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新潟愛のかたまり、長島遼平さんの「旅」とは「新潟を知ること」だった

とあるきっかけで出会った一人の男。りょうへいさんこと、長島遼平さんを一言で表すのなら“新潟愛のかたまり”。これしか思い浮かばない。

今回のインタビューテーマは「旅」。感動した景色や海外渡航の話が出てくるのかと思いきや、その期待はいい意味で裏切られた。

りょうへいさんの「旅」とは「新潟を知ること」であり、「人に会い、暮らしや考えを知ること」だった。彼の旅に対する考えは、同じ旅好きの筆者に、たくさんの気づきを与えてくれた。

新潟を挑戦の舞台に


「新潟は『ここで挑戦したい』『自分を活かした生活をしたい』と思わせてくれた地です」

インタビューを受けてくださった日、りょうへいさんは新潟県の地域おこし協力隊の募集面接を直前にひかえていた。

今回のインタビューで凄まじい「新潟愛」を言語化した彼は、この1週間後、地域おこし協力隊の採用面接に見事合格。

インタビューで彼の新潟愛を感じ取った筆者からすると「あっ、やっぱり受かったか」という印象だった。仮にりょうへいさんが採用されないのであれば、誰が適任なのだろうと首をかしげたくなる。

これから書き起こすりょうへいさんの「新潟への想い」をぜひ読んでほしい。新潟県の地域おこし協力隊に、彼が適任な理由がお分かりいただけるだろう。

TABIPPO企画で新潟愛にあふれる男「りょうへいさん」に出会った

TABIPPOは「旅」をテーマにした総合WEBメディア。「旅で世界を、もっと素敵に」をビジョンに掲げ、旅を軸にした情報の発信やコミュニティ、学びのプログラムを多数展開している。

りょうへいさんとは、TABIPPO主催の「POOLO JOB」というプログラムで出会った。このプログラムでは、3か月間、旅の経験をコンテンツ化する、あらゆるノウハウをオンラインで学ぶことができる。

筆者はこのプログラムに一期生として飛び込み、同じ受講生のりょうへいさんと意気投合。せっかく「旅」を共通点に出会った仲なので、りょうへいさんの「旅」に対する想いが知りたくなり、今回インタビューさせていただいた。

りょうへいさんにとって「旅をする」とは、「新潟を知ること」。

彼はなぜこれほどまでに新潟を愛するのだろう。彼の新潟に対する熱い想いを中心にインタビューが進んでいった。

新潟への想いが芽生えたデイキャンプイベント


りょうへいさんは2022年夏、新潟県三条市で開催された、コーヒーと焚火をテーマにしたデイキャンプイベントへ参加した。主催者は、ラッパーやラジオパーソナリティなどマルチに活躍するSWAMP(スワンプ)さん。

このイベントへの参加が、SWAMPさんとの出会いが、りょうへいさんを新潟へと誘うのだった。
 
「新潟で観たライブがきっかけで、SWAMPさんを知りました。どんな人か気になり、新潟県で彼が主催するデイキャンプイベントに参加したんです。僕はSWAMPさんや、ほかの参加者の前で『キャンプは初めて。もっとキャンプのことを知りたいと思いました』と話したんです。そしたらSWAMPさんが『キャンプは自分の生き様を磨けるもの。アウトドアを日常でも楽しんでほしい』と。この言葉にしびれましたね。」

デイキャンプで「過程を楽しむ」大切さに気付いた


おいしいコーヒーなんて今の時代、わざわざ豆から挽かなくたって、簡単に買える。コーヒーに必要なお湯だって、薪割りをして、火を起こして沸かす必要なんて本来はない。ひとつひとつ手間暇がかかり、時間もかかる。だがこうして、コーヒーを淹れることで、彼はあることに気付く。
 
「じっくりなにかの物事を、突き詰めてやること、『過程を楽しむこと』の大切さを今まで忘れていたなと気づきました。このデイキャンプは、コーヒーを飲むことだけを楽しむのではなく、飲むまでの過程を楽しめたんです」
 
「これはコーヒーを淹れるときに限った話ではありません。新潟に住んでいる人たちは、暮らしのなかで知恵や工夫を凝らし、なにげない行動を、じっくり時間をかけて行う。“特別な瞬間”として、“過程”を味わっている。これに気付いたとき、僕が新潟に強く惹かれた瞬間でもありました」
 
このデイキャンプがきっかけで、「過程を楽しむ」大切さに気付き、新潟の人や暮らしをもっと知りたいと思ったりょうへいさん。それだけでは飽き足らず、それを発信していきたいという気持ちも強くなっていった。新潟の今を伝えたいと思っていった。それが彼にとっての“旅”につながっている。

りょうへいさんにとっての「旅」=「新潟を知ること」

りょうへいさんのNOTEアカウントでは、人との出会い、その人から感銘を受けた考え方や学びが多数投稿されている。それは彼が大切にしていることであり、旅も同じである。

