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男子バレーの2人の推しと、私が応援する理由について1万字で語る


みなさんこんにちは。熊田はむです。

めっちゃどうでもいいと思うのですが、私は人生の半分以上ジャニーズオタクです。

表題とはビビるくらい関係なさそうな話なんですが、これが意外と繋がってるので、まずはジャニオタ時代の私の話を。





元ジャニオタ、男子バレーにハマるの巻


小学校4年生のときに嵐のニノに心を射止められ、嵐の過去アルバムを全てレンタルするところからすべては始まりました(正直、私たちの年代だと嵐は誰もが通る道的なところはある)。

アルバム全曲をCDプレイヤーで何十周と聞き、歌詞だけでなく、どのパートを誰と誰が歌っているかまで完全暗記していました。誰に習ったでもないのに既にしっかりオタクで笑う。

高学年になるにつれ「ジャニオタとかキモい」という田舎の謎の空気に負けて、ふんわりと嵐から遠のきます。今となっては5代ドームないからってひがむなや、と思うのですが。


ところが中学生になると渋谷すばるという顔のいいロックンローラーに出会い、いつの間にかなりを潜めていたジャニオタの血が再燃。数年で図太くなった神経はいじめっ子の陰口もものともせず、再びジャニーズに傾倒することになります。

ガラケーを手に入れた私はより強固な情報網を得て、当時8周年でイケイケドンドンテレビ出演ドンドンだドンだった関ジャニ∞の出演番組を片っ端から網羅する生活を送っていました。


高校生になると、なんか深夜に起きていてもいくら携帯を触ってもあんまり怒られなくなり、検索魔は加速。そうしているといつのまにか気付いたら、という感じでジャニーズWEST、関西ジャニーズJr.の沼にずるずると足を取られ……。


大学生になるとひとりで広島まで夜行バスに乗ったり、横浜まで夜行バスに乗ったり、チケットを持ってすらいないライブにグッズを求め炎天下で2時間並んだり、まあまあパワフルなオタク人生を歩んでいました。


ところが昨年、関西ジュニアの推しが退所。「推しが退所」という、比較的終身雇用なジャニーズ畑で起こりうる中で一番ダメージのでかい出来事が発生しました。


そんなこんなでジャニーズオタクとしての人生から足を洗い(?)ました。が、ジャニオタ人生ざっと10年。人生のまるまる半分です。


ここまでに1000字使ってるけど、それが表題の男子バレーについてどう関係するの?っていう話なのですが、私、頑張ってる人応援するのめっちゃ好きなんですよ〜〜〜〜〜(泣)


嵐とか関ジャニ∞が好きだったまだ物心が3割くらいしかついていない時期はシンプルに美しいものを愛でる気持ちで応援していました。

けど高校生になって己の精神が確立されてきてから、ジャニーズWESTとか関西ジュニアとか、これからめちゃめちゃ頑張るぞ〜〜〜〜🔥🔥みたいな人たちに惹かれるようになったんです。

「もっともっと上を目指して頑張るので、応援よろしくお願いします!」とか言われたら「する〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」っていって生活費切り崩してグッズ全種買いとかする人種でした。(もっとすごい人たちもいっぱいいる怖い界隈だったので麻痺していた)


頑張ってる人、すっごい好きなんです。

基本的に自分より他人に傾倒する人間なので、ジャニーズは顔がいいからという以上になんかハングリー精神でめちゃくちゃ頑張ってるから応援していたのでした。


応援するという行為は相手の経験に自分も乗っからせてもらうこと。成功も辛いことも、全部ひっくるめて共同体のような気持ちになること。

結構無責任な行為だと思っています。だからこそ、相手の利益になるために必死で応援する。ちょっとでも「売れた」の足しになるために、同じ写真を3枚買うのです。


それでも推しが辞めるという究極のイベント(?)に耐えきれなかった私は泣く泣くジャニーズという超楽しい世界から退くことになりました。なんせ、私の一番星のような人だったので、その人以外が考えられなくて。


