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組織で活躍できない人の特徴!!(サッカーが下手な人の特徴)

 今回は、「組織で活躍できない人の特徴」というテーマでお話させていただきます。タイトルを「サッカーが下手な人の特徴」にしようと思ったのですが、サッカー以外でも当てはまるので「組織で活躍できない人の特徴」というテーマにしました。是非最後まで読んでください。
 組織で活躍できない人の特徴の1つが「チームの目的や目標を見失う人」です。組織には、必ず目的と目標があります。組織の中にいる人は、1つの生き物の細胞みたいな役割をしています。1つ1つの細胞は、目的があって動きます。目標を達成するために協力します。組織で活躍できない人は、細胞で言うと「自分の役割を全うできずに違った動きをする細胞」です。
 細胞も目的を達成するために、みんなが一つの流れを作って動きます。そこで「違う動きをする」「流れに逆らう」と、その細胞の周りにも影響が出て、結果的に目標達成が難しくなるのです。
 では、どうして勝手な動きをするのか。このような勝手な行動をしてしまう人というのは、悪気があってやってるわけではありません。自分なりに頑張っているのです。チームのことを考えた時の「今やらないといけないこと」や「やるべきこと」を見失っているのです。勝手に「やること」を生み出してしまいます。つまり、チームのために頑張るのではなく、自分のために頑張るのです。
  サッカーチームにも「目的」「目標」があります。クライフやグアルディオラ時代のバルセロナは「ボールをチームで保持して、敵陣深くまで攻め込む」「常に攻撃的なポゼッションフットボールを見せて勝つ」というのが目的でした。中央突破にこだわり、ショートパスをバイタルエリアに差し込みながら攻撃を成立させて勝利していました。目的や目標から、選手たちは自分に与えられた役割を忠実にやっています。トレーニングでは、自分に与えられた役割や仕事を全うするために、必要な力を伸ばそうと努力していきます。
 バルセロナの中盤の選手であれば、パスコースを作り続けて、味方をサポートします。攻撃の組み立てがうまく行われるようにボールを受けてショートパスをさばいていきます。そのために、トレーニングでワンタッチパスの精度を高めたり、ディフェンダーの間を通すためのテクニックやインサイドキックのキック力を高めたりします。
 もしも、あの時代のバルセロナの中盤の選手が、ロングパスのトレーニングや、裏のスペースに抜け出す二列目からの飛び出しのトレーニングをしていたら、見当違いもいいところです。
 目的や目標を見失う人の多くは、勝手に「自分ができていないこと」を設定します。そこから、勝手に「解決方法」を決めてしまうのです。自分が勝手にやりたいことをやってるだけの、ただの自己満足でしかなく、組織においては邪魔な存在になってしまうのです。

 日本は、サッカーに対して少しねじ曲がった理想みたいなものがあります。「楽しくサッカーすることが大切」「サッカーはボールを使うスポーツだから、常にボールを使ってトレーニングする」みたいな考えです。ですが、サッカーはどこまでいこうと競技であって、身体的な優劣が直接パフォーマンスに関わるスポーツです。サッカーの楽しさは、どこまでも勝負感をもってトレーニングに励まないと生まれません。楽しいことや楽なことに逃げていては、サッカーの本質的な楽しさは味わえないのです。身体的な優劣が、直接パフォーマンスに影響するので、アスリート的に走り込んでスタミナをつけたり、フィジカルを強化して体を強くしたり、スピードを高めるためにアジリティーのトレーニングをしたりすることは必要不可欠です。そして、個人が強いだけではなく、組織で強くなければいけません。組織で戦う必要があります。多くの人が嫌うようなトレーニングこそ、サッカーにおいては実用的である場合が多いのです。勝手に自分で設定した楽しい課題、楽しいトレーニングは、結構な確率で意味がないという、ちょっぴり厳しいお話でした。

 クラブのレベルが上がれば上がるほど(組織のレベルが高くなればなるほど)、組織のために1人1人が行動しています。組織のために自分の良さを発揮できる人が、レベルの高い人材、価値の高い人材なのだと思います。
 
 具体的に、組織のために活躍できる人になるためにどうするかという話をします。「組織の目的や目標を見失わないようにするためにどうするか」という話です。
 
 結論を先に言うと「人の話を聞く」のが大切です。とても普通のことですが、これが一番大切なのです。「自分で勝手に思い込まない」ということです。大切ですが、できない人が多いです。「自分にはどんな役割があり、どんな仕事をしないといけないのか」そして「今の自分には何が足りなくて、力をつけるためにどんなことに取り組めばいいのか」そういったことを監督から聞くのです。
 自分で考えて、答えにたどり着く可能性は低いです。チームで活躍するには、個人と集団にズレが無いように修正していくことが大切です。自分で勝手に考えることが、どれだけリスクの高いことかわかりますよね。上手い人は、学び上手で効率よくステップアップしています。
 
 人として成長していかないと、組織で活躍することも、価値ある人材になることもできません。組織で活躍できない人は、教えてもらうことが下手な人です。教えてもらうのが下手なので、組織の目的や目標を見失ってしまうのです。スポンジのように、素直に吸収するくらいの気持ちで聞くことが大切です。「自分の個性が無くなる」とか「自分の良さが無くなる」とか言い出す愚か者もいますが、これまでそうやって自分を大切にしてきて、自分で考えてやってきた結果があなたです。どれだけの人材ですか。どれだけ成功してきたでしょうか。自分で考えてきた、その結果があなたなのです。
 まずは、謙虚に教えてもらいましょう。これが大切です。僕も、定期的にサッカーを生業としている人達から学ぶようにしています。たくさん聞いて、ズレないように、ブレないように自分を修正しています。こういった作業をしながら、レベルアップしていくのです。
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※「いつでも」「どこでも」聞ける『音声配信』です。
「サッカーが上手くなりたい人」におすすめの情報を発信しています。スペインバルセロナにあるアカデミーやアルゼンチンのクラブでプレーして学んだことを、海外サッカー経験者から直接お届け致します。
音声配信:『VORAZ FUTBOL CLUB』 Anchor/Spotify
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VORAZ FUTBOL CLUB(ボラスフットボールクラブ)は、スペイン産ポゼッションフットボールを体現する、滋賀県大津市のサッカークラブです。現在は、日本サッカー協会にチーム登録し、滋賀県・社会人サッカー連盟に加盟しています。活動の場は、主に日本サッカー協会主催の関西社会人サッカー・滋賀県社会人サッカーリーグ戦です。
※ボラスフットボールクラブは、共に戦いたいという情熱をもった選手を募集しています。サッカーが下手でも構いません。謙虚で礼儀正しく、コミュニケーションを積極的に取れる選手を募集しています。チームへの加入を希望される方は、「LaBOLAサイトのメッセージ」もしくは「Instagram」から参加申請を記入の上、ご連絡ください。

 
 

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