レビュー「わたしの好きな曲10作品」 第二回  十七歳の地図

「十七歳の地図」

熱心に聴いていただけに、聴かなくなったことに後ろめたい気持ちにさせられる尾崎豊です。尾崎豊もわたし自身も変わった結果がそれなのかもしれませんが、尾崎豊について何かを語ろうとすると歯切れが悪く、喉に何かが引っかかっているような、なんだか、収まりのつかない気持ちにさせられます。初めて聴いた時は感動しました。共感からくる癒しや励みはかなりなもので、自身が高校生だったことも大いに関係していると思いますが、自身に対しての劣等感や先生らに対しての不信感も加わって、ある意味、タイミングの良い尾崎豊との出会いでもありました。夜の校舎の窓ガラスを壊して回ったり、バイクを盗んだり、家出の計画を立てたり、そのような影響を行動に移したことはありませんでしたが、カッコつけて外ばかりを見ていたことはありました。それが示すように唯一の些細な影響はタバコを吸う行為でした。アルバム・タイトル曲でもある「十七歳の地図」の一節からの影響です。この曲では夢を諦めないことに対しての決意表明がされています。もしかしたら、冒頭での後ろめたい気持ちはこれなのかもしれませんが、喉の違和感はただ単に、タバコを止められないことが影響しているからなのかもしれません。

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