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蓋裏壁面乾燥地帯

ようやく本編に突入した「わたしの偏愛的美味しい」の第3弾は

北海道乳業のフルーツサラダヨーグルトのお話。


いや別にフルーツサラダヨーグルトに限ったお話でもないんですが、

わたしはフルーツサラダヨーグルトのそれが好きだ、って

ただそれだけのお話です。



いつ頃からだったのか全く記憶にないほど昔から

夜、ヨーグルトを食べる習慣が身に付いていました。


おそらく小学生のころスイミングに通っていたのですが、

その帰りにはなにかしらそういったヨーグルトやらアイスやら

(セブンティーンアイスってまだあるのかな?)

を買ってもらって食べてたことからはじまってるような気がします。


まあ、どうでもいいですね、そんな話は。



ところで突然ですが、

ヨーグルトには乾燥地帯があることをご存知でしょうか?


こいつなに急にわけわからんこと言い出してるんだ?

とおもったかたは、おそらく日常的にヨーグルトを召し上がられない方なのでしょう。

「ああ、あれのことね」とおもわれたかたは、

わたしの同志、マイメンです。


乾燥地帯が発生する場所は主に2カ所。

それを説明するのに、

まずわたしがフルーツサラダヨーグルトをどのように食べているのかを

説明させていただくのがはやいとおもいます。



冷蔵庫からとりだし、蓋に手をかけてゆっくりと開けてきます。

すると見えてくるわけです、まず最初の乾燥地帯「蓋裏乾燥地帯」が。


そう、蓋のうらに広がる一面、たいらにすこし盛り上がった、

まるでエアーズロックのようなヨーグルトが。


フルーツサラダヨーグルトの蓋の裏には蓮の葉をおもわせる凹凸がついています。

これはバイオミメティクスという、生物模倣を行っているものなのですが、

具体的には蓮の葉のような凹凸をつけることで、

葉が持つ撥水効果をその蓋裏にも発揮させようとしているものです。


しかしこのヨーグルト、まるで

「そんなんしらんがな」

とばかりに、がっつりべったり蓋裏にこびり付いているのです。

まずこの時点で70点差し上げたい。

意味ないじゃん、その凹凸。


わたしはおもむろにその蓋を本体容器からとりはずし、

そして蓋裏のひっついたヨーグルトを盛大に舐めとります。


(゚д゚)ウマ-


はい、とってもお行儀の悪いことだとは重々承知のうえです

(外で食べるときは舐めたい気持ちをぐっとこらえてスプーンでかき集める)。

そんな「そんなんしらんがな」とばかりに意図を無視して固まり、

蓋裏に居座りつづけるヨーグルトたちを放っておけるわけがないじゃないですか。


そしてその時にわたしは同時に舌のうえに蓋裏の凹凸を否が応でも感じとり、

やっぱりおもいます。

意味ないじゃん、この凹凸。


そして蓋裏乾燥地帯を湿地帯にしたあと(表現が汚い!笑)、

ふたたび本体に目を落とします。

すると現れるのです、壁面乾燥地帯が。


そう、ヨーグルトが入っている本体の壁面に平然とこびりついて離れない、

まるで不活性火山の火口ひろがる草原のようなヨーグルトが(さっきから上手くないよ!その例え表現!)。


わたしはおもむろにスコップ a.k.a. コンビニスプーンを取り出すと、

その壁面に沿って滑らせるようにして、壁面のヨーグルトをこそぎ取ります。

そしてひとくち。


(゚д゚)ウマ-


このヨーグルト、

元々フルーツからのエキスが詰まっている感のあるヨーグルト自体がおいしいので、

もちろんその後も普通においしいわけですが(わたしはぶどうが好き)、

このふたくちが異様においしいわけです。


固まっているから味が濃くなってるとか、

乾燥から舌触りが更にクリーミーになっているとか、

たぶんいくらでも理由がつくんでしょうが。


わたしには撥水機能を付けた蓋裏や、

ツルツルでナナメになっている壁面などに

わざわざこびり付いて離れない蓋裏壁面乾燥地帯に、

そこはかとない怨念を感じとると共に、

そのドロドロした怨念が旨味を増幅しているような気がしてならないのです。。。




(゚д゚)ウマ-




※余談ですがこのnoteを公開しようとおもってフルーツサラダヨーグルトの画像を貼ったらなぜか背景が真っ黒になりました。。。

こわいよー。。。

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