ゴリゴリに髪巻いて、フリルとリボンの付いた一種のコスプレのような参戦服を身にまとい、鬼のようにマスカラを盛り、七色に光るペンライトと「こっち見て❤️」のうちわを振りまくっていた一年前。

ああ楽しかったなあ、と、なんだかんだ捨てられない参戦バッグを押し入れから見つけては思います。(オタクはなぜかコンサートに行くことを参戦と言います。たぶん殺される側的な意味です。)


それが今は、邪魔にならないようにまとめた髪に、推しチームの真っ黄色のTシャツを身に纏い、おしりには体育館の激カタ椅子に耐えうるように携帯座布団を敷き、手に持つのはバカでかい音の鳴る応援用ハリセンになりました。



愛するジャニーズを失った心の隙間をガッツリと埋めてくれたのは、(むしろ超過している面もある)まさかまさかの男子バレーだったのです。

体育は万年3だし、中学生のときバレーボール飛んできて眼鏡割れたことあるのに(トラウマ)。





私の心が振れたのは、


私の心がギャンッッッと振れたのが、2019年のワールドカップ。

その裏でめちゃくちゃ盛り上がっていたラグビーに目もくれず、私は毎日コートに叩きつけられるバレーボールを目に焼き付けていました。


はじめてバレーボールの試合をテレビで観たのがそのさらに4年前のワールドカップ。小6の修学旅行をひとときも覚えていないくらい昔の記憶がうっすい質なので、正直なところ試合の細部や、選手の全員は覚えていません。


ただ漠然と、はじめてちゃんと観るスポーツに心を揺らされるような気持ちは覚えています。野球とかサッカーとかは嫌いな母親は元バレーボール部で、簡単にいうと初めてお許しが出た、という感じ。

興奮しながら毎日テレビに向かっていました。でもその当時の結果は正直芳しくなくて、ワールドカップは楽しんで観たけれど、それまででした。

田舎の高校生というのもあって、フットワークが軽くなかったから「この先も試合を見に行く」という発想がそもそもありませんでしたが。


もうあれから4年か、と思いを巡らせながら、女子から始まったワールドカップを毎日スマートフォンアプリで観ていました。女子が閉幕し、男子の番。

懐かしさに耽っていられたのも一瞬。男子バレーは第1戦目で超格上のイタリアにストレートで勝利したのでした。



私の知っている選手もたくさんいる。そもそもあれから4年しか経っていない。でも、私が知っている全日本男子じゃない……!!!!(胸ギュンの音)



4年前、逸材ともてはやされたわんこみたいなルーキーが筋肉ゴリゴリに付けた成犬になっている。

若手のホープだったクールな選手が、めちゃくちゃ笑うしめちゃくちゃ決めるキャプテンになっている。

4年前の大エース兼キャプテンだった選手が大怪我から復帰して世界相手にアタック決めてる……(このへんで泣き始める)。

新たな若手選手がめちゃくちゃ愛でられながら成長していってる……(親目線)。

ていうか、イタリア下すって、え、めっちゃくちゃ強ない……?!?



エ、エモい……バレーボール、エモすぎる……!!!!太字のとこ全部エモい……!!!!!!

泣き始めたあたりから同時に、ズブズブと沼に足をとられる音がしました。


4年間バレーを観ていなかった間に、全日本男子バレーは自分の琴線の致死量に値するほど魅力的なチームになっていたのです。

私は大人しく白旗を振り、さっさとTwitterアカウントを作成したのでした。

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当時のツイート。泣きすぎ


競技自体に心を釘付けにされたけれど、まずは特に目を奪って離してくれなかった二人の選手の話をさせてください。

簡単に言っちゃえば「推し」の2人との出会いと、彼らの推しポイントをゴリゴリに語ろう思います!よろしくお願いします!!!!ちなみにあと7000字あります。





柳田将洋 チームを愛し愛されるキャプテン


公式サイト、おしゃれすぎるので見てみてください。


柳田将洋選手は、高校最後の春高で圧倒的な存在感を発揮しチームを優勝に導いたことから「春高のプリンス」と呼ばれた有名選手。ていうかプリンスっていう二つ名(?)すごすぎませんか。漫画の主人公?

