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なぜ売れない個人農家さんがLineで売ると”0→11倍”売れたのか?【後編】

前編では個人農家が抱える悩みや問題点について述べてきました。そしてそれを解決する手段としてLineを使うことで解決へとつながる第1歩だと気が付いたと思います。

ではこの後編では「お客さんの感情を刺激する方法」「友達数がポイント」についての解説です。

目次
第3章
「一晩で0→11達成。見せたのは”イメージ”。感情を刺激する方法とは」

第4章「最後は”リスト”、そのために今するべきこと!」

について解説していきます。


第3章 一晩で0→11達成!見せるのは”イメージ”。お客さんの感情を刺激する方法とは。


①リッチメニューの見せ方

公式Lineにはリッチメニューがあります。こんな感じで画面半分から下に出てくるタップメニューのことです。

3分割されたメニュー

リッチメニューは主に6分割、3分割、1~2分割など見せ方はいろいろです。初めはついつい豪華な6分割にしてしまいがち。でも6分割にすると表示面が画面の半分程度占め、肝心のチャット画面が見えにくくるるという欠点もあるわけです。

まずは3分割をお勧めします。

必要な項目を大きく3つだけ用意し、必要に応じてメニューを追加しましょう。大事なことは、お客様にとって見えやすいかどうか、わかりやすいかどうかという視点を持つようにします。

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②野菜を売るのじゃなく、”イメージ”を売る

どうしても商品の "野菜" を売ってませんか?

もちろん野菜を売るのですが、ネットで野菜を売るというのは簡単なものではありません。特に野菜は鮮度、送料の問題があるので、ネット販売で野菜で売るとなると「おいしい野菜ができました」というだけでは、何も説得がなくなります。これだと近所のスーパーに行って買ったほうがマシとなり何も変わりません。

馴染みの野菜ならまだしも、あまり見かけない珍しい野菜、オーガニック野菜などになると見た目で判断されるネットの世界では売れないわけです。

そこで大事になってくることがあります。

野菜を売るときは「イメージを売る」です。

例を出すとドレッシングです。

よくテレビのCMで使われますが、ドレッシングのCMをするとき、そのドレッシングの特徴や風味などどんなに訴えても、視覚で判断する視聴者にとって風味や味はイメージでしかできません。

なのでドレッシングのCMでは色のついた新鮮な緑黄色野菜が出てきて、とれたてのレタスを水洗いし、シャキシャキ切って、きれいな皿に並べて、そこにドバーってドレッシングをかけて・・はいどうぞ!って感じでCMを作ります。

ここにドレッシングのこだわりや味、風味などはほとんど出てきません。すべてイメージで「おいしそう」「あのサラダ食べたい」というお客さんが勝手に持つイメージで”商品のドレッシングを買う”わけです。

こんな感じですね↑↑↑ 「見るだけで食べたくなる」! この食欲を満たしたい人はこのドレッシングをどうぞ!みたいな。

ここでご紹介する方法も同じです。

野菜の説明をグダグダするよりも、「この野菜でこんなの作ったらおいしいだろうね」「じゃ、この野菜をください」ここではこんなイメージを売るという作戦でいきましょう。

③食べたいというイメージにするには

今回私がサポートしたSamさんの畑では、見慣れない、あまりなじみのない野菜が多く、お客さんから「これどうやって食べたらいいの」ってよく聞かれていました。

そこで、その野菜を使った料理などを少し紹介する方法で進めることにしたわけです。次のようなものを準備しました。

・料理のレシピ(しかも簡単な時短料理)

レシピまでは何となくイメージできるかと思います。でも今回はもっとイメージしやすいようにスマホで動画を取り、簡単な方法で編集し、それをお客さんに見てもらおうと思ったのです。

Samさんのご紹介する野菜は2つあります。
・レッドムーン
・タワラマゼラン

聞いたことありますか? ジャガイモです。

右:レッドムーン 左:タワラマゼラン


詳しい方はいても、一般消費者は???となっているわけです。これを普通に「ジャガイモができました」「このジャガイモのこだわりは・・・」とか言っても消費者には響きません。

過去にまったく売れなかったSamさんの場合、農家さんのこだわりだとか、そんなものばかりに重点を置き、買った後のお客さんのイメージまでは考えていなったのです。もちろんこれでは売れませんよね?

そこで今回は、この2点に重点を置きました。

・どうやって簡単に料理できるのか?
・家にある調味料で、私でもできるのか?

お客さんの悩みであるこの2点をとことん追求し解決することにしたわけです。

④思わず作りたくなる簡単レシピの見せ方

⑤であげた料理のレシピですが、普通のレシピではありません。

本やサイトにあるレシピは書いてあっても
”作ってみよう”という気にはなかなかなりません。

よっぽどの目的がない限り、「ふ~ん」「なるほどね」「ま、いいか」ってなりますよね。それでは解決にはなりません。

そこで今回トライするのが
”誰でも思わず作りたくなるレシピ”です。

それには以下の条件があります。

・時短でできて簡単
・家にある調味料だけで作れる
・さっそくやってみたい

このキーワードで人の感情をくすぐるように
簡単動画を作るようにしてみました。

なぜ動画かというと、

”誰でも作りたくなる”には動画で見せることが
一番刺激的なのです。感情を動かすからです。

では一度、実際に作った動画をご覧ください。
      ↓↓↓↓

>>誰でも作りたくレシピ動画

↑↑↑
動画はいかがでしょうか? 

