リフレーミング
勇者と俗人との根本的な違いは、勇者は全てのことを挑戦と受け止めるのに対し、俗人は全てのことを幸運か不運のどちらかと考えることだ。
ドン・ファン
世の中で起きる全ての出来事は本質的には善悪も幸不幸もなく、ただその現象が起きただけの事であってそれ以上でもそれ以下でもありません。
ただし人は思考し、想像し、感情を持っていますので、それぞれの出来事に対して善悪を決め、幸不幸を想い、喜怒哀楽を表現します。
そして起きた現象は全く同じであっても、個々人によってその現象に対する解釈も、善悪の判断も、感情の種類も程度も千差万別です。
その差は生まれつき、身体的能力の差、培ってきた経験などによって左右されます。
その起きた現象に対する自分の解釈を認識し、見る角度を変える、視点をズラす、解釈の意味合いを違うものにすり変えることがリフレーミングです。
それは努力で無理に考え方を変えるようなものではなく、無意識の思い込みを変えるレベルで変えることです。
それには柔軟な思考が必要であり、「気づく」という感覚がとても大切です。
心の底から自分が望むものに「気づく」ことができれば瞬時に真にリフレーミングできるのです。
時には感情の判断を排除し合理的な判断に集中する必要もありますし、表情や姿勢を整え丹田を意識し足の親指に力を入れ脳幹を活性化っせたり、呼吸法により脳に酸素を取り込み自分を常に俯瞰するイメージで松果体を活性化させるといったようなことも、思い込みを無くし気づきを得るためには役立ちます。
ある人には最悪な出来事も、ある人には本当に最高な出来事にすらなり得るのです。
実際に目の前で見ている物が人によってまるで何か別の物を見ているかのように全く違うものに見えることはいくらでもあります。
景色や現実すらも変わってしまうのです。
錯覚もその一つであり自分の無意識を浮かび上がらせるものです。
物理学者や脳科学者は、万人に同じ現実はない、ただ解釈があるだけだと言います。
人の幸不幸は肉体的疲労よりも精神的疲労や感情に左右されます。
本質的に人が望んでいることはただ単に感情的に満足することだとも言われます。
簡単なリフレーミングとしては、ある出来事に対するラベリングを気づきによって変えていきます。
身体的負担がかかる出来事全てに対して常に「疲労」というラベリングを貼っている人は、付随する解釈は全て「辛い」感情を生み出しますが、「成長」というラベリングを貼っている人は、付随する解釈は全て「喜び」の感情を生み出すことに気づきます。
ひとつひとつの出来事の塊に、正の感情が起きるラベリングをしてあげることで、その人に起きる全ての出来事の見方、解釈が変わってきます。
一般的に誰が見ても辛いような出来事に対して「回避」というラベリングを貼ってしまう人は、いつも逃げるための行動や解釈、負の感情しか生み出しません。
「成長」や「試練」場合によっては「愛」といったラベリングを貼れる人は、その出来事を乗り越えるための行動や解釈や正の感情を生み出すことができます。
辛い出来事があったのならば「それってどうしたら私たちにとって良い出来事、素晴らしい出来事に変えられるだろうか?」という質問はとても有効です。
「問題」という言葉は「課題」に置き換えることで乗り越え易くなり、「頑張る」という言葉を「集中する」という言葉に置き換えることで肩の力が抜け自分本来の力が発揮できるようになり、「心配」を「希望」に変えることで今自分がやるべきことが明確になり悩んで頭を抱えている時間を行動する時間に変えることができます。
トレードで損切りにあったとしても、それはただの現象であるのにわざわざ負のラベリングを行う必要はないわけです。
「悔しい」ではなく成功へつながる失敗として「感謝」することで恐怖というメンタルの問題を解決する糸口になることもあります。
感謝、喜び、楽しみ、尊重、受容、鼓舞、幸せ、豊かさ
ありがとう、嬉しい、楽しい、すごい、素晴らしい、幸せ、えらい、ついてる
といった言葉に気づいて常日頃から置き換えていくように心がけることで運氣がめぐってきます。
それでは、本日は以上になります。
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