斎藤け

アートや映画などについて書いていきます。

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映画『天使のくれた時間』に登場するフランシス・ベーコンらしき絵画についての考察

『天使のくれた時間』は2000年にブレット・ラトナー監督によって、映画『素晴らしき哉、人生!』をモチーフに制作されたアメリカ映画であり、ニコラス・ケイジ演じるウォール街で成功した主人公が、ある日目覚めると、かつての恋人と結婚していた場合の人生を生きることになるというストーリーです。 主人公は大手金融会社社長であり、そのオフィスと自宅には画家フランシス・ベーコンらしき絵画が飾られています。 本記事では、この2点の絵画が本物なのかどうか検証してみたいと思います。 オフィスま

    • 2020年 個人的に面白かった映画ランキングTOP10

      10位『WAVES ウェイブス』31の楽曲をもとに制作されたプレイリストムービーであり、フランク・オーシャン、カニエ・ウエスト、トレント・レズナーなどの音楽と映像美がエモーショナルなストーリーを盛り上げます。 前半は兄の視点、後半はその妹の視点に切り替わり、テイストの異なる二部構成になっています。 9位『37セカンズ』生後37秒無呼吸だったために障がいを抱えた女性漫画家ユマが主人公です。 過保護な母や、才能を搾取してくる友人にとらわれていた主人公が悪戦苦闘しながら人生経

      • フランシス・ベーコンの絵画を見るために日本の美術館を巡った話

        フランシス・ベーコン(1909~1992年)はアイルランドのダブリン出身で、イギリス人の両親のもとに生まれた画家です。 その生涯は20世紀とともにあり、第一次世界大戦、第二次世界大戦、米ソの冷戦など激動の時代を、ロンドン、パリ、ニューヨークなど各地を転々としながら活躍しました。 抽象画が大きな盛り上がりを見せていた当時、それに対してベーコンはほぼ一貫して人物画を描くことにこだわり、単に写実的ではない歪んだ図像で、人間の本質的な部分を抉りだすかのような絵画を生み出しました。

        • 3331 CUBE shop&galleryで開催中の CREATURES / 木原千春 展へ。 生命力を感じる活き活きとした筆致が印象的。

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        • 2020年 個人的に面白かった映画ランキングTOP10

        • フランシス・ベーコンの絵画を見るために日本の美術館を巡った話

        • 3331 CUBE shop&galleryで開催中の CREATURES / 木原千春 展へ。 生命力を感じる活き活きとした筆致が印象的。

          3331 Arts Chiyodaで開催中の 川田龍 展『Self-portrait』へ。 写実的でありつつ退廃性も 感じさせる自画像が並ぶ。 既に全て売約済みであり、 作家の人気の高さを物語る。

          3331 Arts Chiyodaで開催中の 川田龍 展『Self-portrait』へ。 写実的でありつつ退廃性も 感じさせる自画像が並ぶ。 既に全て売約済みであり、 作家の人気の高さを物語る。

          国立市の画廊 岳で開催中の増田常徳展へ。 時勢を踏まえて描かれた陰鬱で重々しい絵画が胸に迫る。

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