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3冊読んでわかった女性との話し方


こんなに違う男女のコミュニケーションスタイル

このご時世に男女とカテゴライズするのもどうかと思うけど、参考にした本がそのようにしていたので、ご容赦いただきたい。

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これまで、いろんな人とコミュニケーションを取ってきたけど、やはり父親や男友達と話す時とクラスメイトの女の子と話すのでは、話し方から話題まで、色んなことが違うなと思う。

例えば、男友達と話す話題といえば、誰が可愛いとか、スポーツの話とか、下ネタ等である(さすがに社会人になってから、下ネタで盛り上がることはなくなったが)。

対して、女の人と話す話題といえば、近況の話、恋愛事情、食べ物の話等だろうか。
「最近どう?」から始まる話題が多い気がする。

街に出かけて、カフェで周りの会話に耳を傾けていると、男女のこんな違いにも気づいた。

男の人同士の会話は「AがBらしくて、それはCだからで〜」という型を多く使う。笑いをとりにいく以外は、オチを先に言っている。
そして、相槌も「そういうことね」「なるほど」ということが多い。

一方、女の人同士の会話は「この前Aってことがあって〜」という型を使い、エピソードトークが始まることが多い。
相槌も「あー、わかる!」「私もそう」と言っている回数が多いことに気がつく。

もちろん、統計的にこの仮説が真なのか、というのはサンプルが少なすぎて立証できないので、置いておいて、経験則からこの違いはあるなと感じる。

その違いはどこからくるのか?

この個人的経験から得た仮説に承認印を押してもらった3冊の本があった。

男女の話し方の違いに関する本3選

右2冊の著者 黒川伊保子さんは元々人工知能の研究者で、人間の脳を研究していく中で、男女の脳の違い、それによるコミュニケーションの違いを発見した。それらをまとめ、男女間のミスコミュニケーションを予防し、より良い関係を作るための方法を解説してくれる。

左の著者 アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズは、名前で分かる通り、夫婦共著で出版されている。
ビジネスの人間関係を語る第一人者とされ、この他にも「ブレイン・プログラミング」等、興味深い本を多数執筆している。

どの本においても、経験則等ではなく、膨大なデータに基づいていて、男女のコミュニケーションの正しい基本ルールが学べる。

ここからは、これらの本から学んだエッセンスを紹介しようと思う。

違いの起源は太古の昔から

男女のコミュニケーションの違いが生じるのは、どうやら人間がまだ洞窟に暮らし、狩猟していた時代に遡るようだ。

その頃といえば、男は食糧を獲得するために野外に出て、女は家を守り、子供の面倒を見るのが基本だった。

男は動物を狩りに行くが1人で捉えられるわけもないので、チームを組んで仕事にあたる。
そこで必要な能力は空間認識能力と危険予知能力、そして、どうやったら、獲物を仕留められるかという論理的思考力であった。
だから、男同士のコミュニケーションは誰がどこにいて、何をするのか、どう獲物を捉えるのかといったことを話すのがメインだった。

一方で、女は家にこもり、男たちの帰りを待つ。子どもがいれば、何かあった時のためにすぐ対応できように、感情を読み解くのに神経を注ぐ。
また、同じ群れの女たちと付き合っていかなければならないので、それに見合った能力が発達した。周囲に危険はないか、群れの中にいつもと違った様子は見られないか、をよく観察しなければならないため、コミュニケーション能力と表情から相手の感情を読むのに長けている。

このような大昔の男女の役割の違いで、それぞれ違った能力が育ってきたと考察できる。

脳にも違いが。

話は大昔から現在の脳科学の話になるが、脳を見た時にも男女差があることが分かっている。

それは、右脳と左脳を連携させる神経線維の束(脳梁)が、女性脳のほうが太いことだ。
しかも、女性脳のほうが連携の頻度と密度が高い。

右脳は感情を司る「感じる領域」、左脳は論理的に思考する等の「顕在意識と直結して言葉を紡ぐ領域」である。
なので、右脳と左脳の連携が良い女性脳は、感じたことが、次々に言葉になって意識に上がってくる。
これが、女たちが察する能力が高く、臨機応変に行動できる理由だ。

ここで誤解をしてはいけないのは、こういった性差があっても、男性にも女性にも、その性に生まれたからといってできないことは何一つないということだ。

ただ、脳には性差がないと考えると、男女は互いに同じ情報を得たのに対し、同じ言葉、思考を持つを期待して、すれ違いに悶々としてしまうよりも、脳には明らかに性差があると認めたほうが、どうしようもないことに悩まなくて良く、コミュニケーションがより心地よいものになるだろう。

結論、

歴史、脳科学から、男女のコミュニケーションに差があることはしょうがない

この立場からスタートすることでより良い人間関係が作れるはずである。

こうやって話そう

ひたすら、共感する

ここで一つ、事例を紹介する。
男性目線になるが、女性が「なんか頭が痛いんだよね」と言ってきた時にどう返すのが良いか?

「病院行けば?」
と言いたい男性は多数なのではないか。
しかし、これは大間違いで、すぐに解決策を提示してはいけない。

正解は「それは辛いね。」「どうしたの?」と返すことだ。

女の人と話すときは、とにかく共感することがポイントらしい。
先述したとおり、女性の脳は右脳と左脳を連携する脳梁が太い。
感情を共有することで、より良いコミュニケーションが生まれる。
だから、結論よりもまずは共感だ。
ひたすら共感して話を聞くに徹する。
そうやって話しているうちに自然に「じゃあ病院行こう」とゴールに辿り着く。
男性は先にゴールに着きたい気持ちを抑えて、気持ちを察してあげることだ。

滑っても良いから話をしよう

じゃあ男はひたすら話を聞くだけなのかというとそうではない。
女性も話を聞きたい時もある。

しかし、そのときビジネスライクに結論ファーストで話してはいけない。
女性の脳は共感型であり、ストーリーで理解するので、「松本人志のすべらない話」のように「この前こんなことがあってね」というスタートで話を展開していけば良い。
話が爆笑にならなくても良くて、ストーリーとして成立していればそれで良い。

機嫌の直し方

これだけ気をつけていても、どうしても衝突や傷つけることはある。
そんな時はどうすれば良いのか?

ここはもう謝るしかないのだが、謝り方に気をつけないといつまでも機嫌は悪いままだ。

ごめん、と謝るだけではダメな理由はこれまで述べてきたとおり、共感がポイントになる。

例えば、待ち合わせで約束の時間から、遅れてしまった場合、「ごめんね、寂しかったよね」「寒かったよね、ごめんね」
といった、相手がどう感じていたかを具体的に言葉にした上で謝ることが重要になる。

俺たちはどう話すか

ここまでのポイントで男性にとっては、全く慣れないコミュニケーションスタイルに切り替える必要があることに気づくだろう。
なんで俺たちだけが…
と思う気持ちもあるだろうが、ずっと隣にいる女性が不機嫌であるよりもマシだと思って、話し方を変えてみてはどうだろうか。

また、これらのポイントを押さえて話せば、女性とのより良い関係が築け、使い方によってはモテるかもしれないというポジティブな面もある。

まず、違いを知り、違いがあることを認識した上でお互いが寄り添って良い会話ができるというのが目指すべきゴールだと私は思った。

男女の話し方の違いに関する本3選

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