米国株式市場をほぼ横ばいでクローズ

市場は方向感を失いつつあり、弱いマクロデータ等にはあまり反応しなくなってます。

相場にポジティブニュースは (1) 米国株式市場は朝方に発表された新規失業保険申請件数は約442万件と依然高水準であったにも拘らず、先週より減少したことや、(2) 米国とイランとの緊張感が再燃し、世界中の原油輸送ルートの遮断やそれによる供給不足懸念が引き金となり、WTI原油先物6月限価格は1バレル16.50ドルと約20%上昇したことでした。

ところが、昼過ぎにギリヤドの抗ウイルス「レムデシビル」を新型コロナウイルス患者に投与する初期臨床試験で、「レムデシビル」の効果が上がらない旨の中国発のレポートを受けて、日中上昇分を吐き出した格好となりました。結果的にはほぼ横ばいクローズでしたので市場は意外に冷静な反応だったと言えます。

米国株式市場は3月の底値から既にかなり大きなリバウンドをしました。しかし (1) コロナ感染の第二波を懸念すると同時に、(2) 弱い経済指標に裏打ちされた景気後退リスクに、株価はもう一段安の動きに走る雰囲気は否めません。

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