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ポル語(ポルトガル語)

モザンビークの思い出の中で忘れられない経験の一つに、到着間もない頃のポル語での会話がある。日本を経つまでポル語を少し勉強しようとしたものの、まあ身が入らず本当に何もわからないままモザンビークへ降り立った。

到着初日、同じ敷地内に住むJoseから”Como se chama?(なんて名前?)" と聞かれて、それすらも理解できなかったことがなぜだか忘れられない。

1-2週間した頃、仕事中に石鹸を買いに外出しようとした時に、モザンビーク人従業員から”vais comprar o que?(何を買いに行くの?)"と聞かれて、"comprar(買う)” はわかるけど、"o que(何)" の意味がわからず、30回以上繰り返してやっと意味がわかったあの状況がなぜだか忘れられない。

そんなこんなでポル語と出会ってからもう3年。体で覚えたからこそ、意外にも忘れていない気はするし、英語よりも自信を持って話せる気はする。けれど、まだまだ十分ではないからもっと伸ばしていかないと、とつくづく思う。怠惰な自分に少しだけ鞭を打って、けれど決して無理はせず進めていきたい。

何よりもこの言語の魅力は、英語を話さない人とコミュニケーションを取れることにあると思う。英語って世界の共通言語と認識されているように大抵の人が話すことができるように見えるし、英語ネイティブには世界中の皆が英語を話すことができると感じている人もいる。確かに英語は便利な言語であると思う。けれど、世界(まだ何も知らない)には、英語以外の言語ではないと話せない人たちがいて、そんな人たちとコミュニケーションを取ることは自分にとってたくさんの新しい世界を見せてくれるような気がしていて、ポル語は素敵な言語だと思う。

こんなことを書いていたらモザンビークに行って本当によかったと思う。当時の自分、ナイス決断、周りの人たち、ありがとう。


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