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ゆらゆら帝国のしびれ (名盤039)

「ゆらゆら帝国のしびれ」

「ゆらゆら帝国のしびれ」は2003年に発表されたゆらゆら帝国のアルバム、同時リリースされた「ゆらゆら帝国のめまい」よりもゆらゆら帝国のイメージをダイレクトに示しているのが本作です。以前よりもミディアム・テンポの曲が多くなりましたが映画で例えるなら「ジョーズ」のテーマ曲みたいにじわりじわりと近づいてくるような恐怖や緊張感がありました。アナログな加工で丁寧に作られているのは変わらずで、また、随所にオマージュが散りばめられているのも探究心を呼び寄せられます。アナログやオマージュのこだわりはクエンティン・タランティーノ監督を連想させられますが、おそらくマインドは似ているゆらゆら帝国とクエンティン・タランティーノ監督、聴き手や鑑賞者にダメージを与えるのも似ていますが、「夜行性の生き物3匹」は変拍子を採用、この曲は僅かな体調不良を催す曲でもありました。一方、最終回の再放送は無い!と歌う「無い!」は韻を踏んで心地良さがありますが、個人的には東日本大震災があった日、あるドラマの最終回の再放送を観ていたら大きな揺れに臨時ニュース、あらためての最終回の再放送は無かったことでしょう。

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