怪物サーブと低身長をものともしない技ありスパイクで得点と流れを持ってくるエースのひとり。2018年度から全日本男子通称龍神NIPPONのキャプテンを務められています。完璧じゃん……。やっぱ漫画の主人公じゃん……。



①きっかけ

ワールドカップで久しぶりに観た男子バレーはすごく魅力的で。それでも、男子バレー箱推し!と言っていた当初。

あれ、と気付いたのはW杯チュニジア戦での、怒涛の4連続サービスエース

バレーをあまり観ない方はピンとこないかもしれないですが、サービスエースは超すごいんです。

野球でいうとホームランとは言わないまでもスリーベース、サッカーならワンマンプレーで1点とったようなもの。いや、ちょっと言い過ぎましたけど、興奮度合いから言うとそのくらいなんです、まじで。

同じ選手から1試合に何本もでるものじゃないですし、ましてや連続で、ましてやピンチサーバーで異常な緊張感で。


そこで4点連続、たったひとりで取ってしまう言ってしまえば異常なプレー

高速サーブがコートに突き刺さる瞬間に、私の胸にも何かが刺さる音がしました。それはまるで、恋にも似た感覚。いや違うけど。でも、電流の走るような、あの感じ。そろそろ各位に怒られそうなのでこのへんにしますが。

4年前とは比べものにならないくらいたくましくなった背中でチームを愛し引っ張る姿に、私は気づかぬうちに惹かれていたのです。(なれそめみたいに言うな


件の動画。0:43くらいから無双が始まるので観てください〜〜〜〜〜



②超絶推しポイント(プレー編)

・流れを作る天才

 ここで1点欲しい、流れを掴みたい。そんなときに流れを掴むどころか作り出すのが異常に上手い選手だと思います。誰もを惹きつけるプレーで、何戦もの試合で追い風を作り出す様はキャプテンシーに溢れています。


・勝負強さ

そう、なんと言っても勝負強い。ピンチサーバーとして出場することが多かったワールドカップでも、ビビるくらいの活躍を何戦も。

柳田が来た」という緊張感をコートに会場に纏わせつつコートイン。ホイッスルが鳴り、サーブトスを高く上げるあの一瞬。あの一瞬の恍惚にも似た期待感は誰にも真似できない彼だけのものだと思います。


・覚悟のこもったスパイク

彼の背負う期待はサーブだけではありません。アウトサイドヒッターはバンバンスパイクを打つエースポジション。

ヨーロッパで単身プロ選手として活躍する柳田選手は「常に世界を意識したプレーを」と口すっぱくインタビューで答えています。

186cmと決して高くない身長で、2mを優に超える世界の選手と戦わなければいけないという覚悟

覚悟のこもったスパイクは、ブロックの内側を鋭角につんざき、外側にドストレートを叩き込み、時には壁の隙間を狙って真っ向からぶっ壊しにいきます。どんなプレーにおいても光る気迫はまさに龍神の二文字がぴったりです。



③好きなプレー集

・バックアタック
 柳田が来たーーー!!!!という高揚感!ブロックがいないところに打たれるバックアタックは誰にも止められない。相手のコートに転がるボールが快感。


・やっぱりサーブ
 ビックサーバーの名を欲しいままにしている柳田選手。たぶん全日本で一番サーブを期待されているというのに、それで決めきるってかっこよすぎませんか……??

