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取材Vol.2/「文章で誰かを救いたい」現役女子大生Webライター・熊田はむさん

2020年からスタートした「見聞図書館」では、ライターがライターに取材する企画を展開しております。

第2回では、現役女子大生Webライターの熊田はむさんに取材しました。

熊田はむさんは賞を受賞するほどの文章力の高さを持ちながら、可愛らしいイラストも描かれています。

「夏にまつわる話」「恋人について」など、熊田はむさんの人柄をお伺いしたインタビューです。

熊田はむさんのプロフィール

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熊田はむさんは、兵庫県姫路市出身の現役国公立大女子大生です。

「愛」をテーマにしたオリジナルイラストと文章が魅力的なライター。高校時代の文芸部にて、短歌で受賞経験があります。

最近ではコンプレックスをテーマにしたエッセイ・コラム・インタビューを掲載している、朝日新聞社WEBメディア「かがみよかがみ」でエッセイを執筆。

2020年コンテスト受賞歴
・2020年5月16日 クレイジースタディ「こたつ記事王決定戦」コンテスト フォトエッセイ『おうち自撮り大会で、最強自己愛しよ!』 佳作 受賞
・2020年5月31日 私設賞「#わたしの食のレガーレ」 エッセイ『御座候を食べたら、姫路に帰りたくなった』副賞 受賞

Twitter:@hamukumahamuu
note:熊田はむ

愛について書きたい

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―――文章を書き始めたきっかけは何ですか?

高校で文芸部に入っていたこともあり、文章は元々好きです。その頃から、短歌で受賞する程度に得意でした。

noteは大学で出会い、1年間も同棲している彼から勧められて開始。時間が豊富にある春休みに、発見できた新しい趣味です。

インスタを拝見していた、はましゃかさんがnote投稿されていたことも、後押しになりました。初投稿エッセイ「趣味=恋人のみなさんへ」は、恋人に関するものとなっております。

美容をテーマにしようかと迷いました。しかし、当時、既にランサーズで仕事を請け負っていたのです。

noteは趣味にしたいと考えているので、好きな恋人に関する内容を執筆することに決定。その後、バレーボールや、地元・姫路のお菓子について書いた「御座候を食べたら、姫路に帰りたくなった」を投稿しています。

全てに共通するテーマが「私の愛するもの」となっております。

―――書くときに気をつけていることがあれば教えてください。

読了後、明るい気持ちになるように心がけています。
誰かを悲しませるような内容は執筆しません。自分自身が繊細な気質を持っていることも要因のひとつだと考えています。

元々、細かいところまで気が付く性格なので、自然と周囲にも相手が傷つかない対応をしています。こういった繊細すぎる性質が文章にも反映されているのではないでしょうか。

また、自分の中で完結してない内容も執筆しません。なぜなら私自身が消化し切れてない文章は、読みにくいと考えてるからです。

また、執筆している最中に自分の中で答えが見つかって、投稿することもあります。

趣味=恋人なぐらい彼が好き!

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―――彼の好きなところは、どこですか?

安心感があり、常に肯定してくれる点。何してもかわいいと褒めてくれます。

同棲して1年になるので、普段、恋人にはすっぴんを見せています。そのため、久しぶりに化粧をした際、「可愛い」と褒めてくれました。

「すごい!」や「かわいい!」など、直感的な言葉が返ってきます。

noteも全て読んでくれています。詳細な感想ではなく、「書いただけですごい!」と賞賛するようなスタイルです。

―――夏の彼とのいちばんの思い出を教えてください。

いちばんというのは、難しい質問ですね。

もともと付き合って2年目となっているから、夏と言えば去年です。
「ベタなことをやろう!」と話し合っていました。具体的にはプール・花火・旅行を実行。

関西に住んでいるため、「ディズニーランド」や「ピューロランド」など、あまり行くことができない場所へも足を運びました。

ポムポムプリンが好きな私のために、ピューロランドへ彼が連れて行ってくれました。あまり興味がないはずなのに、一緒に楽しんでくれてとても嬉しかったです。その際、お土産としてポムポムプリンのぬいぐるみを購入しました。

印象的な思い出といえば、鎌倉へ日帰り旅行をしたことです。1日一緒に居ても喧嘩をしないため、旅行の思い出が自然と多くなっています。

私に旅行の趣味はありませんでした。しかし、彼と一緒に旅先で過ごすうちに、楽しく過ごせています。

―――この夏、彼と行きたい場所はありますか?

