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SNSの長期的なトレンドの変化〜消えたタイムラインの文化〜

連日、X(旧Twitter)のマーケティングについて書かせてもらってますが、
改めて知れば知るほど奥が深いなと感じています。

今回はTwitterからXになって行われたアルゴリズムの変化と、それがXだけでなく、全SNSのトレンドの変化だということについて、お話ししていけたらと思います。

X(旧Twitter)のアルゴリズムの大きな変化

イーロンマスクさんがTwitterを買収し、Xに変更したことによって、タイムラインの仕様が大きく変わりました。

これまでは時系列に沿った表示でしたが、今はレコメンド(推奨)ベースの表示になっています。

レコメンドベースの表示自体は、目新しいものでもなく、これまでの時系列の表示が既にフォロワーを獲得した人に有利なアルゴリズムとなっていて、新規参入者に不利だったため、
何者でもない人の認知を高められるアルゴリズムとしてTikTokを皮切りに世界中に広まりました。

今では、InstagramもFacebookも、そしてこのnoteでも、同様のアルゴリズムを取り入れています。
どのプラットフォームでも、新しいユーザーを取り入れていかないと腐敗するので、
時系列表示からレコメンド表示へのトレンドの変化は、不可逆的なトレンドなのだと思います。


リアルタイム性の喪失とその影響

以前のTwitterでは、タイムライン上で最新の投稿が優先されていましたが、今ではレコメンドに基づいて投稿が表示されるようになり、
タイムラインという概念がなくなりました。

これにより、過去の投稿がバズると注目されやすくなる反面、新しい投稿でもバズらなければ見られにくくなりました。

このアルゴリズムの変更により、Xは総合的なニュースメディアのような立ち位置を取るようになるのかなと思います。

実際に、ニュースメディアは広告と相性がよく、収益性は高いので、イーロンマスクさんはリアルタイム性を失う代わりに、赤字体制だったTwitterの立て直しを図ろうとしているのかもしれません。

今後のXの運用では、この新しい特性を理解し、それに合わせた戦略を立てることが求められます。


新しいアルゴリズムにおける正しいアプローチ

Xのこの新たな特性に適応するためには、
①引用ポストを活用した認知の拡大
②情報密度の高いオリジナルコンテンツ
が重要になってきます。

まず、「引用ポスト」については、
影響力のあるメディアや個人の発信を引用し、そこに自分なりの意見や要約を加えることで、

Xのプラットフォームも「多くの人が支持している情報に基づく内容だ」と判断し、
通常の投稿よりも高い評価が得られ、多くのユーザーの目に触れる可能性があります。

何者でもない発信者の情報は、プラットフォームから信用されていないというわけですね。
だからこそ、信頼できる(多くのフォロワーがいる / インプレッションが高い)投稿を引用することで、一定の信頼を担保することが大事なわけです。

もちろん引用ポストで何でも投稿すればいいわけではなく、元の発信者から、いいねや拡散をもらえることが大事になってきます

次に、「情報密度を高めたオリジナルコンテンツ」ですが、
引用ポストばかりの投稿だと、元の発信者をフォローすればいいわけで、それだと自分をフォローしてくれる理由にはなりません。

そこで価値のあるオリジナルの投稿を行うことで、自分の発信に一貫性を持たせることができ、
「この人はこういう価値観なんだな」
「自分と近い価値観だからフォローしておこう」
とフォローへ繋がる可能性が高まります。

ここで大事なのは、価値のあるオリジナルコンテンツ。すなわち、情報密度の高い充実したコンテンツということです。

しっかり自分で考え、それを限られた制限の中で伝わるように表現していくーーそのプロセスこそが、XならびにSNSを伸ばしていく秘訣なのではないかなと思います。


今のSNSでは、時系列に基づくトレンドが後退し、ユーザー個人に合わせたレコメンドが新しいトレンドとなっています。

このトレンドの変化を理解し、認知を拡大しながら、1人でも多くの人に信頼される発信者になっていきましょう!

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