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嬉しいのは「誰かと」何かを達成した時。”アジアNo.1旅行アプリ”を目指すattaが「with」に込めた組織カルチャー

「自分たちのチームの根底を成す言葉は何か?」

という問いは、組織カルチャーやチームの思想をあぶり出します。
この問いを前にして、皆さんはどのように答えるでしょうか?

“アジアNo.1旅行アプリ” を目指すattaさんの答えは「with」。

「”with” という言葉には会社としてとても思い入れがあります」

そう語るのは、CAO(Chief Administrative Officer)の大沢慎さん。

attaさんにとって、なぜ ”with” が大切な言葉なのか?
“with”にどのような意味が込められているのか?

トラベルスタートアップattaさんの組織カルチャーに迫りました。

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株式会社atta
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「旅行者のバディーになる」

ーーよろしくお願いします。まず、attaさんのミッションとビジョンを教えて下さい。

私たちは、ミッションを「旅前で抱えるペインを解決する」と定義しています。

旅行者の困りごと、一番わかりやすいのは「航空券をどうやって取るのか」ですよね。旅の経路の情報を網羅し、適正な価格で提供する。その部分を取っ掛かりとして、広く旅行者の課題を解決する施策を打っています。

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株式会社atta CAOの大沢さん

ビジョンは「アジアNo,1の旅行アプリになる」と定義づけています。

アジアにフォーカスしているところはずっと変わらないです。これからアジアでの旅行者が増えていくということと、アジアのいろんな国からメンバーが集まっていることもあり、まずはアジアから行きたいと思っています。

ーーattaは具体的にはどのようなプロダクトなのですか?

旅行アプリとして、世界中の航空券と宿泊施設を検索できる機能と、atta独自の価格予測機能をビックデータとAIによって実現しています。

実はattaの前は「WithTravel」という名前でした。「atta」という名前は、見つけたい旅行先が見つかった時の「あった!」という気持ちをそのまま表現しています。また、アジアでサービスを展開していく中でいろんな国の人が発音できるというポイントもありました。

ーー名前を変えられていたんですね…。WithTravelというと「旅行者に寄り添う」というようなイメージが浮かんできます。

そうですね。「旅行者のバディーになる」とよく言っていて、旅行者の全ての困りごとを解決できる相談相手のような存在になりたいと思っています。

嬉しいのは「誰かと」何かを達成した時

WithTravelという名前にはとても思い入れがあって、会社として「with」という言葉をとても大切にしています。

バリューとして「joy」「love」「trust」という合言葉を持っているのですが、それらは「with」と繋がっています。

ーーattaさんにとって「with」は大切な言葉なんですね。3つのバリューはどのように作られたのですか?

会社の人数が増えてきたタイミングで、一度オフサイトをやろうということになりました。「自分たちの価値観、目指すところを再定義したいよね」と。

「joy」は、やらされ感じゃなくて楽しくやろうと。それから一人一役の会社なので、信頼していないとできない、というところで「trust」。お客さんへの愛、そして自分たち同士も大事にし合っていこうという「love」。この3つの形になりました。

この3つは「こうありたいよね」という考えよりも、今までの自分たちの嬉しかった瞬間を出し合ったら自然とこうなりました。

経営メンバー

左から、執行役員CPO&CDO 鄭 信雨さん、取締役CTO兼平 嵩之さん
代表取締役CEO春山 佳久さん、執行役員CAO大沢 慎さん

そして、根底にあるのが「with」なんです。代表の春山は常々「助け合う組織を創りたい」言っていて。

それに、何かを「ひとり」でやった時は別に嬉しくなくて、嬉しい瞬間は「誰かと」何かを達成した時、それを「誰かに」見てもらった時だよね、という意味合いが込められています。

「言いたいことが言える」安心感を作る

ーーattaさんの組織カルチャーの深いところに触れられたような気がします。例えば普段のミーティングで大事にしていることは何かありますか?