・味方をもみくちゃにする
 みんなの顔掴みがち。撫で回しがち。抱き上げがち。え、口角そんな上がるん?ってくらい笑いながら。インタビューでは万年真顔なのに

 みんなのこと大好きなんだろうなあと思うと、もっと彼のつくるチームを応援したいなあと思います。



④超絶推しポイント(プライベート編)

そんな柳田選手、実はあのアミューズ所属。マネジメントをゴリゴリにされているのでサポーターズクラブもしっかりありますし、車通勤やお買い物に密着した動画も有料配信されています。アイドル?


オフ期間や今の自粛期間は、意外とインスタライブやLINE LIVEを積極的にやってくれるタイプ。クールな印象わりとそのままのお話しが聞けます。

チームメイトを巻き込んだインスタライブもたくさんやってくれていて、年上相手にはさりげない弟感、年下相手には塩対応の中で優しさを振りまいていて。さてはこの人めちゃくちゃ人懐っこいな……?と思っています。


あと、自撮りの角度がいつも一緒でかわいいです。

あとあと、サポーターズクラブでは実家でのショットが見られるのですが、数年前のカレンダーが飾られっぱなしなのを隠す気なくてファンに突っ込まれまくっていてかわいいです。

自撮りの角度全部これです。ていうかこの全日本集合写真おかわじゃないですか?



◯柳田選手はこんな人

・おちゃめな塩対応と面倒見のよさのギャップが激しい人たらし

・背負う期待をそのまま点に変える美しくたのもしい背中の龍神

・バレーボールを愛し、チームを愛する愛されキャプテン

やっぱり漫画の主人公じゃないとおかしいレベルの選手でした。





関田誠大 全日本の超超強気な司令塔


関田選手の公式プロフィール、URLに関田-誠大と書いてあってビビりました。国際対応して〜〜!(小声)


関田選手は先ほど鬼紹介した柳田選手の幼なじみ。既にエピソードが濃すぎ漫画すぎですが、柳田選手が「春高のプリンス」と呼ばれた大会でトスをあげ続けたセッターが関田選手というエピ超濃すぎ事案。

高校で最強コンビだった二人が次に一緒に戦うのが全日本って、ハイキューですらやってないのに……。

ちなみに気付いた方もいるかと思うのですが名前一緒です。やっぱり詰め込みすぎ。

バレーボール協会にも仲良しっぷりをアップされるふたり。(8番が柳田選手、12番が関田選手です)



①きっかけ

ワールドカップが終了し、私の心にはぽっかりと穴が開いていました。柳田選手は颯爽とドイツに旅立つし。いくらオタクでも学生身分にはドイツは無理

そうしてうじうじしていたあるとき、選手のインスタグラムを見ているとストーリーズの広告でバレーボールの国内リーグ、Vリーグの試合情報が流れてきます。

今回のワールドカップほとんどをスタメン出場したセッター、関田選手の所属チーム、「堺ブレイザーズ」のホームゲーム情報でした。


大阪在住の私は試合会場が鬼近く、「関田さんがいるチームなら観に行ってみるかあ」と気軽な気持ちでチケットを取ります。根がオタクなので変なところでフットワークが軽いのです。ていうかダイレクトマーケティング成功しすぎてて笑う。


強くなった全日本。その一端を担っていたのはセッター=司令塔である関田選手でしょう。

彼の組み立てるバレーをもっと観たかった。そう思わせる魅力が彼のトスにはあったのです。


何度止められても同じ選手にトスを上げ続けたり、大勝負の1本でエースではなくミドルを使ったりと、トスワークに垣間見える頑固な人間味にうずうずした。

うずうずしながら観に行ったら、テレビ越しではなく肉眼の距離でプレーする姿にもっと興味がそそられた。

チーム全体を観にいくつもりだったのに、気付いたらずっと目で追っていた。グッズも大量買いしていた。我ながら乙女かオタクかわからない自覚方法だなあと思います。


②超絶推しポイント(プレー編)

