは自明です。
さらに、移住ではなく、駐在という身分の場合は、日本に帰国した後の子供の生活もきちんと考えなければなりません。

私の妻は、幼少時代の多くを海外で過ごしてきました。
その経験から、特に日本語を覚える時期(2歳から3歳)に、外国語を覚える事は、日本語の発達に影響を与えるという意見でした。さらに、小学校前に日本に戻る場合は、修得する英語量も多くなく、さらにはすぐに英語を忘れてしまうという意見でした。(のちに、これは間違いないことが証明されます。。)

その2、子供自身の反対
実は子供自身(2歳児)が、よくわからない言葉をしゃべる幼稚園は嫌だ!と言ってきたのです。つまり、子供自身が、英語の保育園に行きたくない!と主張をしてきました。
2歳児は、子供によって発育状況が大きく異なります。長女の場合は、この時点でかなり日本語で意思疎通が出来ていました。(2人目の長男は3歳まで、意思疎通不可能でした。。)
言葉を使ってコミュニケーションを始めていた長女にとって、言葉がわからない=意思疎通ができない、という事を意味したのです。

これは盲点でした。子供は5歳未満ならば、勝手に外国語環境にも慣れていくものだと考えていたのです。もちろん、根気強く、もしくは選択の余地なしでLocalの幼稚園に預ければ、いずれは英語や中国語をしゃべられるようになっていたのかもしれません。
しかしながら、限られた赴任期間(2年~3年)程度では、子供が気分よく過ごせることを最優先させることにしました。

以上の、理由から我が家の幼稚園選びは、日本人幼稚園 or Japanese International school(通称:日系インター) or Japanese classのあるローカル幼稚園(イメージとして日本語を話せる先生が勤務している)にすることにしました。  

通常、2~3年の短期で帰国する場合は日本人幼稚園に入れることが多いです。これはカリキュラムが日本のものに沿っている事、先生も日本人で親の負担も少ない事が主要因です。

私たちも日本人幼稚園を検討しましたが、住んでいる地域から、バスで50分程度かかる場所だったので、通うことを断念しました。

そこで、実質的にJapanese International school(通称:日系インター) or Japanese classのあるローカル幼稚園の2択となったのです。

ここで3つの要因が登場します。

その3、シンガポールの幼稚園事情
シンガポールのLocal幼稚園は、日本でいうところの幼保一体園を想像してもらうとわかりやすいです。
クラスは1歳児クラスのPN(Pre Nursery)、2歳児クラスのN1(Nursery1)、3歳児クラスのN2、4歳児クラスのK1(Kindergarten 1)、5歳児クラスのK2となります。

日本での幼稚園や保育園選びで親が重視するのは、のびのび体を動かせるか?、情緒豊かに過ごせるか?、様々な経験のあるカリキュラムがあるか?などではないでしょうか?(日本での保育園選びは過去記事参照)

園側も、そこを非常に強調して入園説明会などでは説明すると思います。

シンガポールの幼稚園で説明される特色ポイントは極めてシンプルです。

如何に勉強させる環境が整っているか。

小学校ではありません。幼稚園でのセールスポイントです。
もう1度言います、幼稚園が自園の強みを説明する際に、いかに勉強をさせる環境が整っているかを力説するのです。(もちろん、そういう園以外もありますが、一般的Singaporeanに響く内容はこれです)

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実は、Local幼稚園ではK1、K2、つまり4歳児・5歳児クラスでは勉強をさせ始めます。そして、成績表まで配られるです!

本屋に行くと、圧倒的な占有率を占める勉強本コーナー。そして、K1、K2向けの本が小学生向けと同水準で並べられています。
決して、楽しく覚えましょう!的な要素の絵柄ではなく、”Basic English Writing Test”など、どこの4歳児が楽しんでこの本を手に取るのだろうかと??という本が並んでいます。 

Local園を見学した妻は、帰ってきて一言、「全員マシンのようにプリントを解いていた」と。。

私はシンガポールの教育制度を批判するつもりは毛頭ありません。
資源のない都市国家が、周りの大国にいかに立ち向かうか。
あの国は真剣に考え、頭脳を鍛え上げるという戦略を取ることにしたのです。

その結果、幼稚園の雰囲気は、日本のそれとは大きくかけ離れた状況になっています。

日本という国は、現状非常に恵まれています。

豊かな自然に、多くの人口、世界的にみてセキュアな地政学的な位置など、非常にゆとり(バッファー)があるのです。

私も、このゆとりを最大限に生かしつつ、さらにより良い社会を作るために出来ることが何かを考えながらnoteを続けていければと思っています。

それでは、今日はこの辺で!

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