この動画を見た消費者からは、

「これいいですね、3回も見てしまいました」
「私にも簡単にできそうです。野菜買って作ってみます」
「動画の作り方と特典としてレシピがついていたのがうれしい」

といった声が次々に届きました。



⑤シンプルなストーリー、販売までの導線は?

今回のSamさんは個人農家さん。オーガニック専門でこれまでにも何度か直売、地元店で販売をしていました。その時に作っておいた公式Lineには40名ほどの友達がいました。

地元で売る場合は基本対面方式です。顔が見える販売だと顔を知り、コミニケションが生まれるため信用度が違います。公式Lineに登録してくれた人たちは、この時対面で販売したお客さん(リピーター)がほとんどでした。

そんな背景から公式Lineで販売するにあたって、今回はSamさんの背景、野菜作りのこだわり、そんな深い話を長々とすると見る方は疲れてしまいます。

なので今回の販売は、シンプルなストーリーと、見てて飽きない商品説明などを簡単にしてもらい、あとは「この野菜で簡単に作って食べたい」という気持ちにさせて、買っていいただくという流れに絞りました。

流れをまとめるとこんな感じです

今回したこと:
シンプルにわかりやすくできた野菜の紹介(動画)

その野菜を使って自宅でできる動画レシピ(動画)

オファー(特典として詳しいレシピ付き)

以前の販売までの誘導は:

作った野菜の紹介(説明文)
生産者のこだわり(説明文)
画像だけ5枚程度

↑↑↑だとどうしても商品のオファー力が弱い。

これではいくらいい野菜を作っても販売が厳しくなります。

4章 最後は”リスト”、そのために今やるべきこと!

Samさんは上記の方法で”一晩で11件”の注文をいただき、いまだにこの方法で野菜を売り続けています。

でも肝心の公式Lineの中にリスト、つまり登録者数が少ないと意味がありません。最後はいかに多くのお客さんに見てもらえるか、それは登録者数を増やすことが最大のメリットなのです。

では最後にリストを増やすために”今やれること”をお伝えします。


①公式Lineにすでに友達がいる場合

すでに顔を知っているお友達が多い場合、上記のように「感情が揺さぶられる内容」で配信することをお勧めします。簡単に言えば「動画」が一番です。これ確実に売り上げが上がります。これ実践保証付きノウハウです。

だたし、これを聞いてこう思った人もいるはずです。

・動画とか無理
・編集がたいへん
・YouTubeやったことない
・野菜のたびにするのって大変やろ?

↓↓↓ いいえ、簡単です。

今回はスマホ1台でできます。

コツを言うとほぼ無編集でもいいです。すでにLine登録している友達は顔みしりが多いですよね?だとすると、そこまでの完璧性は不要です。
むしろ、無編集/言い間違いなどがあるほうが、その人らしさが感じ取られるのです。
・採れた野菜の簡単な説明
・作った苦労話
・値段など

最低、3つだけ用意してスマホで撮れば十分いい情報になります。

また実際の料理レシピも私の場合はスマホ片手で撮りました。ついているアプリで音楽もつけて、最低限のカット、字幕(できれば)。


②公式Lineに友達がいない(少ない)場合

上記の「友達がいる」場合と違い、あなたのことを知らない人たちが多いので、以下のことを注意して作ります。

・SNSで発信をする(収穫/あなたのストーリー/野菜のこと)
・対面での販売などで公式Line登録者を集める

まずは”あなた”を知っていただける努力をしましょう。
ネット販売では、あなたの信用がない場合なかなか販売に繋がりません。ですので日ごろからSNSを使った情報発信は大切になります。

そしてぜひ地元で顔が見える人に販売をしましょう。そこから信用を得た人に対してあらかじめ公式Lineに登録していただく形に誘導です。

少しでも登録者があると、これから動画を使ったり、発信をする場合、見てくれる人がいて、口コミしてくれる人がすでに顔が知っている人がしてくれる可能性があるからです。

まとめると
・「感情が刺激する方法」で販売につなげると効果的。
・スマホ撮影、無編集でOK。自分のレベルでストーリーを発信する。
・リストがない方は、SNS発信、地元販売などでリストを作る努力を。

最後に

ここまで読んでいいただきありがとうございました。

農家で一番大変なのは野菜作りではなく実は「販売と営業」。これが苦手で売り上げに困っている農家さんがたくさんいます。今回のLine販売ノウハウで少しでもあなたの売上に貢献できれば幸いです。

私にできることがあれば、何なりとお申し付けください。以下は
それに付随するサポート商品サービスです。

>>実際に使った野菜販売の動画はこちら

>>再度確認、料理レシピの動画はこちら

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