関田選手のプレーは、なんだか脳が混乱する。トスワークが麻薬。見れば見るほどもっと、となる。やっぱり麻薬だ。


・麻薬ポイント1ー脳と相手ブロックが混乱するトスワーク

関田選手のトスワークの麻薬ポイントその1は、相手ブロックを完全に振り切るトスワーク

特に序盤の関田選手は無敵。こっちからもこっちからも、と多様な攻撃を見せておいて、いきなりツーアタック。そんな選手。気、気ぃ強〜〜〜〜〜!!!好き……


・麻薬ポイント2ー機械みたいなトスアップ

麻薬ポイントその2は、機械か?ってくらい精密なトス。

セッターはアタッカーに合わせてその人の最適な打点にピンポイントでボールを持っていくのが仕事。ただアタッカーがいるところにあげるだけじゃだめなんです。

針に糸を通すような精密な作業。関田選手のトスは、針に糸2本同時に通すくらい超美しいトスなんです。

コートの端から端まできれいな弧を描いて、アタッカーの最高打点に持っていく。ボールの描く曲線、もはや芸術なんですが……。

この動画の1:17めちゃくちゃ綺麗(泣)

エンド(ネット並行)からの絵を紹介したすぎて血眼になって探しました


・麻薬ポイント3ーわかりやすく頑固で人を感じるトスワーク

とにかく正確さや巧さが売りな選手かと思いきや、そこだけじゃない!

何枚もの攻撃を見せて相手を揺さぶるのがセッターの本業かもしれないし、実際それももちろんうまい。

でも、そこにやっぱり気の強さとか我の強さとか頑固さとか、「これ絶対ベンチの指示じゃないな……」と勘ぐってしまうような「彼の意思」が見えて、要は、最っ高。

あと自分や味方のファインプレーに熱く喜ぶ姿も推せます……とても……。



③プレー集がまさかの公式から用意(?)された

こんな感じで推し語りを懇々と書き続けていたら堺ブレイザーズ公式から「関田選手のプレー集」というめちゃくちゃピンポイントでこの記事の趣旨に合いすぎてる動画がアップされたのですが、これって運命ですよね???

背番号11番が関田選手です。

たった一分半の動画で2本もツーアタック決めてて笑った。チームも推してる気の強さ。

でもやっぱりとにかくトスが芸術なんですよね〜〜〜丁寧すぎる。彼が触ったときだけボールが違う物体に変わる感じというか。彼が触った瞬間から明らかにボールのスピード感とか滞空時間とか違いますよね?魔法使いじゃん……。



④超絶推しポイント(プライベート編)

柳田選手に比べてプライベートの露出は少なめ。それでも垣間見えるオフの姿が結構おもしろくてツボです。

結構おちゃめな姿がちょこちょこ見られる関田選手。インスタグラムにアグリーセーター投稿してたり、ストーリーズで100日後に死ぬワニの死を嘆いていたりします。

普通に考えて、こんな写真撮る26歳男性可愛くないですか?


国際試合を見ていると、試合終了後のウォームダウン中誰かをこそっと笑わせていたり、チームメイトにストーリーズで「関田選手は悪いやつですよ」と言われたり。全然見せてくれないけどあなたオモロ側の人間でしょ、と常々思っています。


あと、あだ名がゴリポン。先ほど貼った公式プロフィールにもしっかり載っています。由来は定かではありませんが、ユニフォームの胸と腕が明らかに布足りていない感じから、まあそうだろうな…という気持ちになります。

あと練習時のリュクサックにゴリラのマスコットを付けています。自他ともに認めてるやん。

ちなみに全日本にはゴリラと称される人があと2人います。どういうこと?