現在はコロナの影響で、あまり外出できていません。自粛期間は解除されていますが、まだ旅行をできる雰囲気ではないと考えています。

気兼ねなく外出をできるようになったら、早くカワウソカフェに行きたいです。カワウソのぬいぐるみを購入してから、大好きになりました。そのため、カワウソカフェが最も行きたい場所です。

メイクをすることが楽しくてしょうがない

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―――美容にハマったきっかけは何ですか?

大学生になって、メイク道具を初めて揃えました。その頃からメイクが楽しくなりました。

高校生の時も、友達の影響で知識はありました。

親の目をかいくぐるため、当時はバレない程度のメイクしかできません。それでも、6時半のバスに乗らなきゃ遅刻する学校だったので、5時台には起床。アイプチとアイブロウが限界でした。

また、Twitterで美容アカウント・ダイエット情報発信(収集も)していました。

―――メイクのどんなところが楽しいですか?

メイクは私を大きく変身させてくれます。それを知ってから、楽しくなりました。

また、大学1、2年の際、アイプチを止めました。二重整形をしたからです。

手術後はマスカラも盛り放題、アイシャドウの持ちも格段にアップしました。それから、様々なメイク方法を試すようになりました。

高校生の時は「二重の自然さ」に命かけていたため、色の組み合わせなど、細かいことは考えられませんでした。色取り取りのアイシャドウを試すようになったことも、メイクが楽しくなった理由のひとつです。

―――メイクで顔がいちばん変わるところはどこですか?

目の下にあるクマと眉毛が最も変化します。
クマはコンシーラーで隠しても完全に消えないぐらい濃いです。また、眉毛はメイクをしていない状態だと、ほとんどないため、必ず書き足します。

小中学校の時は自分の顔が嫌いでした。同じクラスの人たちと比べられ、顔の合計を採点されているように思えてしまうからです。

全体的に見てバランスが良いのが美しいとされていたので、いくらまつげが長くても、せいぜい1点の加点でした。運で決まるような顔面ガチャだと考えています。

メイクを覚えてから、顔のバランスを調整できるため、自分の顔がちょっと好きになりました。自分のチャームポイントに気がつけました。まつげも盛れるようになって嬉しいです。

―――夏の時期におすすめの美容アイテムを教えてください。

セザンヌの「皮脂テカリ防止下地 ピンクベージュ」です。顔の中心のほか、テカリが気になる部分に使用。私は鼻とおでこにも塗布します。

―――ベースメイクが崩れないようにするには、どうすればいいですか?

夏のベースメイクには時間をかけています。
ファンデーションや下地が肌に馴染むのを待つこと、メイク中に汗をかいたら顔全体を軽くティッシュでオフすること、汗をかかないように冷房を付けて涼しいところでメイクをすることが重要です。

当たり前ですが、汗をかいている状態でベースメイクをしてしまうと、下地に汗まで含まれます。そうなると、すぐメイクが崩れるので注意してください。

人を救えるような文章を書いていきたい


―――今後、どのようなことをやっていきたいですか?

「かがみよかがみ」は書いていきたいです。コンプレックスの塊みたいな人間なので、「コンプレックスをアドバンテージにする」というテーマは書きやすいんです。

投稿する内容は絞っているつもりです。
フェミニズムの記事だったり、恋人の文章だったり、サイトに合うエッセイを執筆しています。どの程度、読者がいるか不明ですが、読んでいて救われるような文章を執筆し続けたいと考えています。

―――かがみよかがみは、どんな場所ですか?

