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0090 雑談22 Bayanさん@アニメーターめざすパレスチアン

【1on1雑談】
to 旅からのつながりの深め方に関心ある方
to リアルなパレスチナの情勢を少し垣間見たい方

11月某日。1on1雑談22人目は、パレスチナ人のバヤンさん。2019年の旅行の際、SNSを通じて知り合った方。アニメーター修行&日本語勉強中。

出会い-ヨルダン・イスラエル旅 2019

2019年夏。社内の後輩とヨルダン・イスラエルそしてパレスチナを旅行。バヤンさんとはこのときSNSを通じて知り合い、3大宗教の聖地エルサレムを案内してもらいました。比較的平和な時期で、イスラエルとパレスチナの出入りもそこまで大変さはなかったです。

昔描いていたエルサレムのイメージは、とても遠くて危険な場所。宗教を理解していないと排他的な対応受けるんじゃないかくらい思ってました。実際きてみると観光地としての側面も大きく、バヤンさんの案内のおかげで、リアルな聖地を感じとることができました。(国家間の関係性、歴史的背景は省略)

バヤンさんも、旅先で一度出会った世界の中の友人の一人。オンライン上ではありますが、”再会”することは言葉で表現できないほど嬉しいものがあります。一生のなかのある時期、人生の羅針盤をあえて一度壊して、世界中の方と出会い親交を深める時期があってもいいかもしれないなと思いました。

アニメーターへの道

現在バヤンさんは25歳。イーストエルサレム在住。大学で4年間マルチメディアを学び卒業。まだ知識が足りないと思い、さらに2年間エルサレム大学でアニメーションを専攻。ただいま勉強中。

バヤンさんの練習中の画。めちゃめちゃ応援したい。ちなみに最初に日本語に興味をもったきっかけのアニメは、”悪戯なキス”

なんども痛感するこのアニメの力。日本のアニメ業界の待遇問題、中国への人的資源の移行など不安要素はあります。しかしながら、なぜ日本だけこんなにマンガやアニメ文化が発展したのか。その問いを自分が腹落ちするところで見つけていきたいと改めて思いました。

バヤンさんですが、日本語はほぼ独学。持ち前の明るさと社交性で、日本人の友人も多く、間違いを恐れずたくさん会話をする姿勢は、Language learner として正しい道。いつか、日本に来る時は、ぜひ、大勢で歓迎をしたいところです。

イスラエルとパレスチナ情勢

現在、地元のパレスチナ自治区のウエストバンクを離れ、イーストエルサレムに住むバヤンさん。現在の情勢では、エルサレムから自治区には入れるが、自治区からエルサレムには入ることができないそう。つまり、一度故郷にもどると、今住んでいる場所にもどれなくなる状況。

直近では、2021年5月に軍事衝突がありました。ワクチンはどうか?世界でもっとも早くワクチン接種をしたイスラエル。パレスチナへの供給は遅れました。新型コロナとワクチンをめぐる政治外交が、格差と分断を明らかなものにした現実。こういうときこそ、平等に押し進めることで、融和を図る政治判断はできないものなのかと個人的には考えてしまう。事態は単純ではないのだろうけど。

感想を書いて思うこと-前にすすめる-

約40分お話させてもらいました。買い物をするとのことで、マーケットの喧騒の中へ。

日曜のイーストエルサレムのマーケット。


バヤンさんとは、再び、エルサレムか東京で再会したい。少し概念的な思考に。”再会できること”が世界を前にすすめる意味のあることのように思える。当たり前に平等に機会があたえられる世界。最初の1on1雑談で話したアメグミ福岡さんの”機会がなく夢を諦める人を無くしたい”という彼の言葉を思い出しました。

イスラエルとパレスチナ。バヤンさんとの会話でも、国家と宗教対立の背景の話はどうしても避けられなかった。しかし、それは後ろ向きな話でもなく、杓子定規な理想論を語るでもない。現実はどうであるのかをまずは知ること。そして彼女が日本に来れるようにするには、どういう現実的なステップが必要なのか。微力ながらできることは行動していきたいです。

夢を描くバヤンさんの笑顔がほほえましかった1on1雑談でした。

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