◯関田選手はこんな人 

・「日本は強い」の源泉

・自他共に認めるゴリぽん

**・「彼の意思」を感じる強気なトスワーク **

一度彼の芸術を目にしたら、もう虜です。





私が男子バレーを応援する理由


そんなこんなで推し2人についてしっかりがっつり5000字語りましたが、私が男子バレーを応援するのはその2人だけが理由ではありません。

男子バレーには固有の魅力、応援したくなる理由があると思っています。推し2人の推しポイントを語り終わったところで、今度は「男子バレー」の推しポイントを紹介したいな、と思います。


①ド迫力

ワールドカップの日程上、女子バレーを観た後に男子バレーを観ることになりました。

比べてみたらより分かる。とにかく、コートに叩きつけられるボールの音がえげつない。

ふわっと世界が止まったようなトスアップの直後、体育館中に鳴り響く爆音。その惚れ惚れとするギャップがめちゃくちゃ癖になります。ギャップ好きでしょ、オタク。

音だけでなく「えっボールどこいった?」と運動音痴を遺憾なく発揮してしまうスピード感も観てて楽しい。槍か弓矢かのような、まさに射抜くようなスパイクは痛快です。

男子バレーといえばパワーサーバーの多さも特徴。

ジャンプサーブのフォームはすごく美しいですし、そこから放たれる爆音かつ超スピードの打球。絶対にコートに立ちたくはないけれど、だからこそ観ていて胸を掴まれるのだと思います。

もちろんフローターサーブ(途中でボールの軌道が変わって落ちるサーブ)が決まってコートに静かにボールが転がる様子もめちゃくちゃいいんですけどね!

そろそろこいつ、要はサーブがめちゃくちゃ好きなだけだなってバレるなこれ。


とにかく、男子バレーは動と静の揺さぶりがものすごい!

メリハリの鬼のようなスポーツなので、スポーツのハラハラ感が好きな人はハマると思います!



②シンプルに強い

今回のワールドカップを見て、「パワーのあるアタッカーまかせのバレーはもう終わったんだ」と思いました。


サイドから踏み込む超エースに釣られるブロックを嘲笑うようにクイック攻撃。

強打の姿勢を見せておいてボールに触れるほんの一秒前でフェイントに切り替える。

パワーサーブを打っていた選手がふんわりと落とすサーブに切り替える

誰かがブロックに止められても、他にも何枚も攻撃の手段がある


素人目だけれど、う、うめーーー!!!と感嘆してしまうようなプレーが続出する試合が多くて。

自分が相手だったら悔しくて舌打ちしちゃいそうな巧いプレーが飛び出しまくりで、もう、なんというか、観ていて酒が進むようなプレー。プレーの旨みがすごすぎておつまみいらず。今のバックアタックでチューハイ3本行けます!!!!(マジ)



③雰囲気がいい

バレーは最強のチームスポーツ。絶対にひとりでは成立しない競技。

だからこそ、チームの空気が悪いと見てるだけでヒリヒリハラハラして、HSPの私は胃に穴が開いてしまうのですが。

男子バレーはたぶん仲良いんだろうな、信頼してるんだろうな、と感じられるから安心して観ることができるのです。

試合中、味方のファインプレーにチームが一体となって全力で喜ぶ様子は微笑ましくも胸熱です。

あとワールドカップでビビる活躍を見せてベストサーバー・ベストオポジットに輝いた当時19歳西田有志選手という方がいるのですが、彼がめちゃくちゃフレンドリー(?)で。

4年前からエースはってた超先輩石川祐希選手に「おはよ!」と言ったことを暴露されたり、「お兄ちゃんが6個上なので6個上まではタメ」と発言したり。パワーワードすぎる。

私の知ってる体育会系じゃないんですが……?でも仲良しはいいこと……。

柳田選手と西田選手はこの間インスタライブコラボしてくれていたのですが、さすがにキャプテンには敬語みたいです。(たぶん8個上だからというだけの理由だと思われる)