あったかい空間が広がってる場所です。
コンセプトが「コンプレックスをアドバンテージにする」なので、自然と悩みを持っている人が多く集まっています。そのため、友達に相談しにくい踏み込んだ内容も相談しやすいです。

私は「かがみよかがみ」の現在は試験的に行っているSlackにも入れてもらっています。(正式な開始は3ヶ月後を予定しているそうです)
そのコミュニティーチャットで、おすすめの本を紹介し合ったり、日常の出来事について話したりしてます。そこにいる人たちは、全員自分のコンプレックスについて記事を掲載しているため、何でも話しやすいです。

楽しい記事を、好きなときに書いている

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―――noteで書いていていちばん楽しかった記事は何ですか?

「おうち自撮り大会で、最強自己愛しよ!」「おうち時間を垢抜けに捧げようの会」です。後者は初めて書いた楽しいエッセイとなっています。

この時、楽しい内容も読んでもらえると知りました。それ以前は、センシティブな記事しか読まれないイメージだったので、私にとっては意外でした。

―――note公式のおすすめに入りたいですか?

おすすめに載りたいとは思えません。note公式おすすめの認定条件は、編集部の方か、noteの方が選んだ人たちに推薦されることです。

投稿された全部の記事を読めるとは思えません。明確な基準も記されていないから、あまり期待はせずに投稿しています。

とにかく、たくさんの人に読んでほしい気持ちは持っています。あるひとつの基準に叶わなくても良いのではないでしょうか。

ひとりでも読んでくれたらそれで満足です。もともとコンテストにしても、おすすめにしても、過度な期待はしていません。

受賞できた際はもちろん嬉しいです。楽しんで書けるときに、書くように心がけています。

―――どんなエッセイが面白いと思いますか?

万人受けする文章より、玄人受けするような、ヘビーな文章の方が面白いかもしれません。「人から見たら変なんだろうな」ということを書いています。

note記事「男子バレーの2人の推しと、私が応援する理由について1万字で語る」は、最初は10スキだったのに54スキ(2020年7月5日現在)に増えました。

好きなものを物語るときは気持ちの入り方も違います。そのため、熱量が伝わるのではないでしょうか。深く書けば書くほど、そのジャンルの人たちに読んでもらえると実感しました。

【取材後記】これからも、熊田はむさんの文章を読みつづけたい


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何ごとも楽しんで取り組む姿勢を強く感じました。

恋人に対しての愛情も深いし、バレーボールやメイクに関しても、自分自身の好きを突き詰めている方です。恋人や、それぞれのエピソードを喋っている最中の表情がとにかく明るいんです。

好きなことをしている際に輝いています。

取材を通して、好きなオリジナルイラストや、好きな文章を作ることで、読者を救える人だと確信しました。

熱意が伝わるから、様々な賞を受賞できるのかもしれません。やはり何か感情が伝わる文章は、それだけで魅力的です。

今後も1ファンとして、熊田さんの活動を応援します。取材させてくれて、本当にありがとうございました!この場を借りてお礼申し上げます。

取材者プロフィール

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杉本しほ

兵庫県明石市出身のWebライターです。
小さい頃から文章を書くことだけは得意で、それを活かしたくて始めました。
自分の悲しい体験を武器に、誰かのこころに刺さるエッセイを執筆。
note初投稿「不登校だった私の話」で500スキを獲得。その他にも、公式おすすめに何度か入る人気記事が多数あります。
ランサーズでは、美容記事や書籍レビューなど好きなことを中心に書いています。
一眼レフを持っているので、写真を撮れるライターになりたいです。

最近の活動
・朝日新聞社WEBメディア「かがみよかがみ」エッセイ執筆
・「関西写真部SHARE」自撮りまとめ記事執筆 など

Twitter:@sugimotoshihono
Instagram:sugimotoshihono 
note:杉本しほ 

(本文中の画像:熊田はむさん、ぱくたそよりご提供/編集:田本夕紀)

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