「空気を読む」発言を求めない、言わないようにしたいと思っています。

例えば、社員の中には中途入社の方や、初めて正社員になるという方もいます。その方たちが緊迫した会議とかで「それ今言う!?」みたいなこともあります(笑)。

でも、そこを指摘するようなことはしません。多少乱れのようなものがあった方が活力が生まれることもありますし、何より「言いたいことが言える」環境をつくることを大事にしています。

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ーー「言いたいことを言える」という安全な空間が大切ですよね。それからattaさんは継続的に1on1をされています。1on1ではどのような会話をされているのですか?

雑談が多いですね。業務についてももちろん話しますけど、毎日スクラムミーティングをしていますし、そんなに齟齬が出ていないので。

なので、「プライベートどんなことしてるの?」とか、業務とはあまり関係のない話をしています。

ーーそうなんですね。業務を主に話すマネージャーの方も多いので、少し驚きでした。1on1で業務以外のトピックを話す意味はどんなところに感じますか?

attaへ参加していることへの安心感を感じてもらえる。そんな会話ができるのではないか…と思っています。

プロダクトも好きになって欲しいですが、それ以上に組織を好きになって欲しいんです。たとえ事業が八百屋であっても「attaで働きたい」と言ってもらえるような、そんな組織でありたいなと思っています。

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僕がattaの中で好きな文化が、「寝坊しました」を嘘つかずに言えること。それでみんながslackで「どんまい」って返す、みたいな(笑)。

やっぱり、嘘をつくと自分に自信や誇りが持てなくなるじゃないですか。隠し事をしているという後ろめたさも生まれてしまいます。仕事は後でやればいいことなので。

なので演じるんじゃなくて、全人格的に働いてほしいと思っています。ありのままの感情でいてほしい。「寝坊をしました。ごめんなさい。」と正直に言えるような、安心した組織でいたいなと思います。もちろん、「寝坊するなよ」とは言いますけども(笑)。

ーーそうですね(笑)。文化という意味だと、attaさん独自の取り組みや制度は何かありますか?

”working anywhere”という制度があって、2週間の間はどこで働いても良いというものです。

だいたい社員は旅行に行って、旅行先で仕事をします。とはいってもそこまで仕事の時間も追及はしていません。旅行に行って「こういうの不便だな」「こんなことが流行っているんだな」とか、いろんなものを感じてくることが仕事になると思っていますので。

「ここにいたい」から継続して安定したパフォーマンスが出せる

ーースタートアップは一般的に「上場」「売却」といった目標がある中で、成果と組織の安心を両立されているのがとても素敵だなと感じます。

本当に成果を出したいからこそ、会社に安心した気持ちで来て欲しいと思っています。「ここにいたい」と思えるからこそ、継続して安定したパフォーマンスが出せるのだと思っています。そこは分けて考えるものではないと。

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それに「ないものを創る」という私たちの仕事には、リラックスして最高のパフォーマンスを出す、というスタイルの方が合っているなと感じています。

ーー役割を渡したら、まさにバリューの1つの「trust」、信頼してマイクロマネジメントせず、リラックスしてもらっているんですね。

ですが、ほぼ一旦渡したら「それはあなたの業務」となるので、逆にそれは厳しいんです。「なんでこれしか出せないの?」って完全に言われるわけなので。

ーーメンバーの根底にwith・love・trustがないと精神的に苦しいですよね...。

そうですね。でも、春山のメンバーに対するtrustがとても強いです。これからさらに成長を目指す中で、フェーズが後になればなるほど優秀な人が入ってくるじゃないですか。それでもこのメンバーにはずっと頑張ってほしいという思いは強く感じています。

チームメンバー

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何よりも、メンバーが安心して仕事ができることを大切にしていること。そしてチームとして「with」という言葉を大切にしているattaさんの組織カルチャーに触れることができました。

後編では、そんなattaさんが組織づくりにおいて抱えていた課題について伺います。

「小さな組織だから1on1はいらない、は完全な間違いでした」と大沢さんは語ります。1on1の仕組化を目指す中でどのような取り組みをされているのか、その中でHiManagerがどのように活きているのか、お話を伺いました。

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ハイマネージャー
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