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サッカーが上手くなるために、トレーニングはペルソナの設定が大切!!

 今回は「トレーニングはペルソナの設定が大切」というテーマでお話させていただきます。
 ペルソナってみなさんご存知でしょうか。ご存知でない方のために簡単に説明すると、ペルソナとは「架空の人物像」のことです。マーケティングにおいてよく使われる言葉です。企業や商品の典型的なターゲットとなる顧客像です。マーケティングにおいても「どんな需要があるのか」「誰に向けてサービスを展開するのか」というのは、とても大切です。これはサッカーのトレーニングにおいても、とても大切なことです。
 例えば、トレーニングの時から「試合」を想定することで、トレーニングを試合に活かすことができる確率は高くなります。ドリブルやパスのトレーニングでは、試合で使えるように仕上げておくために「スピード」がとても重要になります。
 今回はここをさらに深堀していきます。トレーニングの時に想定している試合のイメージの解像度を上げることは、とても大切です。「どんな試合をイメージしているのか」「どんな相手でどんな状況なのか」など、自分が無意識のうちに設定している「試合」のイメージをもっと掘り下げていく必要があるのです。

 「ペルソナの設定」で試合を想定するときに、「やさしい相手」をペルソナとして想像してしまうと、自分が楽にプレーしているイメージを持ってしまいます。すると、トレーニングの効果が低くなるのがわかると思います。
 仮にも「プロの選手」や「これまで出会った相手の中で最も最強の相手」をペルソナとして想像していれば、同じトレーニングをしていたとしても、効果は高くなります。これは、ランニングやスプリントといった走るトレーニングのときでも同じです。ペルソナを設定して、誰かと走っていることを想像するだけで効果が高くなります。ドリブルやパスといった、ディフェンスがいないドリル形式のトレーニングをするときも、ペルソナを設定してしまうことで効果が高まります。相手がボールを奪いに来ている、プロの選手がプレスに来ているといったイメージを持つだけで、プレーの緊張感やスピードが上がります。想像するだけで、集中力も全く変わりますよね。こういうペルソナの設定ができてるだけで、トレーニングが変わります。
 対人プレーのトレーニングをしているときも、このペルソナの設定が大切です。1対1のトレーニングで、相手を「強い選手」で想像してみると、実際に対戦する選手が弱く感じます。「最悪の事態」を常に考えて準備ができるようになると強いのではないかと思います。つまり、「強いペルソナ」を設定することで、「最悪の事態にも対応しよう」と様々な能力がフルに使われるのです。危機管理にもつながります。

 一度ビッグクラブでプレーしたことのある選手は、ずっと自分の頭の中に強いペルソナが残っているので、イメージしやすいと思います。逆に言うと、自分よりも上手い選手と闘ったことがない選手は、ペルソナを設定することが難しいです。弱い相手をイメージしてしまうと、効果は低くなります。海外のプロ選手の中で選手にありがちなのが、トレーニングに対して手を抜いてしまうことです。これは、自分の中で無意識に設定している状況や対戦相手が、自分よりも弱くて自分にとっては簡単な状況を想像してしまっているのです。無意識のうちに設定しているペルソナが、自分のトレーニングの効果を決めていることに、一刻も早く気付くべきです。自分で意識的に強い相手をペルソナとして設定し直すことが、トレーニングの効果を高めるために大切ですよ、というお話でした。

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音声配信:『VORAZ FUTBOL CLUB』 Anchor/Spotify

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VORAZ FUTBOL CLUB(ボラスフットボールクラブ)は、スペイン産ポゼッションフットボールを体現する、滋賀県大津市のサッカークラブです。現在は、日本サッカー協会にチーム登録し、滋賀県・社会人サッカー連盟に加盟しています。活動の場は、主に日本サッカー協会主催の関西社会人サッカー・滋賀県社会人サッカーリーグ戦です。

※ボラスフットボールクラブは、共に戦いたいという情熱をもった選手を募集しています。サッカーが下手でも構いません。謙虚で礼儀正しく、コミュニケーションを積極的に取れる選手を募集しています。チームへの加入を希望される方は、「LaBOLAサイトのメッセージ」もしくは「Instagram」から参加申請を記入の上、ご連絡ください。


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