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プロを目指すならやってはいけないこと

 今回のテーマは「プロを目指すならやってはいけないこと」です。「これをやればプロになれますよ」は、このように答えがないと思います。ですが「これをやっていたらプロにはなれない」は明確な答えがあります。

 毎日しっかり栄養のあるものを食べた方が良いとか、毎日欠かさずにボールを触った方が良いなど、様々なことが言われていますが、意外と見落とされがちで、でも絶対に気をつけた方が良いことがあります。それは、ボールに触るときに、スパイク以外のものを履かない方が良いということです。

 試合で履くものと同じものを履いてトレーニングをしないと、試合で100%の力は出せません。正確に言うと、100%の力を出す確率が下がってしまうということです。

 よくスニーカーやトレーニングシューズ、フットサルシューズなどを履いてボールに触っている選手を見ます。スパイクでボールに触る感覚と、スニーカーやトレーニングシューズでボールに触る感覚は全く違います。次からトレーニングシューズでボールを触ってしまうと、その履物の感覚に慣れてしまいます。時には、変な癖がついてしまうこともあります。

 試合前にスパイクを履いてボールに触ることで、感覚を元に戻すことができますが、僕はその時間がもったいないと思ってしまいます。

 時間は有限です。1日の体動かせる時間というものには限界があります。そんな中で、「感覚を取り戻す」という「マイナスをゼロに戻す時間」ほど無駄なものはないと思っています。

 試合で自分の100%のプレーを出すときには、トレーニングから100%のプレーを出せていないといけません。たまに「トレーニングをランニングシューズはトレーニングシューズでやります」という選手がいますが、その履物で自分100%が出せても、試合では違う履物になり、パフォーマンスが下がることがあるのです。

 トレーニングでは、常に試合と同じ状況、試合と同じ環境を作っておくことが大切です。試合に近づけることが大切なのです。

 履物になれるという「無駄な時間」「マイナスをゼロにする時間」をなくし、「レベルアップする時間」「自分の能力をプラスにする時間」を少しでも増やすことをしなければプロにはなれません。

 プロ選手になれるかどうかは、「確率の問題」です。スニーカーを履いてトレーニングをしていても、フットサルシューズでトレーニングをしていても、プロになった選手はたくさんいます。

 そういった選手でも、ずっとスパイクでトレーニングをしていたら、もっと上手くなっていた可能性があると僕は思っています。可能性の話ですし、科学で証明されたわけでもありませんが、僕は試合で自分のパフォーマンスを上げるには、常に試合に近い「環境」「状況」を作ってトレーニングすることが大切だと思っています。

 最後に、このお話に1つ別の話を付け加えさせていただきます。それは、スパイクもできるだけ同じスパイクを履いた方が良いと言うことです。毎度毎度新しいスパイクを買うたびに、違うスパイクを買うと、「なれる」と言うマイナスからゼロにする無駄な時間が増えます。これは本当にもったいないことです。

 話をまとめると、常に試合と同じ状況を作るために、スパイク以外のものを履いてボールに触らないほうが良いです。また、「慣れる」という無駄な時間を作らないために、スパイクはできる限り同じものを履くことをおすすめします。


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VORAZ FUTBOL CLUB(ボラスフットボールクラブ)は、スペイン産ポゼッションフットボールを体現する、滋賀県大津市のサッカークラブです。現在は、日本サッカー協会にチーム登録し、滋賀県・社会人サッカー連盟に加盟しています。活動の場は、主に日本サッカー協会主催の関西社会人サッカー・滋賀県社会人サッカーリーグ戦です。

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