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「嫌いな人」は人生のスパイス?

以前、イケハヤさん(現在投資家でしょうか?)が

何かのメディアで本の紹介をしていて、

気になるタイトルだったので購入してみました。


中島義道 著 「ひとを<嫌う>ということ」

冒頭、非常に共感できる一文がありました。

私が不思議に思うのは「ひとを嫌ってはいけない」という
大前提で事を進めようとする議論ばかりであって、
人を嫌うことの自然性にしっかり目を据えた議論がほぼ
皆無なこと。人を好きになることが自然なら、その反対の
ベクトルをもった嫌いになることもごく自然なはず。
それを見ない議論が多いということです。

確かにその通りで、好かれる方法論を解く書籍や

how toは多く見かけますが、適切に(?)嫌う

についてのものは無く、嫌う・嫌われるに対しては

否定的な方も多いのかもしれません。


ところで、

「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」

でおなじみの嫌われる勇気の中にも

「自由に生きるために、嫌われることを恐れるな」

という一文がありますね。


ある程度感情的に自由に生きるためには、

嫌う・嫌われるという事をはっきり考えておく

必要があると感じます。

(そして、他人が自分に対して嫌いという
感情を抱いていたとしても、それは自分に関係が無い
という事が本書からなんとなく分かります…)


ただ、もう一つ印象的だった一文を
引用させてもらうのですが、

人生は苦しみも悩みも無ければつまらない。
とくに、人間関係における苦しみや悩みは
宝なのです。

酒場での大人の会話を聞いていると、

正にその通りなのでしょうね。


以上ですが、最近自分も仕事で顧客と会話する中で、

肩ひじ張らず、何なら多少嫌われてもOKという

スタンスで仕事をしています。


そうすると、こちらが無用な弁明や言い訳じみた

保身トークが無くなるため、話をよく聞くことが

出来ていると感じます。


なので、まとめですが

「嫌い」は人生のスパイス!

「嫌われる」は気にするな!

というところでしょうか。

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