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野村克也 野球論集大成

野球は団体競技である。選手が個人事業主のプロとはいえ、カネで団結できるなら、監督はいらない。カネだけでは団結できないから、監督の思想哲学が重要なのだ。

とりわけ「監督として何をすべきか」を考えてみた。
人づくり
チームづくり
試合づくり
行きついた答え、「監督の仕事」とはこの3つだった。

監督の野球観、仕事観、人生観を伝える事で選手は「監督は自分に何を望んでいるのか」「自分はチームのために何をすべきか」を考えられる。この意思疎通がなければ「あうんの呼吸」は生まれず「やってくれるだろう」といった安易な「願望野球」になってしまう。

日本人はスポーツを「道」に例える事が多い。しかし「野球道」と言えば「気合いだ、根性だ」と、どちらかと言えば精神論に陥りがちになる。道より先に必要なのは「野球学」である。

結果がすべて、勝つことがすべて。スポーツの「現実」は結果主義である。特にプロ野球はチーム成績、個人成績で契約が決まる世界だから当然だ。しかし、ただ結果だけを求めてプレーをすると、それを得られないのが凡人の常。結果主義は、気合が足りない、執念が足りない、などという精神主義を招きがちになる。

私が考えるプロセス(過程)重視主義はこうだ。一足飛びに結果を求めるのではなく、成功に至る道筋を重視する。備えあれば憂いなし、大事の前の小事、など準備の大切さを説くことわざ、故事は数多い。いかに人間がプロセスをないがしろにしてしまうかを、よく表している。

希望を定める事で、理想や目標が決まってくる。
理想や目標を自覚すれば、挑戦する意欲が生まれる。
挑戦する意欲は困難に正面からぶつかっていこう、逆境を跳ね返そうという勇気、闘争心となる。
理想や目標の実現のための計画を練り、積極的に行動できる。

適当に仕事をする人にスランプはない


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