ここまでは、男子バレーの魅力だな、と私が思うこと。

でも、魅力に感じるくらいではこんなに沼にどハマりしなかった。じゃあなんでかっていうと、「応援したい」確固たる理由があったから。


それが、「意識が高い」という点です。



④意識が高い

現状に誰一人として満足せず、どこまでも高みを目指していく姿勢が、とにかく美しくて。

たしかに女子バレーほど結果が残っていない競技だ。オリンピックにだってあまり出場できていない。

だからって絶対に下を見ない。格上相手に決して諦めるような目をしない。

まだまだやれる、絶対に勝つ。そういう気迫の見える試合運びが、本当に好きで。


こんなエピソードがあります。2019年のワールドカップが始まる前、監督など首脳陣は「6位入賞を目指そう」とミーティングで言い放ちます。

そこに噛み付いたのが、先ほど19歳に「おはよ!」と言われた石川祐希選手。「メダルを獲れなきゃ意味がない」と、断言します。

4年前のワールドカップ、若手エースとしていくつものボールに向き合ってきた彼だからこそ言える言葉かもしれません。

石川選手と同じくヨーロッパでプロ選手として活躍するキャプテンの柳田将洋選手もその言葉に賛同します。チームは「必ずメダルを」の合言葉を掲げワールドカップへ挑みます。



結果としては4位。それでも歴史的快挙のあいつぐ大会でした。

今までワールドカップで勝ったことのない相手にも白星を上げ、4位は28年ぶり、8勝という数字は史上初でした。

格上相手にも臆することなく全力で勝ちに行く、絶対に勝つという姿勢は非常に応援したくなる背中でした。

全員がその1勝に必死な試合は、応援する側をも引き込んで、全員を熱くするのです。

こんな人たちを応援できて幸せ、そう感じる毎日です。










ここまで長い長い推し語りを読んでくださった方、本当にありがとうございます。

今回は、#応援したいスポーツ に寄せてこのnoteを書きました。


noteで推し語りをする人はたくさんいても、スポーツに関して語る人は少ない。

その中でハッシュタグを検索してみても、女子バレーは33件、男子バレーは27件。バレーを語る人はとてもとても少ないのです。


応援している男子バレーが、もっともっとたくさんの人に興味を持ってもらえますように。

にわか万歳だと思います。私だってファン歴たったの半年でこんなnoteを書いています。半年で10000字を簡単に語れるだけの良さが男子バレーにはあります。

このnoteが、男子バレーを好きな人にも、あんまり知らないっていう人にも届きますように。そしてあわよくば、男子バレーを好きになってもらえますように。熊田はむでした!





カーテンコールという名の布教


・プレー動画を観たい方へ

ワールドカップ初戦!

フジテレビスポーツ公式はダイジェストをたくさんアップしているので初めて観る方には超おすすめです!!


同フジテレビのサイト「スポブル」では1試合につき10本程度という異常な量の動画が見られるのでそちらもおすすめです。


・選手がどんな人か知りたい方へ

これはもう選手のインスタグラムを見るに限ります。今回紹介した柳田選手と関田選手のアカウントはもちろん、そのふたりをフォローしたら芋づる式に全日本選手が出てくるのでぜひフォローを!(誰?)

先ほども貼りましたが日本バレーボール協会にはオフショットがたくさんあるのでそちらもおすすめです。


・もっとたくさん試合を観たい方へ

Volleyball Worldというチャンネルで国際試合のダイジェストがたくさん観れます。解説は英語なのでなに言ってるかは全くわからないのですが、たまに「beautiful...」とため息をついていたり、結構面白いです。



今回紹介した他にもバレーボールの国内リーグ「Vリーグ」のほぼ全試合が月額500円とかで観れる「V.TV」や、柳田選手のオフィシャルサポーターズクラブや、金の力で楽しめるコンテンツもたくさんあります!

超腕のいいカメラマンことファンが溢れている界隈なので、Twitterでハッシュタグ選手名で検索するだけでも素敵な写真や動画を見ることができます!(転載はNGです)



長々々とお付き合いいただきありがとうございました!

ここまで読んでくださった猛者の方と語りあいたいです。1万字と言いましたが熱こもりすぎて気付いたら1万1000字になっていたことは、ここまで読んでくださった方との秘密です。改めまして、熊田はむでした!

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