「僕の中で旅は『新潟のことを知る・発信する』という側面が強いです。また、新潟地域の『人』に会うことを大切にしています。新潟の地域を楽しみ、自然の知恵と工夫をこらして暮らしている人に会い、その地域の“今”を知りたい。そして、それを伝えていきたいと考えるようになりました」
 

POOLO JOBで「新潟」を伝えていく自分をレベルアップさせたい

約50名いるPOOLO JOBの受講生は、「旅」を共通テーマに集まった面々だが、「旅」に対する定義と興味の矛先はそれぞれ異なる。フォトジェニックな写真だったり、移住生活だったり、世界一周だったり・・・。

それぞれが想う「旅」をブランディングしようと、日々切磋琢磨している。そんな中、りょうへいさんは「旅」を「新潟を知ること・発信すること」と捉え、POOLO JOBで一連のスキルを磨こうと決めた。
 
「新潟に足を運び続ける僕だからこそ、その経験を活かして、新潟を発信していけると思ったんです。それを発信するには、あらゆる見方と切り口で、取材先の大切にしている部分を言語化し、想いに寄り添うスキルが必要と考えます」

「たとえば、どこかの飲食店を取材するにしても、自分にそのスキルがなければ『ここの料理はおいしかった』という発信だけで終わってしまう。『ここの料理のおいしさの秘訣ってなんだろう』、『料理人はどんな思いでつくっているのか』、『このお店の歴史を知りたい』などを、相手から引き出し、言語化して発信する。その発信した内容がきっかけで、誰かが取材先を訪れるキッカケになる。そういった一連の流れ、要所ごとのスキルを学びたいという想いから、POOLO JOBに参加しています」
 

これからも「新潟を知る旅」をブレずに続けていく。影響力を高めながら

りょうへいさんはこれからも「新潟を知る旅」を続けていく意気込みを語ってくれた。POOLO JOBのなかでは「新潟」を発信している者は自分しかいない。けれど一歩外へ出たら、そんな人は山ほどいる。その中で、自分の発信する情報や想いが埋もれず見てらえるようにしたいと。
 
「『新潟の魅力発信といえば、りょうへい』と思われるにはどうしらいいのか、自分の影響力の部分を意識するようになりました。『新潟に行ってみたい!』と多くの人に思ってもらえるように、自分の発信力を磨いていきたいです。新潟の魅力発信を、趣味で終わらせたくない。その先を行きたいと思っています」

新潟に移住するための挑戦「新潟県の地域おこし協力隊」を目指す

りょうへいさんは現在、関東に住みながら新潟で活動する、”二拠点生活”をしている。職歴も、英会話スクールの講師やWebデザイナー、新潟県議会議員選挙のサポーターなど多彩だ。そんなりょうへいさんは、新潟県の魅力を発信する地域おこし協力隊を目指す道を選んだ。
 
「新潟県の地域おこし協力隊に受かったら、本格的に新潟に移り住んで、活動をしていきます。アウトドアの体験レポーターとして、魅力を発信していく業務が地域おこし協力隊にあって・・・。新潟の様々な魅力とともに、『過程を楽しむ』ことの大切さを広く伝えていきたい。そのためにはうってつけの職種だと思いました。大好きな新潟で、地域おこし協力隊の看板を背負って、その発信をできるのは非常に魅力的だとおもいました」
 
彼の表情は真剣だった。口だけではなかった。
 
「三日後に、採用面接を控えています」

りょうへいさんの想いと行動は、自信と学びを与えてくれた

今回のインタビューでりょうへいさんが語ってくれた「過程を楽しむ」大切さは、筆者にも思い当たる節がある。

筆者は「クルマ旅」をブランディングし、その魅力を多くの人に伝えようと、POOLO JOBで奮闘している。クルマ旅はまさに旅の「過程」を楽しむ究極の方法。目的地にたどり着く手段でもあるが、途中のサービスエリアや道の駅への寄り道も含めて楽しいのだ。

このことをりょうへいさんに話すと「その考え、大切にしてください」と共感してくれた。これはクルマ旅のブランディングに挑戦する筆者にとって、大きな自信となった。

また、りょうへいさんが貫き通す「新潟への愛」は、地域おこし協力隊の採用面接合格というカタチで、彼自身に返ってきた。筆者はこの姿を見て、自分の「好き」を貫く大切さを学ぶことができた。

りょうへいさんとは年内中に新潟で会うことを約束。筆者は「大好きなクルマ」で新潟へ向かうつもりだ。そこで待っているのは、「新潟が大好きな」りょうへいさん。お互いが「好き」で大切にしているものを見せびらかしあい、語り合う日が楽しみである。
 
りょうへいさん、地域おこし協力隊への採用決定おめでとう!
 


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