Customer/Problem FitからProblem/Solution Fitへ
前回、ターゲットユーザーにインタビューをさせて頂いていることを書きましたが、最終的に日本人・外国人それぞれ約10人ずつ・計20人の方に話を伺うことが出来ました。
そもそも、会社として「現実空間のGoogleになる」といったスローガンを掲げているように、場所や空間に紐付く情報へのアクセスをもっと簡単にしたいと考えており、その最初のユースケースとして観光領域での課題解決に取り組んでいます。
最近は”メタ観光”といった言葉もよく聞かれるようになり、場所や空間を様々な角度から重層的に捉え直す動きも出てきています。
実際にインタビューをしてみると、屋外の名所旧跡で見所となるスポットの説明がないといった不満や、あったとしても教科書的でつまらないといった声が共通して聞かれました。
(以下抜粋)
このように仮説通りだったところもあれば、一方で新しく気が付くこともありました。
例えば、神社仏閣や直島みたいなアート関連の場所では、説明を読んで中身を知るというより、その場の雰囲気やフィーリングを楽しみたいという声の方が多く聞かれました。
一口に名所旧跡といっても、ジャンルによりやはり求めるものや興味の対象は変わってくるというのは新しい気付きでした。
インタビューをする前と後では解像度が格段に上がり、インタビュー自体はやってよかったなと思っています。
一方で、インタビューから明らかになった課題をどう解決出来るかは、なかなか技術だけでは解決できない部分もあり、非常に悩みました。
3〜4日間悩んでるうちに、観光やアプリ等とは全く関係がない別の分野の手法を応用することで解決出来るかもしれないということに気が付きました。
現在はソリューションをデモ動画のような形で具体化し、これで本当に課題が解決できるか、ユーザーはお金払ってでも使ってみたいと思うか、検証しようとしています。
実際にプログラムを書いて、最低限の機能に絞ったプロトタイプ(Minimum Viable Product)を作ることも出来ますが、それだとやはり時間はそれなりに掛かりますし、後から必要ない/本当は必要な機能に気付いて手戻りになる可能性が高いです。
なので今回はデモ動画という形で、時間とコストを掛けずにクイックに仮説検証を行う予定です。
同じようにプロダクトを作る前にデモ動画で検証を行った事例としては、Dropboxが有名ですね。
多分FigmaとAfter Effectsみたいなツールを使えばデモ動画も作れるはず、と思っています。
デモとはいえ、イメージしたものを形にする作業はワクワク感があり、楽しみです!
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