多摩川中流域ライフ

緑と水の豊かな自然環境

 東京は47都道府県中、面積当たりの自然公園割合で全国第2位(36%)とのこと。これは多摩

地区と島嶼部の貢献の賜で、私の住む稲城市他、近傍地区は豊かな緑に溢れている。また、多摩川や野川だけでなく、はけ・湧水にも恵まれている。自宅そばにはチョウゲンボウ(ハヤブサ仲間)の生息地があり、多摩川では雉も鳴いている。

  私は最低週1回、多摩川、野川の周辺を3時間あまりウォーキングかサイクリングをしている。

新コロナの自粛の中でも爽やかな青空のもと涼風を浴びて運動ができ、本当に良いところに住んでいるという感をより一層強くした。

 

歴史と文化の街

 調布は今でも「映画の街」をキャッチフレーズにしているよう日活を始めとする撮影所や現像所があって、嘗ては「東洋のハリウッド」と言われたこともある。今でも大映の撮影所、規模は縮小したものの日活の撮影所、現像所がある。余談だが調布の銀行独身寮に居た際、調布駅のタクシー乗り場で俳優に会ったことがある。他の寮生でポルノ女優に会った人もいた。石原プロも長く調布を拠点としていた(残念ながら無くなった)。

また、言わずと知れた東京で2番目に古い寺である深大寺があり定期的に訪れている。私は古くからの「墓場の鬼太郎」ファン・・全集も保有・・で、調布は水木しげる、鬼太郎の街でもある。

府中は歴史の街で、古に国府が置かれ、由緒ある大國魂神社がある。同神社は大國魂大神[おおくにたまのおおかみ]を武蔵国の守り神として祀ったもので、出雲の大国主神と同神との由(神社のHPより)。5月連休に有名な「くらやみ祭り」があり可能な限り見物に行っている、司馬遼太郎の「燃えよ剣」は土方歳三がこの祭りに出掛けるところから始まる。

少しマイナーなところでは、聖蹟桜ヶ丘は宮崎駿の「耳をすませば」のモデル地(聖地)。日本で 

数少ないラウンドアバウト(Roundabout Runabout)もある。

 

食と酒にも恵まれたところ

 前出のとおり、ウォーキングやサイクリングをしているお陰で美味しく心地良い店を色々と発見することができた(魚貝系を含む)。以前は都心で飲食することが多かったものの、今では多摩地区で十分楽しめるようになり大変ありがたい。

 少し足を延ばせば日本酒の蔵元もある。東京都酒造組合に現在10社が加盟、1社を除き多摩地区にあるのは水に恵まれているからであろう。ウチ、福生の石川酒造は飲食施設があり、並行して造っている地ビールやワインを含めて楽しむことができる。

 

多摩川こぼれ話

(1)万葉集と租庸調

 万葉集に「多摩川にさらす手作りさらさらに 何そこの児のここだかなしき」という古歌が入っており(他にもあった気がする)、調布の多摩川沿いに歌碑が立っている。調布は,調布・布田・染地という地名でわかるよう租庸調の「調」に縁のあるところである。

(2)岸辺のアルバム

  古代より多摩に多くの恵みをもたらして来た多摩川乍ら、時には牙を剥く。自然を恐れることを忘れてはならない。一昨年(2019年)にも水害が出た。思い出されるのはTVドラマ「岸辺のアルバム」の舞台となったこと。調布より少し下流の狛江の水害で家が流された。

(3)石原プロと事件

  調布の独身寮に居た際、近くの多摩川で事件がありパトカー数台出たことがある。通りかかった寮生の一人が「撮影ですか」と聞いたところ、警官から「いえ、本番です」と言われたとのこと。その頃は「石原プロ」と書かれた撮影車が近くをよく走っていた。



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